仕事から帰った男を家で出迎えてくれたのは美しくも可愛い、いいとこのお嬢様なお嫁さん。彼女との甘いひとときは、とんでもない綱渡り状態の上で成り立ったものであって…？

お帰りなさい、貴方。


本日もお勤めご苦労様です。


ちょうどお夕飯が出来上がりましたので、手を洗われてから、食卓へいらしてください。


ふふっ…もう、仕方ないですわね。


食前だというのに、欲しがりさんなんですから♡


はいはい…ちゃんとお夕飯もお食べになってくださいね？ンッ…


(キス)


…満足しました？貴方がお望みの、お帰りのキスですよ？


うふふ♪ わたくしの味、きちんと堪能していただけたようで何よりですわ♪


続きはご飯を食べて、お風呂に入ってから、寝室で…ね？


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貴方。食後のお酒はいかがですか？


えぇ、晩酌です。良い酒を仕入れてきたのですけれど、一杯どうです？


ふふっ、そうこなくては。


では、お酒をお注ぎしますわね…


…いかがです？とても良い酒でしょう？


あら、お気に召していただけたのですね。それはよかったですわ。


まだまだありますので、ジャンジャン飲んじゃってください。うふふ♪


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あらぁ…貴方、かなり酔ってしまわれましたね。


ふふふ…もぅ、お酒の飲み過ぎですよ。少しは自重してください。


って、飲ませたのはわたくしなんですけれど。うふふ♪


はいはい…ギューして欲しいんですね。ギュー…


(抱きしめる)


いかがです？わたくしの感触は…


そう…よかった。


リラックスしていただけたようで、何よりです。


あらあら…貴方ったら、酔うとすぐ甘えん坊になるんですから…


もちろんです。このままギューって抱きしめてあげますね…


…でもぉ、おいたはメッ！ですよ？貴方？


ふふ、気づかないとお思いで？


スパイだとよく見抜きましたわね…わたくしのこと。


一応、ソースを教えてくださる？


へぇ…それはそれは。政府関係者の中に内通者が、ね…


つまりは最初からわたくしをスパイだと確信しておられたわけですね。


家同士のお付き合いでお見合い、結婚…


そう、これは全部表向きの話。


えぇ…貴方のおっしゃるとおり、わたくしは政府から派遣されたスパイ。


貴方の属する悪徳組織…その全貌を暴くために貴方に嫁入りしました。


全てはこの国のため…貴方の悪どい組織を叩き潰すため。


そのために貴方と偽装夫婦になってあげたのですわ。


それにしても…酔っ払っていたのは演技だったのですね。わたくしを油断させるための…


懐をまさぐって、わたくしが政府のスパイである証拠を持ち出そうとした…中々の策士ですわね。おみそれいたしました。


ふふ…わたくしを口封じで殺します？そのナイフで…


それでも構いませんけどぉ…その時は貴方も一緒ですわよ？


はい。だって、ほら…貴方の命もわたくしが握ってるんですから。


えぇ、護身用の拳銃ですわ。


貴方がわたくしの首を掻っ切るのが早いか、わたくしが貴方の心臓を撃ち抜くのが早いか、勝負してみます？


(男がナイフを捨てる)


ふふふ…懸命な判断ですわ。


頭も大層回るようで…流石、わたくしの旦那様。


ねぇ…一つ提案があるのですけれど、よろしくて？


はい。わたくしと取引をしましょう。


貴方の持っている組織の情報を渡してくださる？


もちろんタダでとは言いませんわ。


わたくしは貴方にわたくし自身の身体を差し上げます。


はい。煮るなり焼くなり、お好きになさって構いません。


どのようなプレイでもお付き合い致しますわ。


貴方が思うがままに抱いちゃってください♡


えぇ、もちろん。スパイに二言はございません。


ただし…偽の情報を掴ませようなどというつまらないことは考えないように。


政府には優秀な諜報員が何人もおりますので。


彼ら彼女らが集めた情報と矛盾した情報を提供したとこちらが判断すれば…あとはお分かりですね？


えぇ。間違ってもわたくしを出し抜こうなどと考えないことです。


嫁入りした時点で、貴方はわたくしの掌の上なのですから。


それとも…この提案を拒みます？


やはり組織の一員としては受け入れ難いですか？


今の提案を呑んでいただけないのであれば…この幸せな結婚生活はお終いですわ。


もしそうなったら残念ですわ…とっっっても残念です…


わたくし、後始末というのがとても面倒でして…


可愛いお嫁さんの今後を思うなら…取引、受けてくれますよね？


うふふっ…ありがとうございます。


やはり貴方はわたくしにふさわしい旦那様ですわ。


誓いのキス、今ここでシましょう？ンッ…


(ディープキス)


ふふ…わたくしの愛が伝わったようで何よりです。


わたくし、貴方のことは本気で愛しておりますので…


当然です。いくら仕事とはいえ、好きでもない相手に身体を許したりなど致しません。


組織の一員であるという点は除いて…貴方のことは、とても素敵な旦那様であると思っております。


わたくし、貴方に喜んでもらうためなら、どんなことでもいたしますわ。


わたくしが聞いたことに正直に答えさえすれば、あとは貴方の好きにしてもらって構いません。


わたくしはスパイであると同時に、誰よりも貴方に尽くす妻ですから。


さぁ、まずは一緒にお風呂に入りましょう。


そのあとはベッドの上で、わたくしを鳴かせたいだけ鳴かせてください。


貴方が満足するまでとことん付き合いますからね？うふふっ♪

・台本（ゆるボイ！）
清楚で美しいお嫁さんは狂気を纏ったヤンデレスパイだった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎