道に迷ってしまった貴方は、ギャルっぽい女性に声をかける。彼女は吸血鬼で、知らないおじさんの血を吸っていた。それに興味を持った貴方は、彼女に自分の血を吸ってみて欲しいと頼むが…？

あ〜、まっず…
オッサン、もういいよ。
吸わせてくれてありがと。そんじゃ。


(歩き去る)


はぁ〜…全然美味い血にありつけねー。
イライラする〜…！


どっかに美味い人間
落ちてないかなぁ…
テンション下がるわ〜…


あ〜、何？今機嫌悪いから
話しかけないでくれ、る…


え？は？か、可愛い〜！
マジで！？超可愛すぎるんですけど〜！？
ヤバ〜！死にそう！


ねね！ちょっと撫で撫でしていい！？
てか、血ィ吸わせて！お願い！


あ、あ〜…ごめん。
がっつきすぎた。
で、なんで話しかけてくれたんだっけ？


あ、そうなの？道に迷ったんだ。
じゃあお姉さんが送ってってあげる。
どこ住み？


オッケー！そこならそんな
遠くないし今から送れるよ！行こっか！


ほら、手ェ繋ご？
迷ったら大変っしょ？


あ〜…手ェちっちゃすぎ。
可愛すぎでしょ。マジテン上げなんだけど…！


あ、やー、何でもない。
ほら、行こ！暗くなるといけないしさ！


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


んー？どーしたの？
ウチに答えられることなら
何でも答えたげるよ？


え…えっと、さっきの見てた…？


うーん…さっきのはなんつーか、
ちょっと食べたいもん食べてた的な…？
いや、全然不味かったんだけどさ…


…知りたい？どうしても？


そっかー…じゃあ実際に体験してみる？
多分めっちゃ気持ちいいよ？


マジマジ。恍惚とした感じになるっつーか、
幸せな気分になるっつーか…


あ、最初の一瞬だけちょろ〜っと痛いかも。
ホントにちょろっとだけどね。


どーする？ちょっとお試しでやってみる？


お、いい返事。
ウチ、度胸のある女の子は
好きだなー。


ん？なに？どーかした？
言いたいことあるなら言っていーよ。


そう？何でもないならいいけど…
準備オッケー？今から首筋噛むけど…


いいねー、その恥ずかしがってる顔…
マジそそる。てことで、いただきまーす…


(吸血)


んっっっま！何これ！？
美味すぎ！超デリシャスなんだけど！


あ、ごめん…デカい声出して。
めっちゃ興奮しちゃった。


こんな可愛い子から
美味しい血ィ飲めるとか
最高じゃん。


生きてる中で、今が一番幸せかも。


ね…ぎゅーってしてい？
もっと可愛がりたいんだけど。


うんうん、どーした？
お姉さんに何でも言ってみー？


え…ええっ！？嘘！？ガチ！？
下、ついてんの！？


もしかして君、男の娘ってやつ？


うわ〜…ガチなんだ。スッゲェ…
男の娘ってこんな感じなんだ…


いやいや、全然！
男でも可愛ければオールオッケー！
超余裕だから！


ねね、それよりウチの吸血どうだった？
気持ちよかったっしょ？


あ、ご、ごめん…
ちょっと強く噛みすぎたかな…


…そ。優しいじゃん。君、いい子だね。


あ、そう？お家この辺？
じゃあここでバイバイかー…寂し。


え、いいの？マジ？
冗談抜きで遊びに行くよ？


よっしゃ…！可愛い子の連絡先
ゲットー！超テン上げ！


じゃ、ウチはこれで！
悪い女に襲われんなよー！
そんじゃね！バイバーイ！

・台本（ゆるボイ！）
ギャル吸血鬼に初吸血を体験させてもらった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎