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公開日2023年04月22日 13:16
更新日2023年04月25日 17:13
文字数
4410文字(約 14分42秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
屋敷の主人に仕えるメイドの内の一人
視聴者役柄
とある国の屋敷の主人
場所
屋敷
あらすじ
とある国の屋敷の主人であるあなたは、魔王の真似事を度々させているメイドに、予てより希望していた「一日中魔王の真似をしてほしい」という頼み事をする。
いつもより面倒なお願いにメイドは呆れながらもやってくれるが、案外嫌でもないようで…
※一応、前回(https://yuruboi.com/script/7676)の続きにはなっていますが、単体でも楽しんでいただけます。
いつもより面倒なお願いにメイドは呆れながらもやってくれるが、案外嫌でもないようで…
※一応、前回(https://yuruboi.com/script/7676)の続きにはなっていますが、単体でも楽しんでいただけます。
本編
指示について(必ずしも厳密に守る必要はありません)
・バイノーラル推奨
・【】SE推奨箇所
・()読み手への演出の指示
・《》場面転換
【ドアをノックする】
ご主人様、お入りしてもよろしいでしょうか?
では、失礼いたします。
【ドアを開けて閉める。そして、聞き手の方へ歩く】
ご主人様、午前のお仕事、お疲れ様です。
お昼のご用意ができましたので、すぐにお持ちいたしますね。
はい、何でしょうか?
(嫌な予感を察知しながら)…え、た、頼み事…ですか…?
予め申し上げますが、もうこの前のような無茶な頼み事はダメですからね。
はい…そこまで無茶じゃない、と。
(少し嫌がりながら)…えぇ〜。今度は、魔王の真似を一日中やってほしい…ですか。
やるのは一週間後だし、二人きりのときだけで大丈夫…って人前でやれるわけないでしょう!
(まあまあ強くツッコむ)このようなことを人前でやってしまったら、私 、恥ずかし過ぎて死んでしまいます!
…それで、台本はどこにあるのでしょうか?
(非常に困惑しながら)え、台本は自分で考えろって、なぜそのような?
…お前自身の魔王像が気になって見てみたくなった…。
(呆れながら)…はぁ。もうこうなってしまったら、私がお断りしても、いずれご主人様にまた頼まれてしまいますね…
えぇ、いいですよ。では一週間後に、一日中魔王の真似をいたしましょう。
しかしご主人様、それ相応の対価をお払いになってもらいますからね。
…他にご用件はございますでしょうか?…それでは、お昼のご用意をいたしますね。
【歩く音】
《一週間後、朝》
【ドアをノックして、その後に開けて閉める。そして聞き手の方へ歩く】
(ド低音で)…おい主 、朝だ。起きろ。
…何?眠いからもう少し寝かせてくれ、だと?
(耳元に急に近づいて脅す)おい。起きぬなら、このまま八つ裂きにしてやるからな?
【聞き手が急いで起きる】
(耳元から離れる)…フン、分かれば良 い。では、着替えをしてから朝食を取るからな。
ほら、さっさと動け!
《朝食後》
主、朝食の方はどうだった?
…うむ、いつも通り美味しく食べられた、と。それは何よりだ。
では主、着替えのときに言っておいたが、午前中、屋敷の方に客人 が見えるとのことだ。
何でも、主の領地運営の秘訣を聞きたいそうだ。
そのようなことを他の人間に聞かれるほど、主はすごい人間だったのだな。
…じゃあ今まで大したことないと思ってたのかって、そりゃあ、お前は人間だからな。
人間は他の動物と同じ、取るに足らぬ生き物であると、魔族の間ではそう言われている。
すごく本物みたいだなぁ…って。みたいも何も、吾輩 は正真正銘、本物の魔王だからな。
…ん、そろそろ客人が来るな。
(耳元に近づく)良 いか?くれぐれも、客人の前で妙なことはするなよ?さもなくば、この拳 で主を潰してやるぞ。では、また後で。
《談話後》
おい、主。長い間随分と楽しく客人と話し込んでいたな?
まさか、昼食を挟んでこのまま午後の3時まで話すとは思わなんだ。そんなに楽しかったのか?
…まあ、吾輩の見た感じでは上手く対等に話し合っていたと思うから、問題はないだろう。主たちが楽しければそれで良 いのだ。ところで…
(耳元に近づく)あの女の客人はどうだった?…普通の意味でか?…って、それ以外の意味があるというのか、主よ。
…うむ、なるほど?探求心が強くて要領もいいから、領地運営も問題なくできるだろう、と。
ならば良 かろう。主のその言葉を信じることにしよう。
(さらに耳元に近づく)…それで?普通じゃない方の意味とは何だ?
…え、秘密だと?そんなに教えたくないのか?
まあ良い。どうせ、普通じゃない意味というのは、主の奥方として相応 しいかどうかという意味なんだろう?
…フフ…図星、だったのか。
何故分かったのかって?当たり前だろ、吾輩は魔王だからな。貴様の考えていることを当てるくらい、容易 いものよ。
で、どうだった?奥方として、務 まると思うか?
(耳元から離れて、正面から)…なるほど。知性が感じられるから、アリといえばアリなんじゃないか?、と。
そういえば主の奥方の条件に、「教養が深い人」というのがあったな。
人間のくせに、奥方の条件が多いし、しかもなかなかレベルの高い要求をするのだな。これだから、主はその年になってもまだ未婚なのではないか?
その話は止 めろ…って…おい主、この話はな、主が領地運営する上では避けては通れないものだ。
今は大丈夫だろうが、もしこのまま独身で貴様が老いて死んでしまったら、貴様の家はお取り潰し、次に誰かも分からぬやつが来るんだぞ。
次の領地運営に来たやつが無能だったらどうする?
あるいは、無駄に高い税金を領民から絞り取って、甘い汁を吸いに吸い尽くす野蛮なやつだったらどうするんだ?
そんなことになったら、領民が悲しむのではないのか?
だから、後継者である子女が必要なのだよ。後継者がいれば、貴様の令息または令嬢ということで貴様の教育への信頼もあるから、領民も安心するのではないのか?
確かに、貴様にとっての理想の女が来れば安心するかもしれぬが、ある程度条件を緩めたりすれば、貴様の奥方に嫁げるような人間の女も増えるんじゃないのか?
…考えておく、か。時間がないからな、くれぐれも先延ばしをせぬことだ。
…まあ説教はこれぐらいにしてやろう。これで、あの無茶な頼み事に対する貴様からの対価を払ってもらったということで良い。
…ん?まだ対価を払い終えていないって…どういうことだ、貴様。
…何?夕食の後、吾輩が貴様を好きなようにして良い、だと?
(笑いながら)…ンフ、フフフフフハハハハハ!貴様はなかなか面白いことを言うな!
うむ、そうだな…ならば夕食後に、貴様の寝室へ向かおう。
何、そう不安そうになるな。貴様が痛い目に遭うようなことは無い。
では夕食後、宜しく頼むぞ、主。
《夕食後、主人の寝室にて》
【ドアをノックして、その後に開けて閉める。そして聞き手の方へ歩く】
主、午後に言っていた、好きなようにして良いというやつを今から始めようと思うが、準備の方は良いか?
…分かった。では主、ベッドで横になってくれ。
【聞き手がベッドで横になる】
よろしい。では、始めるぞ。
(耳元にぐっと近づき、ゆったりと)なあ主、吾輩の声は、好きか?
…フフフ、やはりピクっとしたな。やはり貴様は吾輩の声には本当に弱いな。
このままドロドロに溶かしてやろう。
本当に、本当に…愛 いやつだ。
このまま貴様のことを…抱きしめたいくらいだ。
(少しびっくりする)…何?ほ、本当に、貴様を抱きしめて良 いのか?
(困惑しながら)…でも吾輩は、一応…貴様のメイドではあるから、その…こ、恋仲でもないのにそのようなことは…
…お前は魔王なのにそんな簡単なことができないのか…って。
(少し怒った調子で)人間風情 が、なめた真似をするとは!吾輩を煽 るとはなかなか度胸があるではないか。
…良いだろう。貴様のことを抱きしめてやる。吾輩を煽ったことを、後悔するが良い!
では貴様、背中の方、失礼するぞ。
【背中の方に回り、横になってから聞き手を抱きしめる】
…ぎゅう~。はぁ、安心するな。貴様は抱き心地が良いのだな。
ん?どうした?…意外と身体 がしっかりしてる、だと?
当たり前だ。吾輩は魔王だからな、どんなことが起きても大丈夫なように、日頃から身体を鍛錬しているのだ。
…腕を少し触れてみろ。何、吾輩が許可したんだ、遠慮せずに触れろ。
…どうだ?自分で言うのもなんだが、しっかり筋肉が付いているのが分かるだろう?
だから、この吾輩の腕を貴様の首に回せば…貴様の首を絞めることができる。
(おどけるように)…フフ、まあ、貴様に対して間違ってもこんなことをすることはないがな。
(少し真面目なトーンで)…なあ主、少し吾輩の話を聞いてはくれぬか?
…ありがとう。…実はな、吾輩が貴様と出会ってから今まで…貴様に対して、何というか…少し遠慮しているような感じで接していたと思う。
そのときは、メイドの仕事や主の命令をちゃんとやらなくてはととても気張っていたし、何より、吾輩はどちらかと言えば元々、内向的な性格だったからな。
そんな吾輩を変えてくれたのは、主がたまにやる、吾輩に対しての無茶ぶりだ。
まあ、無茶ぶりと言っても、嫌がらせではなく、時々魔王らしく物事をやらされるぐらいだったが。
最初はなぜそんなことをやらせるのか分からなかったし、…はっきり言ってしまうのは悪いが、正直言って、毎回面倒だと思っていた。
でも、段々やっていく内に自分の中で自信が付いて、おかげで他の使用人にも自分の意見を言えるようになったし、さらには主にも自分の考えを主張できるようにもなった。
…一体、どこの世界に、自分の主にはっきり意見するメイドがいるのだろうな?
…何?むしろ自分の間違いを正してくれる存在だから、ありがたい?
…やっぱり、貴様は面白いな。他の主だったら、自分のことに物申すメイドは直ぐにクビにするだろうに。
貴様のその謙虚さ、吾輩はとても気に入っているぞ。
…主、改めて礼を言おう。吾輩のことをメイドとして雇ってくれて、吾輩に自信を付けさせてくれて、本当にありがとう。
これからも、主が結婚して子供が生まれ、そして主が亡くなるまで、主に仕えさせてくれ。
また、お前の無茶ぶりに付き合う気になったら、そのときは付き合ってやろう。
ただし、余りにも酷いやつは無しだ。くれぐれもそこの線引きはしっかりしてくれ。
そこだけ守ってくれさえすれば、後は吾輩の気分次第だ。
…ん、どうした?眠くなってしまったのか?
では貴様が寝るまで、このまま抱きしめて、貴様を寝かしつけてやる。
…なあ主よ、このままゆっくりと、眠気に身体を委 ねるんだ。
何も考えずに、頭を空っぽにして、だんだんと力が抜けていくように…
そして、だんだんと意識が落ちていく…
深く、深く、さらに奥深いところまで、落ちていく…
安心しろ。怖がらなくても良 い…何かあったら、吾輩がいつでも傍 におるからな…
吾輩の声で、貴様を優しく包み込んでやる…
吾輩はいつでも、貴様の味方でいるからな…
貴様が、一人で何かを背負う必要はないんだ…
辛くなってしまったら、直ぐに吾輩に言ってくれ…
何かあったら、絶対に貴様を助けると約束しよう…
主として、よく頑張ってくれているな…
頑張った分、ゆっくり休むんだぞ…
頭を空にして、このまま眠れ…
深く、深く、さらに深くまで、眠れ…
《しばらくして》
(耳元から離れてから、普通の声で)…もうご主人はお眠りになってしまったかな。
ご主人が度々私 にお頼みになる「魔王ごっこ」、面倒だけど、やるのは意外と嫌いじゃないよ。
私が魔王の真似をしているときのご主人の反応は、見ていてとっても飽きないし、私自身もそれで度胸が付いたんだ。
おかげで、自分の意見が言えるようになったし、今まであまり運動してこなかったのに、ご主人のことを守りたくて、護衛の人に護身術や鍛錬の方法を教わったり…
…いつも、私や他の使用人を大切にしてくれて、本当にありがとう。
だからね、これからもご主人のお世話を、させてください。
あなた様のことをいつも敬愛しております、ご主人様。
・バイノーラル推奨
・【】SE推奨箇所
・()読み手への演出の指示
・《》場面転換
【ドアをノックする】
ご主人様、お入りしてもよろしいでしょうか?
では、失礼いたします。
【ドアを開けて閉める。そして、聞き手の方へ歩く】
ご主人様、午前のお仕事、お疲れ様です。
お昼のご用意ができましたので、すぐにお持ちいたしますね。
はい、何でしょうか?
(嫌な予感を察知しながら)…え、た、頼み事…ですか…?
予め申し上げますが、もうこの前のような無茶な頼み事はダメですからね。
はい…そこまで無茶じゃない、と。
(少し嫌がりながら)…えぇ〜。今度は、魔王の真似を一日中やってほしい…ですか。
やるのは一週間後だし、二人きりのときだけで大丈夫…って人前でやれるわけないでしょう!
(まあまあ強くツッコむ)このようなことを人前でやってしまったら、
…それで、台本はどこにあるのでしょうか?
(非常に困惑しながら)え、台本は自分で考えろって、なぜそのような?
…お前自身の魔王像が気になって見てみたくなった…。
(呆れながら)…はぁ。もうこうなってしまったら、私がお断りしても、いずれご主人様にまた頼まれてしまいますね…
えぇ、いいですよ。では一週間後に、一日中魔王の真似をいたしましょう。
しかしご主人様、それ相応の対価をお払いになってもらいますからね。
…他にご用件はございますでしょうか?…それでは、お昼のご用意をいたしますね。
【歩く音】
《一週間後、朝》
【ドアをノックして、その後に開けて閉める。そして聞き手の方へ歩く】
(ド低音で)…おい
…何?眠いからもう少し寝かせてくれ、だと?
(耳元に急に近づいて脅す)おい。起きぬなら、このまま八つ裂きにしてやるからな?
【聞き手が急いで起きる】
(耳元から離れる)…フン、分かれば
ほら、さっさと動け!
《朝食後》
主、朝食の方はどうだった?
…うむ、いつも通り美味しく食べられた、と。それは何よりだ。
では主、着替えのときに言っておいたが、午前中、屋敷の方に
何でも、主の領地運営の秘訣を聞きたいそうだ。
そのようなことを他の人間に聞かれるほど、主はすごい人間だったのだな。
…じゃあ今まで大したことないと思ってたのかって、そりゃあ、お前は人間だからな。
人間は他の動物と同じ、取るに足らぬ生き物であると、魔族の間ではそう言われている。
すごく本物みたいだなぁ…って。みたいも何も、
…ん、そろそろ客人が来るな。
(耳元に近づく)
《談話後》
おい、主。長い間随分と楽しく客人と話し込んでいたな?
まさか、昼食を挟んでこのまま午後の3時まで話すとは思わなんだ。そんなに楽しかったのか?
…まあ、吾輩の見た感じでは上手く対等に話し合っていたと思うから、問題はないだろう。主たちが楽しければそれで
(耳元に近づく)あの女の客人はどうだった?…普通の意味でか?…って、それ以外の意味があるというのか、主よ。
…うむ、なるほど?探求心が強くて要領もいいから、領地運営も問題なくできるだろう、と。
ならば
(さらに耳元に近づく)…それで?普通じゃない方の意味とは何だ?
…え、秘密だと?そんなに教えたくないのか?
まあ良い。どうせ、普通じゃない意味というのは、主の奥方として
…フフ…図星、だったのか。
何故分かったのかって?当たり前だろ、吾輩は魔王だからな。貴様の考えていることを当てるくらい、
で、どうだった?奥方として、
(耳元から離れて、正面から)…なるほど。知性が感じられるから、アリといえばアリなんじゃないか?、と。
そういえば主の奥方の条件に、「教養が深い人」というのがあったな。
人間のくせに、奥方の条件が多いし、しかもなかなかレベルの高い要求をするのだな。これだから、主はその年になってもまだ未婚なのではないか?
その話は
今は大丈夫だろうが、もしこのまま独身で貴様が老いて死んでしまったら、貴様の家はお取り潰し、次に誰かも分からぬやつが来るんだぞ。
次の領地運営に来たやつが無能だったらどうする?
あるいは、無駄に高い税金を領民から絞り取って、甘い汁を吸いに吸い尽くす野蛮なやつだったらどうするんだ?
そんなことになったら、領民が悲しむのではないのか?
だから、後継者である子女が必要なのだよ。後継者がいれば、貴様の令息または令嬢ということで貴様の教育への信頼もあるから、領民も安心するのではないのか?
確かに、貴様にとっての理想の女が来れば安心するかもしれぬが、ある程度条件を緩めたりすれば、貴様の奥方に嫁げるような人間の女も増えるんじゃないのか?
…考えておく、か。時間がないからな、くれぐれも先延ばしをせぬことだ。
…まあ説教はこれぐらいにしてやろう。これで、あの無茶な頼み事に対する貴様からの対価を払ってもらったということで良い。
…ん?まだ対価を払い終えていないって…どういうことだ、貴様。
…何?夕食の後、吾輩が貴様を好きなようにして良い、だと?
(笑いながら)…ンフ、フフフフフハハハハハ!貴様はなかなか面白いことを言うな!
うむ、そうだな…ならば夕食後に、貴様の寝室へ向かおう。
何、そう不安そうになるな。貴様が痛い目に遭うようなことは無い。
では夕食後、宜しく頼むぞ、主。
《夕食後、主人の寝室にて》
【ドアをノックして、その後に開けて閉める。そして聞き手の方へ歩く】
主、午後に言っていた、好きなようにして良いというやつを今から始めようと思うが、準備の方は良いか?
…分かった。では主、ベッドで横になってくれ。
【聞き手がベッドで横になる】
よろしい。では、始めるぞ。
(耳元にぐっと近づき、ゆったりと)なあ主、吾輩の声は、好きか?
…フフフ、やはりピクっとしたな。やはり貴様は吾輩の声には本当に弱いな。
このままドロドロに溶かしてやろう。
本当に、本当に…
このまま貴様のことを…抱きしめたいくらいだ。
(少しびっくりする)…何?ほ、本当に、貴様を抱きしめて
(困惑しながら)…でも吾輩は、一応…貴様のメイドではあるから、その…こ、恋仲でもないのにそのようなことは…
…お前は魔王なのにそんな簡単なことができないのか…って。
(少し怒った調子で)人間
…良いだろう。貴様のことを抱きしめてやる。吾輩を煽ったことを、後悔するが良い!
では貴様、背中の方、失礼するぞ。
【背中の方に回り、横になってから聞き手を抱きしめる】
…ぎゅう~。はぁ、安心するな。貴様は抱き心地が良いのだな。
ん?どうした?…意外と
当たり前だ。吾輩は魔王だからな、どんなことが起きても大丈夫なように、日頃から身体を鍛錬しているのだ。
…腕を少し触れてみろ。何、吾輩が許可したんだ、遠慮せずに触れろ。
…どうだ?自分で言うのもなんだが、しっかり筋肉が付いているのが分かるだろう?
だから、この吾輩の腕を貴様の首に回せば…貴様の首を絞めることができる。
(おどけるように)…フフ、まあ、貴様に対して間違ってもこんなことをすることはないがな。
(少し真面目なトーンで)…なあ主、少し吾輩の話を聞いてはくれぬか?
…ありがとう。…実はな、吾輩が貴様と出会ってから今まで…貴様に対して、何というか…少し遠慮しているような感じで接していたと思う。
そのときは、メイドの仕事や主の命令をちゃんとやらなくてはととても気張っていたし、何より、吾輩はどちらかと言えば元々、内向的な性格だったからな。
そんな吾輩を変えてくれたのは、主がたまにやる、吾輩に対しての無茶ぶりだ。
まあ、無茶ぶりと言っても、嫌がらせではなく、時々魔王らしく物事をやらされるぐらいだったが。
最初はなぜそんなことをやらせるのか分からなかったし、…はっきり言ってしまうのは悪いが、正直言って、毎回面倒だと思っていた。
でも、段々やっていく内に自分の中で自信が付いて、おかげで他の使用人にも自分の意見を言えるようになったし、さらには主にも自分の考えを主張できるようにもなった。
…一体、どこの世界に、自分の主にはっきり意見するメイドがいるのだろうな?
…何?むしろ自分の間違いを正してくれる存在だから、ありがたい?
…やっぱり、貴様は面白いな。他の主だったら、自分のことに物申すメイドは直ぐにクビにするだろうに。
貴様のその謙虚さ、吾輩はとても気に入っているぞ。
…主、改めて礼を言おう。吾輩のことをメイドとして雇ってくれて、吾輩に自信を付けさせてくれて、本当にありがとう。
これからも、主が結婚して子供が生まれ、そして主が亡くなるまで、主に仕えさせてくれ。
また、お前の無茶ぶりに付き合う気になったら、そのときは付き合ってやろう。
ただし、余りにも酷いやつは無しだ。くれぐれもそこの線引きはしっかりしてくれ。
そこだけ守ってくれさえすれば、後は吾輩の気分次第だ。
…ん、どうした?眠くなってしまったのか?
では貴様が寝るまで、このまま抱きしめて、貴様を寝かしつけてやる。
…なあ主よ、このままゆっくりと、眠気に身体を
何も考えずに、頭を空っぽにして、だんだんと力が抜けていくように…
そして、だんだんと意識が落ちていく…
深く、深く、さらに奥深いところまで、落ちていく…
安心しろ。怖がらなくても
吾輩の声で、貴様を優しく包み込んでやる…
吾輩はいつでも、貴様の味方でいるからな…
貴様が、一人で何かを背負う必要はないんだ…
辛くなってしまったら、直ぐに吾輩に言ってくれ…
何かあったら、絶対に貴様を助けると約束しよう…
主として、よく頑張ってくれているな…
頑張った分、ゆっくり休むんだぞ…
頭を空にして、このまま眠れ…
深く、深く、さらに深くまで、眠れ…
《しばらくして》
(耳元から離れてから、普通の声で)…もうご主人はお眠りになってしまったかな。
ご主人が度々
私が魔王の真似をしているときのご主人の反応は、見ていてとっても飽きないし、私自身もそれで度胸が付いたんだ。
おかげで、自分の意見が言えるようになったし、今まであまり運動してこなかったのに、ご主人のことを守りたくて、護衛の人に護身術や鍛錬の方法を教わったり…
…いつも、私や他の使用人を大切にしてくれて、本当にありがとう。
だからね、これからもご主人のお世話を、させてください。
あなた様のことをいつも敬愛しております、ご主人様。
クレジット
ライター情報
ヴァリオスです。趣味で主にpixivでシチュエーションボイスの台本を不定期で制作しています。
ゆるボイ!ではpixivに上げたフリー台本と同じものを上げています。
アイコン:斜め後ろメーカー(https://picrew.me/ja/image_maker/467716)
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