魔王城とはつゆ知らず、偶然中へ侵入できてしまった少年は、運悪く、魔王軍の最高幹部たちに見つかってしまう。彼女らに捕まった少年の運命やいかに…？

A.アラクネ(クモ女)
B.ヴァンパイア(コウモリ女)
C.ラミア(ヘビ女)


B.貴様…我が魔王の居城に忍び込むとは不届き千万。妾が直々に相手をしてやるわ。


B.何？誤解だと？コソ泥の分際で何を言うか。貴様もどうせ、我が魔王の貞操を狙いに来たのであろう？貴様ごとき下郎に、彼女の貞操は渡さぬ。


B.黙れ。何も違うはずがない。我が魔王は、この国一番の美女だからな…身の程知らずの男たちが、我が魔王と一発ヤろうと絶えずこの城忍び込んでくるのでな。貴様もどうせそうなのであろう？


B.何だと？貴様今、我が魔王を侮辱したか？もはや許せん。貴様は妾の血液タンクとなるがお似合いだ。覚悟せよ…！


(Cが乱入)


C.ちょい待ちー。なに一人で楽しもうとしてんのさ〜。あーしも混ぜてよ。ねっ？


B.ヘビ女はすっこんでおれ。これは妾の獲物だ。


C.またまた〜。そうやって、可愛い男の子を独り占めするのは良くないよ？またなんかテキトーな大義名分でっちあげて、血液摂取するつもりなんでしょ？大体、あーしらの目的は、魔王様の処女を守ることであって…


B.よ、余計なことを言うでない！このヘビ女！そういう貴様こそ、この男を下心ありきで見ているのであろう！


C.たりめーっしょ〜？逆にこんな健康優良男児を放っておく方が女としてどうかしてんじゃん？てことで、あーしにちょうだい♡


B.…断る、と言ったら？


C.ま、その時は力づくだよね〜。血吸いコウモリちゃんには負けないよ？あーし…


B.よかろう…貴様を二度と脱皮ができぬ身体にしてくれるわ。覚悟せよ…！


(A乱入、彼の身体を糸で巻き取る)


A.それじゃあ、彼のことはお姉さんがもらっていこうかな♪ うふふ♡


C.あっ、ちょ！ずるいよ、クモ姐さん！唐突に抜け駆けとか、なくない⁉︎


B.アラクネ、貴様ぁっ！それは妾の大事な食糧だぞ！横取りなどという、勝手な真似は許されんぞ！


A.え〜？でもぉ、二人がこの子を差し置いて、喧嘩してるからぁ……ね、君もこんな喧嘩っ早い女たちより、お姉さんみたいな優しくて平和主義な女がいいわよね？


B.どの口が言ってる…！数多の男を糸で縛り、その毒牙にかけておきながら！貴様のような奴を、世間では陰険というのだ！


C.そーだそーだ！クモ姐さん、いっつも問答無用で男引っ掛けてくるじゃん！この性欲魔人！スケベグモ！エッチの権化！


A.ふっ、ふふふっ…貴女たちときたら、そんなにわたしのこと、口汚く罵っちゃって…逆さ吊りの刑に処してやろうかしら？


B.やれるものなら、やってみよ。貴様の軟弱な糸など、力づくで引きちぎってくれる。


C.そもそも、あーしの身体ってヌルヌルだし？クモの糸程度じゃ、捕えられないと思うんだけどなー？


A.…ごめんね？彼女らを始末してから、君の相手をしてあげるから…少しだけ待っててくれる？


(三つ巴の喧嘩が発生、三人ともボロボロになる)


A.もうっ…！せっかくおめかししてきたのに、貴女たちのせいで台無し！どうしてくれるのよ！


C.はぁ⁉︎ あーしの化粧もとっくの昔に崩れてっし！また顔面工事し直さなきゃじゃんかよー！


B.貴様ら、よくも妾の高貴なる顔に傷をつけてくれたな…！許し難い連中だ……ん？おい、さっきのコソ泥はどこへ消えた？


A.え？彼ならそこに縛り上げて……って、あら？い、いつの間にか消えてる…


C.ちょ、アラクネおばさん！なに彼のこと、あっさり逃がしてんの⁉︎さっきまで自信たっぷりに逃がさないオーラ出してたくせに！


A.誰がおばさんよ！貴女もわたしとそんなに歳は変わらないでしょう⁉︎ 大体、貴女だって…！


B.喧嘩してる場合か！とっとと探すぞ！まだ遠くへは逃げていないはずだ！急げ！


(三人で彼の探索を開始、あっさり見つかる)


C.見・つ・け・た〜♡ こーんなとこに隠れてたんだぁ…♡ もう逃がさねーぞ♡


B.ほぉ…こんなところに身を潜めていたとは…だが、運が悪かったな。妾たち三人に追われて、逃げ切れるはずがなかろう？


A.そりゃあそうよ。わたしたち、これでも魔王軍の最高幹部なのよ？主な任務は、魔王様の大切なアナを守ることなのだけれど…


B.だから余計なことを言うなと言っておろうに…！たしかに我が魔王は、この国一番の美女で、おまけに処女であらせられるが…！


C.あ、そだよー。あーしら、魔王様の純潔を守り隊やってんの。君も仲間に入る？


B.バカが…こんな何の力も持たぬガキに、我が魔王を守ることなど出来るわけがなかろう。せいぜい、わたしの血液タンクとなるのが関の山だな。


A.そうね〜…見た感じ、完全非力な人間みたいだし、わたしの縛りプレイの練習に付き合ってもらうくらいしか使い道がないわね。


C.まー、それは言えてる。こいつにできることっつったら、あーしにズブズブのヌメヌメにされるくらいじゃね？って思うし。


B.ならぬ。何が目的でこの城に入ったかは知らんが、無断で侵入した罰は受けてもらおう…他ならぬ、貴様自身の身体でな♡


A.そうそう♪ 悪い子にはお仕置きが必要よねぇ…？今回は特別に、お姉さんたち三人でおもてなししてあげる♡ 楽しいこと、たっくさん教えてあげるわね〜♡


C.あはは…んなビビんなって。ちょっと気持ちいいことするだけじゃんかぁ…♡ 絶頂して、意識が朦朧とするかもしんねーけど、それはそれでありだからさ♡ チョー楽しみにしてろし♡


(三人に迫られ、彼は身動きが取れなくなる)


A.いっぱい可愛がってあげるわね♡ 二度と逃げ出そうと思わないくらいに…ね？
B.存分に可愛がってやろう♡ 二度と逃げ出そうと思わぬくらいに…な？
C.めっちゃ可愛がってあげんねー♡ 二度と逃げ出そーと思わないくらいに…ね？

・台本（ゆるボイ！）
【人外ハーレム】三人の女幹部は狙った獲物を逃がさない
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎