クラスの番長に校舎裏に連れて行かれて迫られる話。彼女とは実は、周りに秘密で付き合っていて…？

な〜、そこのおぼっちゃまよぉ。ちょっとツラ貸せよ。


とりあえず、そこの校舎裏まで集合。


あはは！んなビビんなって！


ちょっと遊んでやるだけだからさぁ…


あ〜、お前らはついてくんな。アタシだけで十分だ。


ん、そーいうこと。お前らの手を借りるまでもないってこった。


んじゃ、いこーぜ。二人きりになれる場所に…な？


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この辺なら誰も来ねーだろ。


さぁて…お楽しみの時間だ。


ちょっとそこの壁の前に立て。


おぅ。そこでいい。んじゃ、いくぞー…


(壁ドン)


何って…壁ドンだよ。見りゃ分かんだろ？


この姿勢なら、万一誰かが来ても、カツアゲしてるように見えるだろ。


なんだ？緊張してんのか？アタシに…


可愛い奴…警戒しつつ愛嬌出すって、まるで子猫ちゃんだな。


あー、安心しろ。タバコはやめたから、もう全然臭くねぇ。口臭対策も万全だ。ほらよ…


(息を吹きかける)


ははっ…ゾクってした？いい反応だな。


そろそろシていいか？アタシ、もう我慢の限界なんだが？


優しくお願いしますだぁ？できたらな。ンッ…


(オブラートキス)


はぁ、はぁ…どうだ？


お前の舌、しっかり包み込んでやったぜ…へへ…


そ。一方の舌でもう一方の舌を包み込むから『オブラートキス』って言うらしいぜ、これ…


結構難易度高めだけど…アタシらカレカノだし、余裕だよな？


バーカ、何言ってやがる。


お前じゃなきゃダメなんだよ、アタシの彼氏は。


アタシを地獄から救い出してくれたのはお前だろ？


アタシん家、クソ親父とどこぞのクソ女がいちゃついてるだけの、文字通りクソな家庭でさ…


そっから逃げ出したアタシを保護したのはお前だろ？


ビビりながらも声かけてくれたじゃん？しっかり覚えてっからな。


ま、あん時はビビるくらいなら、最初から声かけんなよとは思ったけどな。


行く宛もないアタシはお前にホイホイついてって…メシもたくさん食わしてもらって…


それだけじゃねぇ。学費滞納で退学になりそうだったアタシが今こうして学校にいんのも、お前の親がアタシの分まで学費払ってくれたおかげだ。


親、説得してくれてありがとな。この恩はぜってー返すから。


てか、今まさに返してる最中なんだけど。


てことで、もう一発ヤらせろよ…


いいよな？お互い気持ちいいんだし…


(オブラートキス)


お前のことはアタシが守ってやる…


金持ちだからって虐められてたんだろ？


くっだらねぇ僻みだよな…金持ちの子どもに生まれて何がいけねえんだよって思うし。


むしろ、お前が金持ちの子どもじゃなかったら、アタシは人生詰んでたかもな。


だから…これからもこの関係は続ける。


アタシはお前を一人で虐めてるフリをする。


でも実際は、こうしてイチャイチャラブラブするってわけ。どーだ？完璧な作戦だろ？


へーきだって。仮に見られても、見た奴その場で締め上げればいいんだから。


へっ…相変わらずお優しいこって。


ま、愛しの彼氏くんがそう言うんなら、ちょっとくらいは手加減してやるよ。


…お、まだ休み時間はあるな。


もうちょっとだけ、ここで遊んでけよ…な？

・台本（ゆるボイ！）
イケメン番長な秘密の彼女に校舎裏で壁ドンされる
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・台本制作者
松平蒼太郎