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演技派(?)メイドに屈辱を受ける魔王の真似をやらせたら、思いの外ハマってしまった話
written by ヴァリオス
  • からかい
  • 罵倒
  • メイド
  • サディスト
  • 女性優位
公開日2023年04月20日 00:53 更新日2023年04月22日 13:14
文字数
2271文字(約 7分35秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
屋敷の主人に仕えるメイドの内の一人
視聴者役柄
とある国の屋敷の主人
場所
主人の書斎
あらすじ
とある国の屋敷の主人であるあなたが午後の仕事を終わらせて休憩しているときに、メイドが紅茶の用意をしてくれた。
するとあなたは、メイドにこの後の予定が入っていないのを確認した後に、予てから準備していた「屈辱を受ける魔王」の台本を読み上げてほしいと頼む。
不可解なお願いにメイドは少し呆れながらもやってくれるが、思いの外、様になっており…

※一応、前回(https://yuruboi.com/script/7671)の続きにはなっていますが、単体でも楽しんでいただけます。
本編
指示について(必ずしも厳密に守る必要はありません)
・バイノーラル推奨
・【】SE推奨箇所
・()読み手への演出の指示

午後のお仕事、お疲れ様です、ご主人様。

今、お紅茶をお入れいたしますね。

【紅茶を注ぐ音、カップを置く音】

身体からだの調子はいかがでしょうか、ご主人様?

…疲れがすっかり取れている、と…それは何よりです。

もし、少しでも何かお身体に異変を感じられましたら、すぐにわたくしや他の使用人におっしゃってください。

…はい、何でしょうか?…ええ、この後、私は空いておりますが…

…頼みがある、と。はい、何なりとおおせつかってくださいませ。

…はい…えっ?…今、なんと?

(困惑しながら)…屈辱を…受けている…魔王の真似をやってほしい…って、今ここでやるのでしょうか?

そんな無茶な…って、台本も用意してあると言われましても、すぐにできるものではありません!

…読み上げるだけでいい…って大体、何でそんな台本があるのですか?!

…自分が妄想していたシーンを、実際に見てみたくて、台本を書いてしまった?

(少し呆れが出ている感じで)…はぁ。お仕事の方は大丈夫でしょうか。

…暇なときに書いてるから大丈夫…ってそういう問題では…

【台本をペラペラめくる】

…それに、屈辱を受けている魔王…って。一体どういう状況なのでしょうか?こんなシーンは今まで私の読んできた物語で見た記憶がないのですが。

…そりゃあそうだろ自分で考えたから…って。もうこの際、一々指摘するのは野暮といったところでしょうか…

…承知しました。私もこの後空いていると申し上げた以上、やらざるを得ませんね。

(少し恥ずかしがりながら)…そんな期待の目でこちらをご覧にならないでくださいませ。

…その…やりづらくなってしまうではありませんか。

…では、参りますね…



(一旦、深呼吸をする。そして、ド低音で)…ぐぬぬぬぬぬぬぅっ!…何たる屈辱…!

力を奪われ、人間の女にされた挙げ句、こんな下賤な衣服[注1]を着せられてしまうとは!

おい貴様、ただで済むと思うなよ!吾輩に一体、何をするつもりだ!

…何…貴様の従者となり、一生仕えろ…だと?!

(がなる感じで)…貴様ぁ、図に乗るのも大概にしろ。

お前のような下らぬ人間に、この吾輩が仕えるわけがなかろう!

…今のお前には力がないから、嫌でも従わせられるだと?

…口を開けばふざけたことを!貴様、覚悟し…な、何だ?!身体が…勝手に動いて、ってまさか、このポーズは?!

服従の…ポーズだと?!貴様、吾輩に一体何をした?!

戦いの中で吾輩の魔力を吸収したときに、吾輩の精神魔法も手に入れたからそれを使った?!

ぐぬぬぬぬ…クソっ、どこまでもふざけた奴め!この程度のことで、吾輩が屈すると思ったら大間違いだ!

そのニヤついた顔で吾輩を見るな!

今にも見てろ!力が戻った日には、必ずや貴様のことを地獄の底に突き落としてやる!

(困惑しながら)…な…か、可愛いって、貴様はいきなり何を言っているんだ?

…お、おい、何でこっちに近づいてきて…な…吾輩を…抱きしめた…?

めろ!私から離れろ!

(恥ずかしがりながら)…おい…耳元で「可愛い」と…ささやくな…!

(抵抗しながら)んっ…んっ…力が入らぬ…!貴様…声に精神魔法を乗せるとは…!

(泣きそうになりながら)…めろ!…止めろ!…もうこれ以上、「可愛い」と言うのは止めろ!…恥ずかしくて、今すぐに消えたいぐらいだ…!

…止めてくれ!……止めてくれ!分かった!分かったから…!すまぬ!すまなかった…!

(しおらしく)…従者だから、もっと丁寧に言え…?

(弱った感じで)…申し訳ございませんでした…。わたくしは世界を支配しようとした、大馬鹿でございます…。

これからは罪滅ぼしとして、きさ…いや、ご主人様の従者として、誠心誠意を尽くし、仕えて参ります…。



(普通の声で呆れて)…はぁ。

【聞き手の側に歩く】



(聞き手の耳元に近づいた後、魔王の真似をしながら囁く)貴様、これで満足したか?

フフフ…動揺しているな。やはり、貴様は吾輩の声には弱いのだな。

さっきは吾輩に下賤なメイドの真似事をしてくれるわ、吾輩をはずかしめてくれるわ、好き勝手やってくれたな?

何?本当に魔王みたい?…みたいも何も、吾輩は本物の魔王だが?

ここまでのことを吾輩にやってくれたんだ、貴様から何か言うことがあるだろう?

何、分からぬ?

(さらに耳元に近づく)「ごめんなさい」だ、愚か者が。

さっきのふざけた芝居を嫌がる者にやらせようなどと、馬鹿なことをしてくれたものだ。

吾輩だったから良かったものの、他の者であれば嫌われてしまうからな?

…そして、さっきの台本の展開も理解できぬ。吾輩の魔力を人間が奪い取った?そんな荒唐無稽こうとうむけいなことが起こるわけがなかろう。

もっとマシな台本を書いてくるべきだったな。

さあ貴様、分かったのなら、「ごめんなさい」と言え。

(高圧的にからかいながら)…何?聞こえぬなぁ?もっとでかい声で言え!

…そうだ、そのまま何度も、「ごめんなさい」と謝れ。

(高笑しながら)…フフフ、フハハハハ!いい気味だ!

もういぞ。分かれば良いのだ。

次から、このようなことは頼まずに諦めるか、どうしても頼むのなら前もって頼め。

さもなくば、…分かっているな?

くれぐれも気を付けることだ。ご主人様…



(聞き手から離れて、普通の声で)…いかがでしたでしょうか、ご主人様?

…あら、少し腰が抜けてしまっていますね。どうされたのですか?

え、わたくしが怖い?何を仰いますのやら。

怖いと仰る割には、お身体の方は嬉しがっていたように見えましたが?

そんなにお気に入りなのですね、私の声が。

またご主人様が何かしてしまいましたら、魔王を呼び寄せてしまいましょうか?

…ふふふ、冗談です。次からはお気を付けくださいね。

(また耳元で囁く)ご主人様。



[注1]下賤な衣服…ここではメイド服のことを指します。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
演技派(?)メイドに屈辱を受ける魔王の真似をやらせたら、思いの外ハマってしまった話
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ヴァリオス
ライター情報
ヴァリオスです。趣味で主にpixivでシチュエーションボイスの台本を不定期で制作しています。
ゆるボイ!ではpixivに上げたフリー台本と同じものを上げています。
アイコン:斜め後ろメーカー(https://picrew.me/ja/image_maker/467716)
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