遠征での単独ライブが終わり、とある旅館に泊まることになった貴方は早速、自分より年上の担当アイドルに言い寄られるが、そこに同じ旅館に泊まっていた女社長が割って入ってきて…？

A.お姉さんアイドル　Bイケメン女社長


［旅館にて］


A.ん〜！今日も疲れたね！お疲れ様！


A.いやいや！あたしなんてマネ君の言う通りに動いただけだし！いっぱい助けてくれてありがとね！


A.にしても、ここの旅館、すごくいいよね！窓からの景色もいいし、ご飯美味しかったし、あとお風呂も気持ちよかった！


A.え？いいじゃん、まだ寝る前なんだしさ。マネ君の部屋に入り浸ってても。


A.それにこの部屋広いし、一人じゃ持て余しちゃうでしょ？だから来てるんだけど…ダメ？


A.だよねー、ダメじゃ無いよね。ていうか、このままマネ君の部屋で寝たい！


A.あっ、あー！どこか行こうとしないでよ〜！もぅ〜！ギュー！


(腕にしがみつく)


A.マネ君…どう？お姉さんのおっぱい♡ このちょっとしたチラリズムが男の人的には最高なんでしょ？


A.あ〜、そんな目ぇ逸らさない。こっち見て？ねっ？


A.ふふふ♪ マネ君、顔真っ赤〜！やーい、スケベ、変態♡


A.あはは、ごめんごめん。腕、振りほどこうとしないで。このままで…ねっ？


A.マネ君…もう他の女の子とはキスした？


A.そっか…シてないから、今あたしとシようよ。いいでしょ？


A.あはは…アイドルとマネージャーだから〜ってのは今は通じないよ。だってもう仕事終わったもん♡


A.今はオフの時間だからさぁ…ただの男と女の時間ってわけ♡ 言ってる意味、分かるよね？


A.ん、いい子…それじゃあ、そのままジッとしててね…んー…


(B乱入)


B.何をしているのかな？君たちは…なんだか嫌な予感がしてみるので来てみれば…まさか不純異性行為をしていたとは。


A.もー、社長…今いいとこだったのに。雰囲気ぶち壊しじゃないですかぁ。どうしてくれるんです？


B.そもそもうちの事務所はアイドルとマネージャーの恋愛は禁止だぞ。雰囲気もへったくれもないだろう。


A.あ〜、またそうやってしれっとマネ君を独り占めしようとする。知ってますよ？社長がマネ君に婚姻届無理やり書かせようとした挙句、婚約指輪(笑)まで嵌めさせようとしたの。いい歳した女が結婚に焦りすぎですよね。もうちょっと段階踏んだ方が良くないですか？はたから見てて、すごいみっともないですよ？


B.ふふ…君は口がよく回るな。あまり出過ぎたことは言わない方がいい。今回の君の単独ライブだって、元はと言えばわたしがお膳立てしたことなんだぞ？マネージャー君はそのお手伝いをしたに過ぎない。君もわたしの言ってることが分からないほど、子どもではあるまい。


A.いやいや〜、分かってますって。そこはホント感謝してます。今日のは最高のライブでしたから。でもそれとこれとは話が別です。あたし、すでにマネ君と将来を誓い合ってますし。大体、オフの時間に仕事の話持ち出すなんて、言語道断です。空気読めてないにも程があります。というわけで、今からマネ君とイチャイチャタイムするので、社長はお部屋に戻ってもらっていいですか？



B.…本当に減らない口だな。ホッチキスか何かで閉じてやろうか？しかもその浴衣の着崩し方…男を誘っているようにしか見えないが？この淫乱女…！


A.あはは♪ やーっと本性現しましたね。どんなに取り繕っても結局、社長も一人の女だったってわけですね。


B.まぁいい。わたしは君より歳上だからね。子どもの戯れ言に一々目くじら立ててるほど暇じゃないんでな。それよりマネージャー君、この後時間はあるか？せっかくだし、二人きりでその辺りを散歩でも…


A.あー、ちょっと！社長、抜け駆けはずるいですよ！ていうか、あたしの方が先だったのに、横から堂々と奪おうとするって、どういう了見ですか！


B.彼とは大事な話があるんだ。将来的に結婚するわけだから、これからのことについて色々話しておかなきゃいけない。さ、お子様はもう寝る時間だ。さっさと自分の部屋に戻って、お布団に恋でもしていたまえ。それじゃあ、わたしたちはこれで。さぁ行こうか。


A.ちょ、ちょっとー！流石に横暴すぎますって！いくら社長でもやっていいことと悪いことがありますよ！ていうかあたし、マネ君よりは歳上だし！そんなに子どもじゃありませーん！


B.そうやって駄々をこねるところが子どもだと言ってるんだ。自分を子どもだと自覚できないうちは、ずっと子どものままだぞ？


A.ちょ、社長うっさいです…！ていうか、マネ君を横取りなんて、社長こそ大人げないですよ！自分こそやってること、まるっきり子どもじゃないですかぁ！


B.ハァ…仕方ないな。いつまでもこうしていても埒があかない。君、ちょっとそこまで一緒に出ようか。あ、マネージャー君は疲れただろう？今日はゆっくりお休み。わたしたちは女同士で大事な話があるから。それじゃ。


A.ちょ、ちょっと〜⁉︎ 大事な話ってなんですか、社長⁉︎ ねえってば〜！


(BがAを引きずって退室)


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(夜更けにAとBがマネージャーの部屋に侵入)


B.今日は月明かりがあって良かったな…マネージャー君の寝顔がハッキリ見える。


A.うわぁ…可愛い〜♡ マネ君って、こんな寝顔するんだぁ…お姉さん、溶けちゃいそう♪


B.勝手にそこで溶けていたまえ。わたしは先にマネージャー君に挨拶するがね。


A.ちょ、抜け駆けはダメですよー…！二人同時ってさっき約束したばかりじゃないですかー…！


B.ん？……あぁ、すまない、マネージャー君。起こしてしまったか。ちょうど今、夜這いをしていたところでね。まぁ結局起こすつもりではあったんだけど。


A.マーネ君っ♪ せっかくだし、お姉さんたちと遊ぼ？ホントは二人きりが良かったけど…まぁ、仕方ないよね。ということで、ここはマネ君にビシッと決めてもらわないと。


B.決まってるだろう？わたしと彼女、どちらを選ぶか決めてもらうのさ。両方を相手にシてもらうことでね。


A.あたし、マネ君に選んでもらえるようにいっぱい頑張るね♡ あたしが好きなのはマネ君だけだもん♡


B.わたしも好きだぞ、マネージャー君。君は本来、引っ張るより引っ張られる側の人間だからな。わたしがしっかりリードしてやろう。安心して身を預けるといい。


A.むっ…わたしだってマネ君よりお姉さんですからー。マネ君のリードくらいできますー。マネ君もぉ、自分よりはるか年上のオバサンより、ちょっと歳が近いお姉さんの方がいいよねー？ね？


B.君は人の地雷原でタップダンスを踊る趣味でもあるのか？精神年齢5歳のクソガキがいくらお姉さんを気取ったところで無駄だ。彼の夜の相手には明らかに不足だろう。もう少し歳を食って出直してこい。ま、その頃には、わたしたちはとっくに結婚して幸せな家庭を築いてるがね。


A.こっ、の…！社長、マジで人を煽るセンスありますよね。ガチでぶちのめしてぇ…


B.ふふふ…いいのかな？仮にもアイドルがそんな顔して…ファンの前じゃ絶対に見せられない顔してるぞ？まさに鬼の形相だ。怖い怖い。


A.マネ君…ダメだよ？こんなタヌキな年増女に騙されちゃ。マネ君が不幸になっちゃうから。マネ君のことはあたしが癒してあげるから。ねっ？


B.マネージャー君…わたしを抱け。そうすれば、そこの未熟な女との格の違いというやつを感じられるだろう。わたしならマネージャー君を満足させてあげられるぞ？


A.あたしのこと、ちゃんと好きになってね？マネ君…
B.わたしのこと、しっかり好きになるんだぞ？マネージャー君…

・台本（ゆるボイ！）
お姉さんアイドルとイケメン女社長に同時に夜這いされて万事休す
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎