貴方には元同級生の婚約者がいる。彼女と同窓会に出かけた帰り、彼女は忘れ物があると言って、どこかに行ってしまう。彼女が向かった先が会場のあった方ではなかったので、訝しんでついていくと、そこには貴方の知らない彼女の姿があって…？

あ〜、同窓会終わっちゃったね〜。でも楽しかった〜。


うん。みんな元気にやっててよかった。


そうだねー。結婚までしてる人いたし、時間経つのって早いよねー。


ま、あたしたちも近いうちにそうする予定なんだけどね♪


あはは！今さら照れることないじゃん！


君の方からプロポーズしてきたんだよ？堂々としてなって。


あ、照れるといえばさぁ…君、酒で酔っ払った女の子に腕掴まれてたでしょー？ちょっと妬いちゃったぞー？


いいよ。次から気をつけてくれれば。そんなに気にしてないから。


うん。だって本命はどんなことがあってもあたしってことに変わりないもんねー。


…あ、ごめん。あたし、会場に忘れ物してきたみたい。


ちょっと取りに行ってくるから、先帰ってて。


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…この辺でいいかな。周り誰もいないし。


(壁を何度も足蹴にする)


くそっ！くそっ！くそっ！


あんのアバズレが…！人の婚約者に色目使いやがって！


なにが「あたしも君のこといいと思ってたんだ〜♡」だ！


ふざけんじゃねえよ、あのクソビッチ！ケバくてキモい化粧の仕方しやがって！


次、同じようなことしたら、ぜってーぶっ殺してやる！


はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…


…ねぇ。そこにいるんでしょ？姿、見せてよ。


(男が姿を現す)


あーあ…見られちゃったか。


失望した？こんな裏がある婚約者で…


正直に言いなよ…顔、引き攣ってるよ？


(近づいてきてハグする)


捕まえた…もう離さないから。


ねぇ…今見たことは他言無用だよ？


あたしさ、ホントはすご〜く嫉妬深くて、独占欲もバリバリ強いんだぁ…


君が他の女の視線に晒されてるだけで、イライラしちゃう。


今日、君に寄りかかってきたあのアバズレ…アイツだけはマジで許せない。本気で殺してやりたい。


酒に酔ってたから仕方ない？


んなわけないでしょ。あんなの確信犯に決まってる。


あたしが素敵な婚約者作ったからって、僻みやがって…きったねぇ便器ん中に顔突っ込んでやりたかった。


次、会ったらどうしてやろっかな〜？ふふふっ♪


…ねぇ、今あたしから離れようとした？


あたしの本性知って、ビビって逃げようとした？


離さないっつったでしょ？アンタはあたしのモノ。自分からそう言ったんじゃん。


アンタにプロポーズされて嬉しかったよ…こんなあたしでも本気で好いてくれる人がいるんだって。


だから、アンタのことは一生愛し続けてあげる。


あたしの本性がどうだろうが、アンタにも一生あたしのことは愛してもらう。


後悔した？こんな女にプロポーズしたこと…


これでも頑張って、男が好きそうな女ってやつを演じてきたんだよ？


表のあたしを愛してくれるってんなら、裏のあたしも愛してもらわないとね？


あ、それから、今度から同窓会の連絡来ても無視しちゃって？


そ。君を狙うクソメスが出てきたし…行く価値なんて一ミリもないよね？


だよね。アンタにはあたしさえいれば、それで十分だもんね。


あたし以外の女のことなんて考えちゃダメだから。いい？


ん、そーいうこと。分かってんじゃん。


アンタにとっての一番は常にあたしだから。


そのことだけは、どんなことがあっても絶対覚えといて。


(ハグをやめ、ひと息ついて、元の彼女に戻る)


それじゃ、そろそろ帰ろっか！


疲れたし、お風呂入って、早く寝よ！


うん！これからも二人『だけ』で仲良く暮らしていこうね！ふふふっ♪

・台本（ゆるボイ！）
可愛くて綺麗な婚約者の表と裏
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎