彼女に出会ってから貴女の人生は好転したーーそう断言していいほどに、メイドであり、天使でもある彼女の加護の力と包容力は優れていて…？

おかえりなさいませ、お嬢様。本日の学校はいかがでした？


ふふ、そうですか…それは良かったです。お嬢様が満足のいく学校生活を送れているなら、わたしも何よりです。


はい。お嬢様の幸せこそ、わたしの幸せそのものですから。


あらあら…ふふふ♪ お嬢様ったら、そのような甘え方をどこで覚えられたのです？そんなに可愛くおねだりする方法を教えた覚えはありませんよ？


いえいえ、駄目なことはありません。優しく、ギューって抱きしめてあげますから…おいで？


(ハグ)


ギュー…お嬢様のお身体、とってもポカポカしますね。体温がこちらにまで伝わってきて、いい気持ちです…


はい…抱きしめているわたしの方まで癒されています。相思相愛ですね。


あら、そのように軽々しくメイドを口説いてはいけませんよ？襲われてしまうかもしれませんから…


…そう？けど、たしかにその通りではあります。お嬢様の感じている幸せの温もりは、すべてこのわたしが保証していますから…仮にも、天の使いですので。


はい…その身に降りかかる不幸を徹底的に遠ざける『絶対幸福の加護』を、お嬢様には授けていますから…このわたしがいる限り、お嬢様に不幸など絶対に起こりえません。


はい…親から殴られることも、友達から無視されることも、先生から理不尽に怒られることも、ありませんから。


わたしの加護を受けている限り、お嬢様の欲しいものは全て手に入る…美貌も名声もお金も男も、何もかも貴女の思うがまま…全部、わたしに願って？そうすれば、加護の力が働いて、貴女の望みが叶うでしょう。


ふふふ…今はただ甘えたいだけですか…なんと純粋無垢で、可愛らしい願いでしょう。これではますます離れられなくなってしまうではないですか…


…そうでしたね。申し訳ございません。お嬢様のおそばを離れるなど、言語道断。メイドとしてあるまじき失言でした。どうかお許しください。


ありがとうございます…お嬢様の寛大なお心遣い、感謝いたします。


かしこまりました…では、そのお身体、翼で優しく包み込んであげますね…ギュー。


(翼でハグする)


こんなに密着していると、ますます加護の力が強まってしまいますね…同時にわたしとの繋がりも…


はい…勿論、愛していますよ。お嬢様のためなら、このメイド、貴女の周りに起きうる不幸をすべて打ち消してみせます。


はい、すべてです。お嬢様には何がなんでも幸せになってもらわなくてはなりませんから。


はい…すべての幸福を、貴女の上に…アーメン。


お嬢様？………寝入ってしまわれましたか…早速、寝室にお運びしなくては。


(お姫様抱っこ)


ふふっ…なんて軽いお身体なんでしょう。このはかない命は、わたしが守ってあげねばなりません。そうでないと、すぐに死んでしまいますから。


ご両親からの暴力、学友からの蔑視の眼差し、教師からの膨大な圧力…心身ともにか弱いお嬢様が、これらの障害に耐えられるとは到底、思えません。


(嘆息)


天界から降りて数百年…お嬢様のような運命の人に出会えるとは思いもよりませんでした。


彼女の筋金入りの不幸っぷり…あんなの、『救済』するしかありませんよね？救済こそ、天使の本能で、根源的欲求なのですから…それを最大限に刺激してくれた、貴女が悪いのですからね？


最期、現世での寿命が尽きた際には…必ずや貴女を天界までお持ち帰りしますので。それまで楽しみにしていてくださいね？わたしだけの、お・じょ・う・さ・ま♡ ふふふ♪

・台本（ゆるボイ！）
【百合】ママ系エンジェルメイドの絶対救済加護
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎