貴女は以前に付き合っていた彼氏と別れ、女の親友とお付き合いを始め、同棲することになった。彼女とは順風満帆な日々を送っていたが、ある夜、突然彼女が夜這いを仕掛けてきて…？

あー、疲れたー！
アンタ成分摂取させて！ギュー！


(抱きしめて匂いを嗅ぐ)


アンタの匂いだぁ…落ち着く〜…


ん？幸せって何が？


あはは、そう？
嬉しいこと言ってくれんじゃん。
ありがと。


あたしも好きだよ、アンタのこと…
あのクズと別れて、アンタを選んで
正解だった。アンタもでしょ？


だよねー。お互いクズ彼氏もって
大変だったよねー。あの頃は
マジ地獄だったっつーか…


そうそう。恋は盲目っつーか、
別れるなんて選択肢自体
全然見えてこなかったしね。
どんだけ酷いことされてもさ。


でも二人でお互いの彼氏のこと
相談し合ってさー…今はめでたく
結ばれてるわけじゃん？あたしら…


人生ってマジ何があるか
分からないよねーって感じ。


うんうん。だよねー。
女同士って全然ありじゃん。
あたしら、マジ天才！


え？……あ、あはは。
そうだね、シャワー浴びてくる。


ごめんごめーん。汗臭かったのは謝るってー。


あ、ホント？やりぃ♪
じゃあ背中流すのよろしく〜♪ にひひっ♪


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(あくび)


ねー、もうそろそろ寝よ〜…
明日休みだけど、夜更かし限界かも…


うん…一緒に寝る〜。
ベッドまで運んで〜。


も〜、ケチ〜。一瞬だけでも
ママになってくれればいいじゃ〜ん。
減るもんじゃないんだしさ〜。


(ベッドに到着)


あー、フカフカのベッドだぁ！
お布団ダーイブ！


(ベッドに飛び込む)


じゃ、アンタも電気消して寝よ？
ほら、早く早く。


(消灯)


はい、どーぞー…隣、空けてるから。


んっ…なんか狭いなぁ。
まぁこれがいいんだけど。


うん…こうやってギューできるしね。
密着し放題だ。


あはは…ありがと〜。
アンタのそういう優しいとこ好き。


ん？いや、あたしはそんな優しくないよ。
割とすぐ人のこと嫌いになったりするしね。


あ、大丈夫大丈夫。アンタのことは
全然嫌いにならないから。


てか、友達時代よりもっと好きになったかも。
こんなことあるんだって、自分でも驚いてる。


アンタも？サンキュー…


(あくび)


うん、寝る…それじゃ、おやすみ…


(寝息)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(馬乗りになる)


あっ、起きた？おはよー。
まだ夜中だけどね。


うん、ちょっとね…
アンタの寝言でばっちし目が覚めた。


そ。夢の中で元カレと会ってたでしょ？
めっちゃ愛しそ〜に名前呼んでたよ？


んー？怒ってないよ。
ただちょっと妬いちゃっただけ。


あたしっていう彼女がいるのにさぁ…
寝言で元カレの名前呼ぶなんて、
まだまだアンタの中ではあたしの存在が
大きくなかったんだなぁって…


ま、たしかにね。
夢なんて無意識下の出来事だから
仕方ないよね。


でもさぁ…やっぱアレじゃん？
繊細な乙女心っつーかぁ…そういうのは
ちょーっと傷ついたわけじゃん？


謝って欲しいわけじゃないよ…
ただアンタの中にあたしをもっと
刻み込んであげようってだけ。


アンタの中から元カレの存在、
全部消してあげる…


そしたらアンタも未練ったらしく
男の名前呼ぶことなくなるよね？


あ、あとあたし知ってるよ？
アンタが元カレに似た男を目で追ってるの…


分かるよー。たまに視線外す先
見てたら、それっぽい男追いかけてるしー。


ちょっと今のアンタの状態は
よろしくないからさぁ…
あたしが再教育してあげる。
あたしのことだけを好きになれるように…


あはは…そんな怖がらなくていいじゃん。
優しく虐めてあげるだけだし…ね？


(ディープキス)


あたしが優しくないってのはこういうこと。


結構やきもち焼きで
メンヘラなとこあるからさー、
なんかそういうの我慢できなくって。


アンタはそういうあたしも込みで
愛してくれるんだよね？


今からリミッター外すけどさぁ…
頑張って受け入れてよ？あたしのこと…
ふふふっ♪

・台本（ゆるボイ！）
【百合】隣で寝ていた明るくて可愛い同棲彼女に突然夜這いされた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎