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気だるげな研究員さんと共にウイルス研究をやめさせたいようです
written by ソライヌ
  • インモラル
  • シリアス
  • 年上
  • ダウナー
  • ゾンビ
  • 百合
公開日2023年02月24日 22:38 更新日2023年02月24日 22:38
文字数
1285文字(約 4分17秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
気だるげな研究員
視聴者役柄
助手
場所
研究所
あらすじ
~あらすじ~
あなたは薬学に精通した研究員のもとで助手をしている。
他の研究員が崇拝しているというウイルス研究をとめるために扮装しているが…??
本編
ああ…君か。ちょうどいい時に帰ってきてくれたね。

うん、私の方もちょうど研究がひと段落ついたところだ。

ささ、こっちにおいで。外は寒いだろう。

私の研究室でよければゆっくりしていってくれ。

適当に座っておいてくれ。今飲み物を用意してあげよう。

(SE:コップを置く音)

さぁどうぞ。私特製のハーブティーだよ。

どうせ真面目な君のことだ。

大方徹夜を乗り切るためにコーヒーだのエナジードリンクだの常飲しているんだろう?

たまにはカフェインを抜くこともカラダには大切だからね。

私が育てたハーブたちだ。味と栄養は保証するよ。

どう?口に合うかな?

ああ、よかった。美味しいならなによりだ。

そうだ、まだ君にお礼が言えていなかったね。

すまなかったな、私の代わりに書類を提出しに行ってくれて。

……それで、君が所長たちに持って行ってくれた私の報告書について…何か言っていたかい?

……やはり、非科学的だと笑っていたか。

ふむ…そう、か……あの数値を見せても納得はしてくれなかったのか。

他の研究員達が気まぐれで生み出してしまったウイルスの危険性を、彼らは理解してくれなかった、と。

はぁ…全く…それならば、私たちに出来ることはもうなさそうだな。

私は主に植物を中心とした研究を専門としているから、先日のウイルス実験には派遣されなかったが……あれは恐らく、ヒトを滅ぼす程の影響力がある代物だよ。

あのウイルスに感染したら最後…皮膚や肉体は爛れて知能も低下、おまけに永遠に満たされることのない飢えと渇きに悩まされることになる。

いわばアレは、ヒトをゾンビへと変貌させるウイルスだ。

なのにそれを軽々しく人体実験に使おうとするなど、バカのやることだな。

どうにかしてあの忌々しい研究を止めなくては、この人類社会は破滅を迎えるだろう。

これまで何度も研究を中止するよう異議を唱え続けたが……結果は虚しいくらい何も残せなかったな。

……最後までこの戦いに付き合ってくれたのは、私の唯一の助手である君だけだったな。

ありがとう……そして、すまなかった。

すまないという言葉だけでは、謝罪し尽くせないな。

こんな私と共に居てしまったがために、君は異端者の仲間とし研究所の奴らから迫害されることになってしまった。

そんな君にいい知らせと、悪い知らせがある。

……どちらから聞きたい?

まぁどっちにしても話すことになるのだから、どちらからでもいいか。

ならまずは悪い知らせから。

明日、人体へのウイルス投薬実験が行われるそうだ。

私の見立てだと…実験は100%失敗する。

暴走した被験者によって、この世界の破滅のカウントダウンが始まることになるだろう。

そしていい知らせというのは……そのウイルスを脅威を破壊することの出来る薬の開発に成功したんだ。

ああ…なんとか間に合うことが出来たよ。

成分としてはワクチンに近いものになるが、あらかじめ投薬しておくことで体内に抗体をつくり出すんだ。

この薬を、我々が今から被験者たちへ投薬しに行くんだ。

今度こそ私たちの手で止めるんだ。あの実験を。

……ははっ…まるで映画のヒーローになった気分だな。

さぁ、これから忙しくなるぞ。助手君。

君も世界を救うための英雄になってもらわなければならないんだからな。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
気だるげな研究員さんと共にウイルス研究をやめさせたいようです
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ソライヌ
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