貴方は兄カップルに連れられて遊園地に来たはいいものの、絶叫系マシンが苦手だったため、早々にグロッキー状態に。そんな貴方を、兄の彼女の妹がそばで介抱してくれて…？

ねぇ…大丈夫？さっきからずっとグロッキー状態だけど…


そうなんだ…ごめんね？無理に誘って…君が絶叫系マシン、苦手なの知らなかった…


いや、まぁ、それはそうだけど…お姉ちゃん、けっこう強引なとこあるから…


今？今は彼氏さんとフリーフォール乗ってる。めちゃくちゃ楽しそう…


ううん、いいよ。気にしないで。わたしもそこまで絶叫系が得意なわけじゃないし。


むしろ君の介抱って名目で休めるのは助かる、かな…うん。


それにしても彼氏さん…君のお兄さんだけど、すごいね。あのエネルギーの塊みたいなお姉ちゃんにあれだけ振り回されても、ついていけるなんて…


そっか…ふふ、大概すごいね、君のお兄さんも…


あ、そうそう。お水、買ってきたんだけど飲む？


ん、どうぞ。ゆっくり飲んでくれればいいから。


…ん、そろそろ行けそう？無理だけはしないでね？


あ、でも絶叫系はやめておこっか。吐かれても大変だし、そこのコーヒーカップなんかどう？あれなら、無理なく楽しめるんじゃない？


うん、決まり。じゃあ一緒に乗ろ。お姉ちゃんたちばっかり楽しんでて、つまらないしね。


あ、ええと…その、わたしたちは付き合ってはいないけど、せっかくちょうど二人なんだし、擬似デートみたいなのをするのもありかなーって…


ま、まぁ、わたしみたいな地味なのと、擬似とはいえ、デートってのもアレか。ごめんね、いきなり変なこと言って…


……あ、え？そう？ありがと…


(手を握られる)


…ッ！あ、そ、そうだね…こうした方が、デートっぽいよね…こ、恋人繋ぎ…


うん…わたしたちはわたしたちらしく。お姉ちゃんたちとはまた違った楽しみ方ができれば、それでいいよね。


(姉からメールが届く)


あっ…お姉ちゃんからメール…


……もぅ！お姉ちゃんってば！そんなんじゃないのに…！


え、あぁ、お姉ちゃん、わたしたちのこと遠くから見てるみたい…彼氏さんと一緒に…


あ、君もお兄さんから？そっか…お互い大変だね。


(腕にくっつく)


も、もぅこうなったら、開き直って、よりカップルっぽく振る舞っちゃお？お姉ちゃんたちが嫉妬するぐらいに…


うん…君となら大丈夫。全然嫌じゃないから…


…だね。見せつけてやろ。わたしたちのイチャラブっぷりをあのバカップルに、ね？

・台本（ゆるボイ！）
【遊園地】兄の彼女の妹さんとの擬似デート
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎