満員電車から一旦降りてしまったせいで、一緒に登校していた同級生の女子と遅刻が確定した貴方。宿題を途中までしかやっていないという彼女に自分の宿題を写させることになったので、完全に遅刻上等でファミレスに入ることにしたのだった。

あ〜…ダル。なんで毎日満員電車で学校に…


そりゃそうだけど…やっぱ毎日はキツイって〜。なんか良い方法ない？


だよねー…知ってた。まぁ、ちょっとだけ我慢するかぁ…


…あ、後ろ降りてきそう。一旦アタシらも降りよっか。


(電車から降りるが、そのまま乗れずに電車が去る)


あ……やべ、普通に乗り損ねたじゃん。人多すぎて…


ん〜〜…そだね。遅刻確定だね。どうする？サボる？


大丈夫じゃね？内申くらい、後でいくらでも取り返せるでしょ。今はまぁ、寄り道しながら、のんびり歩いてこうよ。二、三駅くらい余裕でしょ。


お、諦めいいね。じゃあ、駅出て、大通りから歩いてこ。


(駅から出て、徒歩で学校へ)


あ〜、良い天気だね。これだけ良いと、なんかその辺で適当にサボりたくなるよねー…


あはは…冗談冗談。あんまり大っぴらにサボると、誰かに密告されるかもしれないし。そんなリスキーなことはしないって。


あ、てかさー、昨日の課題やった？アタシやってる途中で寝落ちしちゃって、手つかずなんだけど。どうすればいい？


お、写させてくれんの？ありがと〜。


どっかその辺店入る？ファミレスとか入っちゃおうよ。ドリンクはアタシが奢るからさ。


オケ。じゃあ、サッと入って課題片しちゃお。君はちょっとだけ待っててくれると助かるな。


(ファミレスに入店、席について課題を始める)


ん〜…あぁ、疲れた。この辺で終わっていい？


うぇ…手厳しい。まぁ、最後まで写すけど…


…ん？あぁ、あれ？断ったよ。別に興味ないし。


うん。いきなり「好きです、連絡先教えてください」って言われてもさー。アタシは君のこと知らないからって。


あ〜、そりゃ勿論。超オブラートに包んで断った。あんまりバッサリ切り捨てると、逆恨みしてきそうだし。まぁ、そうなったらそうなったで、君に守ってもらうつもりだけど。


え？守ってくれないの？一応友達じゃん、アタシら。


あ〜、薄情な奴。こんなか弱い女子がピンチに陥っても、見て見ぬふりするんだ。へ〜。


いや、女子アピールとかじゃなくて、普通に女子なんですけど。逆にアタシのこと、何だと思ってんの？


ふ〜ん…じゃあ手繋いだら意識してくれるんだ。あとで繋ぐ？


ぶふっw 君、意外と純情なんだw


いいね、そういうの…可愛げあって。


ごめんって。拗ねないでよ。ちょっとからかっただけじゃん。


……はい、課題終わり！つーことで、さっさと学校行こっか。お会計済ませてくるから、君は学校に遅刻連絡しといて。


うん。事前連絡しといた方が、怒られた時の傷、浅くて済むじゃん？その辺の言い訳もうまいこと考えといてよ。


…いいじゃん。君のこと、頼りにしてんだから。アタシのこと、ちゃんと守ってよ。ね？

・台本（ゆるボイ！）
【青春】友達のダウナー女子は男の扱いが上手い
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・台本制作者
松平蒼太郎