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【人外/パパ】物腰柔らかなエルフの司書が父親になった件
written by 松平蒼太郎
  • からかい
  • ファンタジー
  • 敬語
  • 年上
  • ハイエルフ
  • 司書
  • パパ
  • 異世界
  • 禁書
  • 魔導図書館
公開日2024年06月11日 16:36 更新日2024年06月11日 16:48
文字数
993文字(約 3分19秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
司書
視聴者役柄
見習い魔導士
場所
図書館
あらすじ
見習い魔導士の貴女は行きつけの魔導図書館で、禁書を見つけ、興味を持ってしまう。顔馴染みのハイエルフの司書が一緒にページを開いてくれることになったのだが、本を開けた瞬間、中から膨大な魔力が発生して…?
本編
こんにちは、お嬢さん。今日は何をお探しで?


かしこまりました。では、どうぞごゆっくり。わたしは館内にいますので、何かありましたら、遠慮なくお声がけください。


(しばらく後、彼女に声をかける)


お嬢さん…その本が気になりますか?先ほどからじっと見つめているようですが…


…あぁ、なるほど。中身が気になるけれど、手を出してはいけないような気がする…


えぇ、お嬢さんの言うとおりです。お嬢さんが見つめていたそれは、禁書というやつです。手を出したら最後、お嬢さんの人生がめちゃくちゃになってしまうやもしれません。


ふふ、それでも読んでみたいですか?かしこまりました。では僭越ながら、わたしもお手伝いしましょう。禁書の魔力を少しでも軽減するように致しますので。


お任せください。わたしは見ての通り、ハイエルフですので。これでも魔力の扱いには長けているんですよ?


えぇ…それではページを開きましょうか。いきますよ…!


(本のページを開き、魔力が溢れ出す)


…ッ!これは…!まさか…!お嬢さん…!


(魔力の奔流が途切れ、赤ん坊になった彼女の姿が)


おや…おやおや。これは何とも可愛らしいお嬢さ…もとい、赤ちゃんだこと。


(彼女を抱き上げる)


ふふ、こんなに小さくなってしまわれて…いかがです?赤ん坊になった気分は…


あぁ、意思疎通はできるようですね。読心魔法を使えば、お嬢さんの言いたいことはすぐにわかりますよ?


……先ほども言ったでしょう?禁書のページを開けば、人生がめちゃくちゃになるかもしれないと。それでも開いたのは、紛れもなく、お嬢さん自身なのですよ?


いえいえ、元に戻れないことはありません。ただ、禁書による術式なので、どうしても解読に時間がかかってしまって…申し訳ないのですが、当分はこのままの状態かと…


えぇ。ですから、しばらくの間はわたしがパパとして、貴女のお世話をしましょう。


おまかせください。オムツの交換も食事の世話もすべてパパがやりますので。あぁ、ミルクのことならご心配なく。わたしの同僚に母乳が出る者がいるので、ミルクは彼女からもらいましょう。彼女、子どもを欲しがっていたので、貴女のお世話も快く引き受けてくれるはず。もちろん、夜泣きなども問題ありません。わたしは不老長寿のハイエルフ。睡眠などなくとも、貴女のお世話は十分可能ですので。


それでは、参りましょう…一旦、司書としての業務は停止して、親としての仕事に集中しますので。これからが楽しみですね?お嬢さん?ふふふ…
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【人外/パパ】物腰柔らかなエルフの司書が父親になった件
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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