- ファンタジー
- 幼なじみ
- ヤンデレ
- 竜騎士
- 異世界
- シリアス
- 悲恋
公開日2024年04月17日 13:35
更新日2024年04月17日 13:35
文字数
1039文字(約 3分28秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
竜騎士の女
視聴者役柄
悪魔と契約した男
場所
某所
あらすじ
悪魔に魂を穢され、聖剣を引き抜くことによってその命を終わらせようとしていた男は、竜騎士となった幼馴染の女に止められる。彼女から積年の思いを聞かされた男は、その場から動けずにいて…?
本編
ダメよ…その聖剣を引き抜いちゃ。後戻りできなくなっちゃう…
(彼が振り向く)
…久しぶり。少しご無沙汰だったけど、元気してた?
ふふ…そうね。わたしはあれから色々変わったわ。少し特別な力を手に入れたりとか、ね?
…当たり。そう、貴方を止める為。わたしたちの故郷の村を滅ぼした貴方を、野放しにするわけにはいかない。
仕方なかった?そうね…悪魔の囁きに導かれるがまま、力を振るったものね。たしかに仕方ないのかも…
…いいえ?あの村に愛着がなかったと言えば、嘘になるわ。自然豊かな綺麗な場所だったし、そういう意味では愛着くらいあったわ…もっとも、家庭環境は最悪だったけれど。
…わたしのためなんでしょ?村八分にされたわたしの家族…その家族の中ですら、孤立していたわたし…我ながら、今までよく生きてこられたなって感じ。
幼馴染の貴方だけだった…わたしを理解してくれたのは。理解してくれたが故に、悪魔に魂を売ってしまったことも、わたしは知ってる。
悪魔に穢された貴方の魂…その聖剣を引き抜いた瞬間に消滅する。光の力は穢れた魂にとっては毒でしかないから…
…いいえ、終わらせない。終わらせないために、わたしも特別な力を手に入れたのよ?
(彼に歩み寄り、手を掴む)
どう?わたしの手…すごく、冷たいでしょ?
…違うわ。わたしはちゃんと生きてる…人ではなく、竜人としてだけど。
そうよ、竜人…水を冠する竜騎士様から力をもらったの。大切な幼馴染を助ける力をくださいって、泣きながら頼んでね…
…まぁね。貴方と対峙するからには、人でいられなくなる覚悟はできてた。人でいられなくていいから…貴方と永遠の時を過ごしたいって思ったの。
だから…受けてみて?わたしの刃…必ず、貴方に届かせてみせるから…
(氷を纏った剣で彼を斬る)
……斬れた。わたしの刃、貴方の魂まで届いた…
そうよ…貴方の肉体も、魂も、全て凍らせたの。今の一撃にすべてを賭けた。だからわたしの勝ち。
(彼に抱きつく)
よかった…貴方を救うことができて。貴方がこの世からいなくなるなんて耐えられない。わたしにはもう、貴方しかいないの…
…好きよ。貴方のこと、愛してる。
あの村でわたしと出会ってくれて、ありがとう…ずっとわたしの味方をしてくれて、ありがとう………大人しくわたしの刃を受けてくれて、ありがとう。
やっと言えた…数年分の想い。わたしの嘘偽りない、正直な気持ち。貴方に届いて、よかった…
もう言葉を交わすことはできないけれど…それでも、貴方がわたしのそばにいてくれるだけでいい。
どれだけ身体が冷たくなっても、わたしの気持ちは一生変わらないから…ずっと、わたしのそばにいて。ね?
(彼が振り向く)
…久しぶり。少しご無沙汰だったけど、元気してた?
ふふ…そうね。わたしはあれから色々変わったわ。少し特別な力を手に入れたりとか、ね?
…当たり。そう、貴方を止める為。わたしたちの故郷の村を滅ぼした貴方を、野放しにするわけにはいかない。
仕方なかった?そうね…悪魔の囁きに導かれるがまま、力を振るったものね。たしかに仕方ないのかも…
…いいえ?あの村に愛着がなかったと言えば、嘘になるわ。自然豊かな綺麗な場所だったし、そういう意味では愛着くらいあったわ…もっとも、家庭環境は最悪だったけれど。
…わたしのためなんでしょ?村八分にされたわたしの家族…その家族の中ですら、孤立していたわたし…我ながら、今までよく生きてこられたなって感じ。
幼馴染の貴方だけだった…わたしを理解してくれたのは。理解してくれたが故に、悪魔に魂を売ってしまったことも、わたしは知ってる。
悪魔に穢された貴方の魂…その聖剣を引き抜いた瞬間に消滅する。光の力は穢れた魂にとっては毒でしかないから…
…いいえ、終わらせない。終わらせないために、わたしも特別な力を手に入れたのよ?
(彼に歩み寄り、手を掴む)
どう?わたしの手…すごく、冷たいでしょ?
…違うわ。わたしはちゃんと生きてる…人ではなく、竜人としてだけど。
そうよ、竜人…水を冠する竜騎士様から力をもらったの。大切な幼馴染を助ける力をくださいって、泣きながら頼んでね…
…まぁね。貴方と対峙するからには、人でいられなくなる覚悟はできてた。人でいられなくていいから…貴方と永遠の時を過ごしたいって思ったの。
だから…受けてみて?わたしの刃…必ず、貴方に届かせてみせるから…
(氷を纏った剣で彼を斬る)
……斬れた。わたしの刃、貴方の魂まで届いた…
そうよ…貴方の肉体も、魂も、全て凍らせたの。今の一撃にすべてを賭けた。だからわたしの勝ち。
(彼に抱きつく)
よかった…貴方を救うことができて。貴方がこの世からいなくなるなんて耐えられない。わたしにはもう、貴方しかいないの…
…好きよ。貴方のこと、愛してる。
あの村でわたしと出会ってくれて、ありがとう…ずっとわたしの味方をしてくれて、ありがとう………大人しくわたしの刃を受けてくれて、ありがとう。
やっと言えた…数年分の想い。わたしの嘘偽りない、正直な気持ち。貴方に届いて、よかった…
もう言葉を交わすことはできないけれど…それでも、貴方がわたしのそばにいてくれるだけでいい。
どれだけ身体が冷たくなっても、わたしの気持ちは一生変わらないから…ずっと、わたしのそばにいて。ね?
クレジット
ライター情報
pixivにてフリー台本を投稿しています。
台本の創作は自由にやらせてもらっております。よろしくお願いします。
台本の創作は自由にやらせてもらっております。よろしくお願いします。
有償販売利用の条件
当サイトの利用規約に準ずる
利用実績(最大10件)
松平蒼太郎 の投稿台本(最大10件)