部活が一緒の一つ下の後輩。よく陰キャだのなんだのからかってきて最高にうざいがどこか憎めない。
そんなある日。新入部員が入りそうなことを話すと、彼女の様子が一変して……。

//(学校の放課後、部室)

せーんぱいっ♪ はろはろ〜

こんなに早く部室に来て、どんだけ私に会いたかったの〜？？

ま、先輩ぼっちだし仕方ないかぁー

そんなぼっちな先輩にはこのかわいい後輩ちゃんが構ってあげよう、うりうりー

あ痛っ！？頭ぐりぐりしないでくださーい！？

はひぃ…痛い、うぅ。暴力はんたーい

…ふふ、なーんて。先輩ちゃんと手加減してくれてるから、全然痛くないし〜

先輩が優しいの、ちゃーんとわかってるから。

ん？照れた？先輩もしかして照れてるのー？？

えー絶対照れてるよー。顔赤くしちゃって…かーわいいんだぁ。えへへ。

あ、いえなんでもないです何も言ってないです、はい。

先輩こわっ……。

……ところでー…先輩。その紙なにー？

はぁ……入部届。……入部届？え？誰が入るのこんな部活に。

えーだってほとんど活動しないじゃーん、この部活。先輩本ばっか読んでる陰キャだし。

……昨日見学に来たの？へぇ、物好きな人がいるんだねー。ていうか私がいない時にそんな……

//(ほんの少し声のトーン低く)
……は？かわいい女子だった？


どこの誰で……こほん、どんな子だったの？

……ふーん、黒髪ロングのいかにも清楚系な感じの人……ふーーーーん。

どの学年？クラスは？名前は？
いいじゃないですかそれくらい。教えてくださいよー。

……私と同学年。しかも隣のクラスの…そっ、か。

それで、先輩は私に内緒でその女子と2人きりでこの部室にいたんだ。

私には一言も言わずに2人きりで。


//(小声で)
私の先輩と……………


//(声のトーンを戻す)
いいえ、なんでもないですよー


そんなことより、先輩ってその黒髪ロングちゃんが好みなの？

さっきから鼻の下伸ばしてるし。
え〜してましたぁ〜、いやらしい顔してましたぁー

昨日もそんな顔してたに決まってるし。先輩のえっち。
……私も髪伸ばそっかな。

いいえ別に。で？その入部届、まだ記入してないんだよね？

ふーん………それ………いらなくない？

だって、放課後なのに今日来てないじゃん。入部するつもりなら、絶対来るはずだよね？

む…確認しに行くって…やだ、ダメ。


(耳元で小声で話すように)
ねぇ先輩……そんなに新入部員ほしいの？
2人でも、今まで何も問題無かったじゃん。

そんなに気に入ったの、その子。

そういうわけじゃないなら、いらないよね？新入部員なんて。

私だけいればいいじゃん。私と先輩だけの部活でいいじゃん。

何がダメなの？ねぇ先輩、答えてよ。

…はい？今日の私、ちょっと変？

はぁ………


//(声のトーンを少し低く)
(耳元で)

先輩が悪いんだよ？

こんなに私をもやもやさせて…もしかしてわざと？いじわるだなぁ。

そんな先輩には…えい。


//(後ろから抱きつく)


こうやって後ろから抱きついて…捕まえた♪

今日のことでわかっちゃった。先輩ってば目を離すとすぐに他の女の子にデレデレして……

こうやってちゃんと捕まえておかないと。先輩は私がいないとダメダメだから。

………そうだよ？私、先輩が好きなの。

先輩が他の女の子と仲良く話してるの想像しただけで、感情が抑えきれなくなるくらい…好き。

先輩……好き。好き、好き、好き……

先輩は私のこと好き？それともやっぱり……昨日の子みたいな清楚系がいいの…？

だったら…言葉遣いも直します。髪だって、先輩の好みの長さまで伸ばしますよ。

他に足りないところはないですか？先輩のためなら私なんだってしますよ。

先輩が望むのなら、私の身体を好きにしても……


//(先輩に手を握られる)

ひゃっ……先輩？

…今のままで、いい？今のままの私の方が、好き？

えへへ……えへへへへ……そっか、そっかぁ……えへへ。

ありのままの私が好きなんだぁえへへ、嬉しいなぁ。

てことは、私たちもう両想いですよね？そういうことでいいんですよね？


//(少し間)

(少し怪しげに、含みのある笑い方で)
…ふふっ。


んーん、なんでもない。嬉しいなぁって思っただけ。

ぎゅーーーーーっ…………

えー？せっかく先輩公認になったから思う存分いちゃつこうかなーって。

また他の女の子が先輩を狙いに来るかもしれないしー、こうやって私のものだってマーキングしておかないと。

はぁ、好き……好き好き好き好き好き。
先輩大好き……大好き大好き大好き。

これだけ言ってもまだ足りない……一生好きって言っても足りないかも。

それだけ好きなんだよ、先輩……

……ん？まだ入部届持ってるの？捨てなよ、そんなの。

はぁ…ちゃんと話しておかないと、ね。

先輩のそういう優しいところも好きだけどー……


//(低めのトーンで)
私の目の前で他の女の子のことを考えるなんて……ほんっとうに、わるいせんぱい。


//(元のトーンで)
それ、貸して。わざわざ先輩が行くことないから。

同学年の子みたいだし、私が行ってくるよ。

大丈夫大丈夫。少し"話合い"するだけだから。

先輩はなーんにも心配しなくていいよー。私がぜーんぶやってあげるから♪

じゃ、早速話してくるから。もっと先輩にくっついていたいけど、今日はこれで解散ね。

んふふ、これからいーーーーーーっぱい、いちゃいちゃしましょうね……♡


//(低音耳元囁きで)
だから…明日もちゃーんと部室に来てね、せーんぱいっ♪

んじゃあねー。


//(ドア開閉)

んふ、んふふふふ……♡

ぜーんぶ計画通り。長かったなぁ。

今日まで先輩に女が寄り付かないように色々手回ししてきてよかったぁ。

少しイレギュラーな子がいたけど、結果的に先輩とくっつけたから満足満足♪


//(声のトーン低め)
………でも、やーーーっぱり私の知らないところで先輩と2人きりになったことは許せないよね。

私の先輩に近づくなんて…んふふ。

まだ教室に残ってるかな。

大丈夫。他の子たちも話をしたら全員…

ちゃーーーーーんと"わかってくれたから"

その子もきっとわかってくれるはず。

先輩は、私だけの先輩なんだから。

んふふ…♡

・台本（ゆるボイ！）
独占欲つよつよなヤンデレ後輩ちゃん。
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
うながりぅ