貴女はとある男子に片想いをしていた。彼に告白したいが、勇気が出ない…そんなことを顔見知りの後輩男子に話したら、ストレートな励ましの言葉をもらって…？

どうも、先輩…今日は何かありました？


恋愛相談？どうして俺に？


はぁ…そんなに期待されても、大したこと言えませんけど…


それで？相談の具体的な中身は何です？


……そうですか。じゃあ告白しちゃえばいいんじゃないですか？


いえ、そこまで気持ちが強いなら、もう告白した方がいいかと。


はい。俺から言えるのはそれだけです。頑張ってください。


もうひと押し？そうですね…


(一呼吸おいて喋る)


俺、先輩のこと信じてます。


先輩なら告白しても大丈夫だって思いますから。


はい、頑張ってください。応援してます。


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先輩、どうしたんですか？いきなりこんなとこに呼び出して…


お礼？俺、先輩には何もしてませんよ？


あぁ、そのことですか。


よかったですね、好きな人と付き合えて。


いえ、別に…俺は本当に何もしてませんから。


アドバイスってものじゃないでしょう、あれは…


はい。先輩の好きなようにしたらいいって言っただけですから。


背中を押した？まぁ、解釈的にはそう取れますね。


いえ…特に先輩にしてもらいたいことはありません。


わかりました。今回は貸しイチってことでいいです。


はい…まぁ、何かあったら頼ります。


それじゃあ、俺はこれで。失礼します。


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先輩…ちょっと手を借りたいんですけど。


はい。好きな人ができました。


あ、いえ。俺じゃなくて、俺の幼馴染が、です。


はい。なんかその人に全然振り向いてもらえなくてヤキモキしてるそうです。


だから先輩にアイツの恋愛相談に乗ってもらおうと思いまして。


いえ、俺より先輩の方が適任です。告白成功者ですし。


それからこないだの貸しイチ、今ここで返した方が先輩も気持ち的に楽なんじゃないですか？


はい。アイツのこと、よろしく頼みます。


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あ、先輩…どうもです。


このあいだは俺のお願いを聞いてくれてありがとうございました。


はい。これで貸し借りは無しですね。


いえ…アイツの悩みを聞くのは先輩の方が適任かと思いまして。


はい。先輩と同じ恋愛相談でしたし…そういうのは異性より同性の方が話しやすいでしょう？


あぁ、はい。たしかにアイツとは幼馴染ですけど、最近はそんなに話してなかったですし。


それに俺自身も、そこまでアイツのプライベートに踏み込むつもりはありませんでしたから。


解決はしてない？そうなんですか？


いや、晴れ晴れとした顔してたから、てっきり解決したのかと…


あぁ、これから頑張るって話なんですね。納得しました。


…？いえ、別に気になりませんけど…なんでですか？


はい。アイツが誰を好きになろうとアイツの勝手ですし。俺から口を出すことはありませんよ。


その意味ありげなため息は何ですか、先輩…


当事者意識を持てと言われましても…俺とアイツは幼稚園から高校までたまたま一緒だっただけですし…


はぁ…なんかよくわかりませんけど、わかりました。


まぁ、一応注意はしときます。


またなんかあったら、助けくらいにはなりたいですし。


(先輩に顔を近づけられる)


あの…どうしました？


そんなに顔近づけられても、反応に困ります。


はぁ…まぁ、いい匂いはすると思いますけど。


とりあえず先輩、こういうのはやめといた方がいいですよ。仮にも彼氏持ちなんですから。


(先輩から距離を取る)


じゃあ俺はこれで。


今回は手助けしてくれて、ありがとうございました。


…はい。言われなくても、アイツのことは大事にするつもりです。それじゃ、失礼します。

・台本（ゆるボイ！）
無口系後輩男子との貸し借り
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・台本制作者
松平蒼太郎