0
【ヤンデレ/百合】聖女の貴女はヤンデレ吸血鬼に堕とされる
written by 霜月鷹
  • ヤンデレ
  • 人外 / モンスター
  • 吸血鬼
  • 聖女
  • 尊厳破壊
  • 百合
公開日2024年02月26日 10:16 更新日2024年02月26日 10:16
文字数
3066文字(約 10分14秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
吸血鬼
視聴者役柄
聖女
場所
人気の少ない場所
本編
あの……そこのお方、少し宜しいでしょうか。
この辺りでどこか、体を休めることが出来る場所はないでしょうか?
実は、旅の仲間が具合を悪くしてしまって……
ここから少し離れた場所で休ませているのですが、容態が……その、あまり良くなくて。
私にはどうしようも出来なくて……お願いします!
「私が治します」……もしかして貴女、お医者様なのですか?
いいえ、その装いですと……教会のシスターさんでしょうか?
とにかく、治していただけるのでしたらありがたい限りです!
それでは仲間の元まで案内するので、此方へ──

(足音)

到着しました、ここに私の仲間が──あら?
居ませんね……もしかして、あの子に何かあったのかも。
申し訳ないのですが、彼女を探す手伝いをしてもらっても良いですか?
お礼は必ずしますから……ありがとうございます!
では私は此方を探しますので、聖女様は向こうを──はい?

どうして聖女だと分かったのか……?

いえ、実はその……確信があった訳ではないんです。
ただ、貴女の雰囲気が普通の人とは違ったので……ふふ、強いて言うなら旅人の勘です♪
ここに来るまで、貴女の噂をたくさん聞いたんですよ。
困っている人を絶対に見捨てない、心優しき聖女様がいるって。
先日まで滞在していた村でもそうでした。

最後の瞬間まで、村人達は「聖女様が助けてくれる!」って祈り続けてましたよ♪

あ~そういえば、聖女様もあの村から教会へ戻る途中なんでしたっけ。
私、焼き払われた村の前で涙を流している聖女様を見てましたから。
はい、あれをやったのは私ですよ。
小腹が空いてたから村人の血を吸って、その後に貴女をおびき出す為に村を焼いたんです♪
もちろん、仲間が倒れたっていうのも嘘です。
人気のないところに聖女様を連れ出して、そのまま襲っちゃう算段だったので♪


は~い、捕まえた♪
うふふ、ビックリした? こう見えて私、けっこう力持ちなのよ。
それにしても聖女様ったら……護衛もつけずに一人で出歩くなんて、本当に不用心ね。
そんな事をしているから、私みたいな悪~い吸血鬼に捕まっちゃうのよ?
でも、そのおかげでやっと、愛しの聖女様を手に入れることが出来たわ♪

実は私ね、初めて貴女を見た時に……その、一目惚れしちゃったの。
あの子を手に入れたい、私だけのものにしたい。
信心深い聖女様を堕として、私の眷属にしたいって……そう思っちゃったの。
貴女の無垢で真っ白な信仰を、私が血と呪いで真っ赤に染め上げる……
うふふ、想像するだけでゾクゾクしてきちゃうわ♪
ほらほら、私から逃げたいならもっと必死にならなきゃ。
まぁ、祝福を受けただけの人間が私から逃げられる訳ないんだけどね♪
それじゃ、いい感じにお腹も空いてきたし──聖女様の血、頂きます♪

(吸血)

ふぅ、ごちそうさま。
聖女様の血、とっても美味しかったわ──って、あらら?
もしかして、泣いちゃったの?
なるべく痛くならないように嚙みついたつもりだったのだけど、ごめんなさいね。

あ、そういえば聖女様が信じてる教えに「吸血鬼に噛まれた変貌する前に自害せよ」っていうのがあったわよね?
今からできる自害の方法っていうと……そうねぇ、舌を噛み切る事くらいかしら。
信心深い聖女様なら本当に死にかねないし、それは防ぎたいんだけど……って、あらあら。
短刀だなんて、そんな物騒な物、どこに隠してたのかしら?
でも残念、私がそれを見逃すわけないでしょ。

は~い、聖女様の頼みの綱は、私が根元からへし折っちゃいました♪
私ね、狙った相手は絶対に逃がさないって決めてるの。
だから安心して、貴女は絶対に死なせないから。
さぁ、このまま私に抱きしめられて、大人しく私の眷属になってしまいましょう♪


うふふ、目が覚めた?
ここは私の……ううん、今日からは私達の屋敷。
聖女様ったら私に噛まれたのが相当ショックだったのか、あの後すぐに気を失っちゃったのよ。
そのままにしておく訳にもいかないし、仕方ないから屋敷まで連れてきたんだけど──うふふ♪
どうやら、自分の体に起こった異変に気が付いたみたいね♪

ねぇ……吸血鬼になった気分はどうかしら、聖女さま?
いいえ、これからは「元・聖女様」って言った方が適切よね♪
だってそうでしょう?
教えに背くような悪しき命が聖女を名乗るなんて、そんなのは冒涜以外の何でもないもの。
あはは、可哀想~♪
そんな絶望しきった顔しちゃって……あぁもう、堪らないわ!
ん、何か言った?
それは……うふふ、神様に許しを請うありがたいお言葉かしら。
でも良いの? 今の貴方がそんな事を言ったら──

あらあら、大変ねぇ♪
神様のありがたいお言葉が、卑しい吸血鬼の喉を引き裂こうとしてるわ。
痛いわよね? 苦しいわよね?
悪しき魔を祓う祈りは、今の貴女には害を成すものにしかならないのよ。
自分の信仰心を示そうとしたみたいだけど、無駄に終わっちゃったみたいね。
うふふ、とっても可哀想……ねぇ、助けてほしい?
貴女を壊そうとするその痛みから、一秒でも早く解放してほしい?
分かったわ、それじゃあ目を閉じて──はい、これでもう大丈夫な筈よ。
私達は聖職者の祈りに弱いから、それを跳ね除ける為の準備も万全なの。
とはいえ、そう何度も使える物じゃないから、こういう事は二度としないでよね?
分かってくれたならいいわ、従順な子は大好きよ。

そうだ……!
さっきので貴女の体、随分消耗しちゃったみたいだけど、お腹は空いてないかしら?
ふふ、気丈に振舞っているみたいだけど、私には手に取るように分かるのよ。
実はね、貴女の為にとっておきの「ご馳走」を用意してあるの。
吸血鬼になったお祝いに丁度いいと思って、貴女が寝ている間に用意したの。
さぁ、空腹を我慢するのは体に良くないし、早く行きましょう♪

(ドアの開閉音)

うふふ、私が用意したご馳走はどうかしら?
吸血鬼にとって最高の食べ物……そんなの、生きた人間の血液に決まってるじゃない♪
心配しなくても、まだ殺してなんかいないわ。
だって、殺しちゃったら血の味が落ちちゃうんだもの。
あらら、どこに行こうとしてるのかしら?

もしかしてこの人間が、聖女だった貴女に懐いてた子だから?
自分を慕ってくれていた人間を手にかけるくらいなら、飢えたままなのを選ぶ。
うんうん、とってもいい子ね~流石は元聖女様♪

でも残念、今から貴女には「食事」をしてもらうわ。

うふふ、貴女の体……勝手に動いちゃってるわねぇ?
自分の意思に関係なく、体があの人間を食べようとしている……とっても不思議ねぇ♪
「何をしたのか」って、教えてほしい?
いいわ、せっかくだし教えてあげる。
貴女は私の眷属だから、私の命令には何があっても逆らえない……それだけの事よ。
さぁ、私のかわいい眷属ちゃん、命令よ。

目の前に居る人間の血を吸って、その渇きを癒しなさい。
初めての食事、いっぱい楽しんでね♪


うふふ、どうやら食事は終わったみたいね。
吸血鬼になって初めての食事、どうだったかしら?
嫌がる人間を力で押さえつけて、その牙を突き立てて無理やり血を啜る……堪らないでしょう♪
それにしても貴女、随分と綺麗に食べちゃったのね。
カラカラに干からびちゃって……この人間、確実に死んでるわよ?
生かしておけば眷属に出来たかもしれないのに、可哀想な人間さんね。

あはは、その顔……とっても素敵だわぁ♪
無辜の民の命を奪って、その血で喉の渇きを癒す。
吸血鬼にふさわしい、素晴らしい行為だわ♪
でも、これで元居た場所に帰ることは永遠に出来なくなってしまったわね。

おめでとう、これで貴女も立派な吸血鬼の一人よ♪
私は新しい眷属……いいえ、新しい家族を歓迎するわ。
これで私達はずっとずっと、永遠に一緒。
もう誰にも、貴女の事を奪わせたりはしないわ……私だけの聖女様♪
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【ヤンデレ/百合】聖女の貴女はヤンデレ吸血鬼に堕とされる
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
霜月鷹
ライター情報
主に女性演者様向けの台本を書いてるタヌキ的な「何か」です。
もし宜しければ、使用実績の方もお願いします…!
有償販売利用の条件
有償・無償問わず演者側キャラクターの性別変更、罰ゲーム等への使用は御遠慮願います。
利用実績(最大10件)
霜月鷹 の投稿台本(最大10件)