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ヤンデレ座敷童子の角磨きと災厄の拡散
written by 松平蒼太郎
  • ファンタジー
  • 少女
  • ヤンデレ
  • サイコパス
  • 妖怪
  • 座敷童子
  • 和風
公開日2023年08月24日 16:23 更新日2023年08月24日 16:23
文字数
958文字(約 3分12秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
座敷童子
視聴者役柄
場所
鬼の棲家
あらすじ
鬼である貴方は、近くの村の人間からいじめを受け、差別されていた。そんな貴方の元には常に一人の少女がいた。彼女は座敷童子で、彼女の能力の恩恵を受けてか、貴方の身の回りの状況はそれ以上悪化することはなかった。しかし、ある日彼女の口から出てきた言葉は貴方を驚かせるには十分なもので…?
本編
ねぇねぇ、鬼のお兄さん。角、触らせてよ。


え〜?ケチ〜。いいじゃん、減るもんじゃないし。


あ、今人の手を雑菌呼ばわりしたな〜?


大丈夫。ちゃんと手は洗ってるから。


だから〜…さ・わ・ら・せ・て♡おねがぁい♡


やったぁ、鬼の角だぁ♪ それっ♪


(角をお触り)


ちょっとザラザラしてる〜…気持ちい〜♪


よしよーし…お兄さんはいい人、いい人…


ふふっ…だってまた村の人たちにいじめられたんでしょ?それで落ち込んでるかなーって。


もぅ…強がらなくていいのに…そういうとこは男の子だなぁ。


あ、もう角は十分堪能したから、立ち上がっていいよ。触らせてくれて、ありがとね。


(角のお触り終わり)


…ん?別にいいよ?ここに居たくて居るんだもん。嫌だったら居ないよ、初めから。


ぷぷっ…お兄さん、今の今まであたしの正体に気づいてなかったの〜?鈍いなぁ、もぅ。


あたしは座敷童子。お兄さんを唯一幸せにしてあげられる存在だよ。すごいでしょ?


あっ、ホントかよって顔してる〜。ホントだよ。だってもうお兄さんを傷つける人たちはいないもんね。


あ、お兄さん、しばらく村には近づいてないから、気づいてなかったんだ。村の人たちは疫病でみんな死んじゃったよ。


うん。だってお兄さんを不幸にする存在なんて要らないでしょ?だから消してあげたの。疫病を流行らせてね。


…?なに驚いてるの?あたし、別にみんなに幸せを振り撒く妖(あやかし)じゃないよ?


あたしはあたしが好きな人だけに幸福をもたらすの。


そんなの当たり前でしょ?妖(あやかし)にだって好き嫌いはあるんだから。


それよりお兄さん。角、さっき触ったから磨いてあげる。角もお手入れは必要でしょ?もう一回屈んで?


ありがと〜…拭き拭きっと…


(角を布で磨く)


お兄さんの角はカッコいいね…たくさん磨いて、ピカピカにしてあげる。


(鼻歌)


ん?お兄さんを好きなのはね〜…なんとなく!


うん!波長が合うっていうのかな?なんか相性良さげって思ったの!それだけ!


あ、そんなこととは失礼な。ちゃんとお兄さんのこと、好きだもん。好きならそれでいいじゃん。ね?


ふふっ、分かればよろしい。それよりはい、角のお手入れは完了。ピカピカになってるでしょ?はい、鏡。


ふふ、どういたしまして。これからどうする?何かして遊ぶ?


いいよ!かくれんぼね!じゃあ、鬼のお兄さんが鬼!


うん!あたしのこと、ちゃんと見つけてね?それじゃ、よーい、ドン!
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ヤンデレ座敷童子の角磨きと災厄の拡散
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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