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短編音声場面台本・刀鍛冶と武家の武神姫
written by 魚河岸
  • 戦国時代
  • からかい
  • 武家の姫
  • 刀鍛冶
公開日2022年06月26日 16:59 更新日2022年06月26日 16:59
文字数
1085文字(約 3分37秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
武家の姫
視聴者役柄
刀鍛冶
場所
鍛冶場
あらすじ
鍛冶場なのでSEでカンカン音が入っててもいいかもしれません。
本編
やあやあ。
今日も元気にやってるね。
父上も君の仕事っぷりには感心してたよ。

その調子で私の刀も打ち直してくれないかなぁなんて。
そんな業物手を加えられない?
工房が何ヶ月も止まっちゃうって、そっかぁ。
また食うに困っちゃうもんね。
唯でさえ、何故かお師匠様もお弟子さんも居なくて、ひとりで鍛冶場まわしてるのに、
一つの仕事にかかりっきりになれないもんね。
で、なんでひとりでやってるの?

……だんまりか。
まあいいけど。

そういえばさ、聞いてもいい?
なんでそんな鋼をカンカン打ち続けるの?
形を変えてるってだけじゃないでしょ?
へ?不純物?
君にわたされてる玉鋼って状態のいいものじゃなかったっけ?
そうじゃないなら父上に抗議してこないと……。
……それでも少しは入ってる?
へぇ、そういうものなんだ。
鋼と不純物の溶ける温度が違うから、その間の温度まで熱して、
玄翁で文字通り「叩き出してる」っと。

なるほどね~。
頭いいなぁ。
それで、それどこで教わったの?

……うーん。
やっぱりだんまりか。
君、昔のことになると途端に何も教えてくれなくなるなぁ。
初め、君にあったときにはもうひとりで鍛冶をしていたよね。
戦場に出て、刀や具足を漁って直して売る。
そうやって日銭を稼いでいたんだっけ。
なんか評判になってたよ。
元より良い状態に直して売ってる鍛冶屋がいるって。
だから気になってはいたけど、まさか戦場で会うとは思わなかったな。
最初、落ち武者かと思ったよ。
あ、切りかかったことまだ覚えてるんだ……。
そこは忘れてくれてもいいかな。
そこから、君をうちに連れてきて、父上に気に入られてこうやって今も仕事をしてるんだよね。
懐かしいな。
気がつけば結構長い付き合いになったね。

そんな長い付き合いになったんだし、君の昔のこと教えてくれてもいいと思うんだけどな。
なんで知りたいのかって……
好きな人のことを知りたくなるのは当然でしょ?
お、なんだ照れてるの?
母上の言う通りだったな。
単刀直入に言うのが早かったみたいだ。
いいのかって、ああ、お家のこととか?
うちは特殊だし、私も特殊な方だし。
ほら、戦場に出て刀振り回す姫ってのもおかしな話でしょ?
だから、伴侶は連れてこれるなら自分で連れてこいってのが取り決めなんだよね。
最初こそそんなつもり無かったけど、君を連れてきたのは私だし、いいかなって。
それで返事は……?

うんうん!
よかったよかった。
父上に報告しなくちゃね。
心の準備?
そんなの出たとこ勝負だよ。
勝機に一気に畳み掛けなきゃ!

それでいつか君のことをもっと教えてくれたら嬉しいな。
いつかそのうち?
うん!
これからも長い付き合いになりそうだしね。
それじゃ、末永くよろしくね!
旦那様!
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
短編音声場面台本・刀鍛冶と武家の武神姫
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
魚河岸
ライター情報
普段はPixivで活動しています。
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