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超絶偏屈な幼馴染が、半グレDV彼氏からわたしを匿ってくれた
written by 松平蒼太郎
  • 幼なじみ
  • 修羅場
  • ツンデレ
  • お泊まり
  • 偏屈男
  • 冷徹メガネ
公開日2023年11月16日 10:14 更新日2023年11月16日 10:14
文字数
1934文字(約 6分27秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
偏屈な男幼馴染
視聴者役柄
女幼馴染
場所
男の家
あらすじ
半グレ彼氏からの暴力に耐えられず、幼馴染の彼の元へ逃げ出した貴女。とても迷惑そうにする彼だったが、貴女を追いかけてきた半グレ彼氏を追っ払ってくれて…?
本編
(ドアを激しく叩かれる)


…誰だ?悪いが、こんな遅い時間に扉を激しく叩くのは非常識だ。分かったら、お引き取り願いたい。


(よく聞いた彼女の声が聞こえる)


…お前か。何の用だ?今、何時だと思ってる?


……分かった。緊急事態というわけだな。入れ。


(彼女を家に入れる)


…何があった?妙に薄着だが、痴情のもつれか何かか?


(彼女から話を聞いて、ため息をつく)


お前な…なぜそんなゴミのような男と付き合った?人を見る目が無いにも程があるだろう。


ふん…だから言ったんだ。ガワのいい男には気をつけろとな。奴らはいかにすれば、女心を動かせるか熟知している。捕まったら最後、弄ばれて終わりだ。これも前に言ったはずだが?


(再びため息)


理解力のない女だな…これだから、バカを相手にするのは疲れる…


(扉が激しく叩かれる)


…おい。なぜまた俺の家の扉が叩かれている?心当たりは?


(またまたため息)


とんだ疫病神を引き連れて来てくれたな…なぜ俺がこんな夜中に馬鹿どもの相手をせねばならん…


まぁいい…連れて来てしまったものは仕方ない。お前は奥にすっこんでろ。変に出て来て、邪魔されても迷惑だ。


(玄関の扉を開く)


非常識だぞ、こんな時間に。俺が寝ているとは思わなかったのか?


あぁ、いるぞ?情けない顔で俺に助けを求めた馬鹿女が…


そんなことは知らん。お前たちのくだらんトラブルに俺を巻き込むな。ハッキリ言って迷惑だ。分かったら、大人しく帰れ。


…なぜ俺があの女を貴様如き、野蛮な男に引き渡さねばならん。そんな道理は通らんぞ。


彼氏?お前がが?笑止千万。どんな理由であれ、あそこまで女を怯えさせる男などに彼氏を名乗る資格はない。


分からないか?なら、はっきり言ってやる。お前はあの女の彼氏ではない。そんなこと、この俺が認めん。


あぁ。たしかにアイツは馬鹿で、人を見る目はないが、それでも殴られていいような女ではない。馬鹿ではあるがな。


話を聞いている限り、貴様は単に気分であの女に手を上げているように見える。そんな暴力的な男に、俺の幼馴染は渡さん。分かったら帰れ。さもなくば…


(半グレ男の胸ぐらを本気で掴み上げる)


…今ここで、俺がお前の相手をしてやるが?それでもいいか?


…どうした?さっきまでは威勢よくギャンギャン吠えていたではないか。ここで急に大人しくなる意味がわからんな。


さぁ、どうする?俺と本気で戦うか、このまま大人しく引き下がるか…相手をするというなら、手加減はしない。それ相応の覚悟を決めるんだな…!


(半グレ男が逃げ出す)


ふん…ちょっと凄んだだけで逃げ出すとは、情けない奴だ。彼氏を名乗るなら、もう少し骨を見せればいいものを…


(ドアを閉めたと同時に、彼女が恐る恐る声をかける)


…あぁ、終わったぞ。暴力をチラつかせてくる割には、大したことのない男だった。


……うるさい。今は夜中だぞ。泣くなら、もう少し静かに泣け。


(彼女を無理やり抱き寄せる)


もっと声を押し殺せ…俺はうるさい女は嫌いだ。


…正直、お前がどうなろうが知ったことではないが、自分に降りかかってくる火の粉は払う主義なんでな。だから今日は助けた。それだけだ。


言っておくが、いつでも助けてもらえるなんて、都合の良い勘違いはするなよ?何度も言うが、俺は馬鹿でうるさい女は嫌いだ。だから早く泣きやめ。


ふん…いいだろう。合コンのセッティングくらいなら、いくらでもしてやる。


またお前がくだらん男を引っ掛けてこないか、見張っててやる。今日と同じように、トラブルを持ってこられても迷惑なんでな。


それから、あの半グレ男とはきちんと縁を切れ。切れないなら、俺に相談してこい。少しくらいなら手伝ってやる。もちろん、有償でだが。


バカが…今日は緊急事態だったから特別だ。いつでもお前のために無償で働く、都合の良い男に成り下がるつもりはない。


最低で結構だ。別にお前のような女に好かれようとは微塵も思わんからな。


ふん…そこまで減らず口が聞けるようになったなら、もう大丈夫だな。俺が家まで送ってやる。


…なぜお前を泊める必要がある?それにお前も、自分の家の方がゆっくり寝られるだろう?


む…迷惑を承知の上で、か……


…今回だけだぞ。他人を自分の家に泊めるのは好かんからな。


あぁ。幼馴染であったとしても、だ。他人と狭い空間を共に過ごすなど、息苦しくて仕方ない。


……都合の良い解釈をするな。俺はお前に対して一個たりとも、優しくした覚えはない。


ほら、さっさとシャワー浴びて寝ろ。ベッドは勝手に使え。俺は床で寝る。


断る。お前と一緒に寝るなど言語道断。添い寝は次の彼氏のためにでも取っておけ。


(床に布団を敷く)


とにかく…疲れたから、俺はもう寝る。お前も着替えるなり、シャワー浴びるなりして、とっとと寝ろ。


構わん。俺の部屋着は勝手に使え。女物はないから、適当に合うものでも見繕っておけ…俺は今から寝るからな。おやすみ。


(床に敷いた布団に潜り込んで、寝る)
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
超絶偏屈な幼馴染が、半グレDV彼氏からわたしを匿ってくれた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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