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お姉さん吸血鬼に匂いで居場所特定されて絶体絶命
written by 松平蒼太郎
  • ファンタジー
  • 色仕掛け
  • お姉さん
  • 吸血鬼
  • 年上
  • バックハグ
  • 発情
  • 現代
公開日2023年05月02日 08:27 更新日2023年05月02日 08:27
文字数
1452文字(約 4分51秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
吸血鬼
視聴者役柄
人間
場所
某所
あらすじ
何かを探している様子の綺麗なお姉さんに声をかけたら、なぜか挙動不審な様子。財布を探して欲しいと言われたので、その辺を探そうとしたら、いきなり後ろから抱きつかれて…?
本編
んー…この辺のはずなんだけどねぇ…


どこにいるのかしら…わたしに血を提供してくれた素敵な人間くんは…


(男の子に声をかけられる)


えっ?何?どうしたの?


ごめんなさい。わたし、ちょっと忙しいから…ナンパならまた今度に…


(彼の姿を見た瞬間フリーズ)


あ、あ…間違いない…この匂い、絶対に…!


あ、ううん!何でもない!


その、どうしてわたしに声かけてくれたの?


あ、あぁ、そうそう!探し物!探し物をしていたの!


その、手伝ってくれると助かるんだけど〜…いい?


ありがとう。探し物というのは、ピンクで長方形の財布なんだけど…


えぇ。多分、その辺に落としてると思うんで、手分けして探しましょう。


(以下の二行のセリフのみ小声で呟く)


……ふふっ♪ とんだお人好しくんね。


吸血鬼のわたしに堂々と背中見せるなんて…襲ってくださいって言ってるようなものじゃない。


(バックハグ)


ねー…君は今、彼女さんはいるの?


いいの、今は財布のことは。それより、質問に答えて?


いない?やっぱり…匂い的にそうだと思った。


いいえ、大丈夫よ。さっき人払いの結界を張ったから、誰にも見られる心配はないわ。


そ。わたしは魔族。しかも、人間界隈で一番有名な吸血鬼。


どうしてか知りたい?君、『吸血鬼用血液ドナー』っていうのをやってるでしょ?


君の血液ね、毎月一定量がわたしの元に送られてくるの。いつもありがとね。


魔族専用の役所で諸々の手続きをしたら、ランダムで人間くんの血液が送られてくるんだけど、わたしが毎回飲んでるのが、君の血液だったってわけ。


役所の人はお堅いから、「血液ドナーの個人情報は教えられません」っていっつも門前払いされるんだけど、それなら自分で特定するしかないって思って、ここまで辿り着いたの。


うふふっ♪ そう?


血液の匂いだけで、個人を特定できるのはすごい?


そうね。自分でもすごいと思うわ。まさか本当にこんなところで出くわすとは思わなかったもの。


え?吸血鬼が人間くんを特定する理由なんて一つしかないでしょ?


そ。直飲み♡


君の皮膚から直接、血液を飲みたいな♡


大丈夫。全然痛くないから。


というより、むしろ気持ちいいまであるから。


君も本当はこういう展開を望んでたんじゃない?


毎月こまめに役所まで血液パックを提出しに行って…要するに、吸血鬼とマッチングしたかったんでしょう?


ふふっ♪ 違うことないわよ。


血を差し出すってことは、そういうことじゃない?


人間くんから毎月熱烈に求愛されてるのに、それを無視するなんて、吸血鬼としてあり得ないでしょう?


役所も素直に教えてくれればいいのにね。血液ドナーの情報。


ま、わたしはいいんだけど。こうしてちょうど運命の相手が見つかったわけだし。


(男が命乞いを始める)


あ、ええと…怖がらせたかったわけじゃないの。ごめんね?


わたしはただ君の血を直飲みして、ついでに恋人になりたかっただけ。


命を奪おうとか思ってないから。本当に。


(バックハグした状態のまま、匂いを嗅ぎ始める)


…ンンッ♡ 間近で匂い嗅いだら、トリップしそう…


こんなの麻薬と一緒…というか麻薬以上ね。


(息が荒くなる)


君さぁ…わたし以外に吸血鬼に血を直飲みされたことある?ないわよね?


よかった…わたしが君の吸血童貞を奪えるってことね…


わたしも実は初めてなの…人間の男の人から直飲みするの…


わたしも吸血処女は今日で卒業…


(ひと息ついて、堰を切ったように喋り出す)


ハァ〜…!もう無理!我慢の限界!


もういいわよね…?これだけ頑張ったんだから…


大好きな君に感謝しながら、いただくわね…一滴たりとも溢さないから。


今日からわたしが君の彼女になるから…これからよろしくね?うふふっ♡


(手加減抜きのガチ吸血)
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
お姉さん吸血鬼に匂いで居場所特定されて絶体絶命
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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