学校から帰ってきた兄に、落ち込んでいることが一瞬で看破された貴女。いつもの世話焼きを発動され、根負けした貴女は、仕方なく、今の自分の悩みを打ち明けることにして…？

ただいまーっと…あ～、部活つかれた…あれ、母さんは？


あぁ、買い物か…って、どうした？めっちゃ落ち込んでる感じだけど…


いや、何でもないわけないじゃん。いいから話してみろって。な？


うん、お節介なのは自覚してる。でも、やっぱ心配じゃん？いつもと明らかに様子が違うとさ…


いや、そこは言わなきゃわからないじゃん？そりゃ、言ってもわからないこともあるかもしれないけど…まずは話をすることから、だろ？


お、なになに？やっとお兄ちゃんに話してくれる気になったかー？


全然いいよ。聞かせてくれよ、お前の話。


(相槌を打つ)


んー、なるほどな。ホントはその子と仲良くなりたいのに、つい意地悪しちゃう…つまり、その子の前では素直になれないってわけだ。


いやいや、悪くない悪くない。むしろ、本気でその子と仲良くなりたいから、気持ちとは裏腹な態度取っちゃうんだろ？そういうのって、不思議でも何でもないと思うけどな。


んー…じゃあ、まずはその子を遊びに誘ってみたら？少しでも一緒に長く行動する時間を作ってさ、徐々に仲良くなっていけばいいんだよ。


あ、そう？じゃあ、こうしよう。今から俺と睨めっこして、俺に負けたら、その子を我が家に招待するってことで。


俺が負けたら？お前の言うこと、何でも聞いてやるよ。そうじゃないと、フェアじゃないもんな？


おーし、決まり。そんじゃあ…にーらめっこしーましょ、わーらうと負ーけよ、あっぷっぷ！


(妹と睨めっこ)


はい、俺の勝ちー！何で負けたか、明日までに考えといてください！


…ってのは、冗談で。今度の休み、その子うちに連れてきたら？もちろん、向こうが良いって言ったらの話だけど。


まぁ、俺も多分、その時は家にいるから。お前がその子に意地悪しそうになったら、「これは可愛い妹の愛情の裏返しです」って、全力アピールしてやるよ。


余計なことじゃないって。不器用な妹をフォローしようとしてるだけじゃん。それとも、その子と仲良くなりたくないの？


そうそう。俺を存分に利用すればいいの。俺もできるだけ力になるからさ。


はいはい、お節介ですねー。でもそれがお兄ちゃんってやつだから。俺は全力でお兄ちゃんを遂行する！なーんてな♪ ははっ♪


おいおい、気持ち悪いとか辛辣だなー。ま、そーやって遠慮せずにモノ言ってくれるとこも嬉しいんだけどな、お兄ちゃん的には。


あ、そうだった。帰ってきたばっかで、着替えんの忘れてた。いつまでも制服じゃ、寛げねーや。さっさと着替えてこよーっと。

・台本（ゆるボイ！）
【ほのぼの】世話焼きお兄ちゃんとのお話タイム
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・台本制作者
松平蒼太郎