貴方と同じベッドで寝ていたギャル彼女が身を引こうとするお話。もちろん、貴方はそんなことを許すつもりはなくて…？

※本作はフリー台本作家・夏音小夜様の作品「あーし、ダーリンと結婚できてほんとに良かった...。」(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19864788)の二次創作です。原作者様から執筆の許可は頂いております。

んっ…あぁ〜、もう朝かぁ…


(あくび)


ねー…起きてる？起きてんなら返事して？


…やっぱ寝てるかぁ。昨日はお互い張り切り過ぎたし。


…いつもありがとね。毎日仕事で疲れてんのに、あーしの相手シてくれて…


あーあ…なんか惜しいなぁ。


こうしてアンタの寝顔見んのが最後だって思うと…


けど、しゃーないかぁ…あーしみてーなクズと、紳士なアンタとじゃ、釣り合わないもんね。


いつまでもあーしみてーなのと付き合ってっと、アンタも周りから白い目で見られるだろーし…


流石にあーしもそれは嫌だからさぁ…好きな人が周りからよく思われないのは、さ…


今はアンタのお情けで付き合ってもらってっけど…そろそろ潮時かなぁって。


(布団から起き上がって伸びをする)


ん〜…！さぁて、そろそろ出る準備しねーとなぁ…いつ起きてくるか分かんねーし。


昨日のうちにこっそりまとめた荷物をっ、と…


(軽く荷物を整理)


よしっ…そんじゃ、行きますかぁ。


書き置きはここに置いといて…うん、完璧。


立つ鳥跡をなんちゃらってやつ？さすがあーし。へへっ、へへへ…


…って、感傷に浸ってどーすんだし。もう別れるって決めたんだからさ…


今度こそ行くかぁ…さよなら。


楽しかったよ…アンタと過ごした時間。そんじゃ。


(突然、声をかけられる)


えっ…あ、お、起きてたの…？


あ、あ〜…狸寝入りしてたってわけだ。


あーしを騙すとか悪い男だな〜…あははっ…


あ、や、その、さ…聞いてたんなら、一から全部話す必要ないっしょ？


あーしじゃアンタとは釣り合わない。


紳士で優男なアンタと、元ギャルで男遊びしてそうなあーしとじゃ、そもそもダメなんだって。


アンタだったら、あーし以外でめっちゃいい女捕まえれると思うからさ…


今までサンキューね。こんなのといっぱい付き合ってくれてさ。だから…


(腕を引っ張られてベッドの上に押し倒される)


ちょ…！いきなり何すんの…⁉︎


あ……ええと…ごめん、なさい…


けどあーし、これからのこととか考えるとめっちゃ不安で…！


ちっ、ちが…！んなわけない！


アンタと身体の相性悪かったとか全然ないよ！


だっ、だから違うってばぁ…！


ホントは嫌いになったとかそんなわけないじゃん…！


やめて…やめてよ…


自分のこと、そんな悪く言わないで…


逆、だよ…アンタが魅力的すぎて、あーしが全然それに見合わないって思って…


あ、や、それを言い出すのは卑怯じゃない…？


たしかにアンタの初めてをもらったのはあーしだけどさぁ…


うぅ〜…！なんだよぉ…


今日のアンタ、意地悪だよぉ…バカァ…


…いいの？あーし、めっちゃ面倒い女だよ？


嫉妬なんて余裕でするし、あーし以外の女と話してるとこ見ただけで、突っかかるかもしれないよ？


…もぅ。アンタには敵わないなぁ。えへへっ…


へ？ちょ、何？どっからそれ取り出してっ…！


(指輪をはめられる)


はっ、はぁっ⁉︎ このタイミングでプッ、プロポーズ⁉︎


意味不すぎんだけど、もう！


だってぇ…！せっかく、あーしが覚悟決めて別れようとした矢先にこれって、逃げ場無くしてんのとおんなじじゃん…！


卑怯…ズルい。


あーしが断れないの分かってて、そーいうことへーきで言うなんてさぁ…


当たり前じゃん…好きに決まってる。


アンタ以外の男なんて考えらんないし…！


アンタだから、昨日もたくさん身体許したんだし…！


無理、嫌！アンタがあーし以外の女と幸せになるとか、想像しただけで無理すぎる！


分かったってばぁ…もう二度と別れるなんて言わないからぁ…


うん…アンタのプロポーズ、受ける。


不束者ですが…これからよろしくお願いします…なんちって。えへへ…


えぇ〜？ヤるのぉ？今からぁ？もう朝だよぉ？


い、嫌じゃねーし…むしろこっちからお願いしたいっつーか…


え、へへっ…うん！あーしのこと、またよろしくねっ！ダーリン♡

・台本（ゆるボイ！）
あーし、アンタにわからせられてほんとに良かった…。
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎