- 耳かき
公開日2021年06月05日 18:00
更新日2021年08月31日 21:45
文字数
1556文字(約 5分12秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
キャスト
視聴者役柄
客
場所
指定なし
本編
(扉が開く音)
「いらっしゃいませー!耳かき屋コンソラトゥールにようこそ!」
「お客さんは…当店は初めてですよね?」
「…な〜んて、こういうセリフ言ってみたかったんですよね〜」
「お客さんは当店初めてのお客さんなんですよ〜」
「いろいろ準備して開店したのはいいんですけど…かれこれ数時間誰も来なかったので、このまま閑古鳥が鳴いてるような状態でどうしようってちょっと泣きそうだったんですよね…」
「なんて、お店の裏話なんてお客さん興味ないですよね。さっそく施術に移りましょうか」
(布が擦れる音)
「よいしょっと…」
(太ももを2回叩く音)
「では、いらしてください」
「…どうしたんですか?膝枕しないと耳かきできないですよ?」
「顔を赤くして…ふふっ、なるほどそういう事ですか♪」
「照れていらっしゃるんですね♪お客さんかわいいです♪」
「でも、ほんとに耳かきできませんから来てください?」
(布が擦れる音)
「ふふっ、それでは始めますよ〜…」
(右耳 耳かき開始)
「結構溜まってますね〜…ちゃんと綺麗にしていきますよ〜…」
「かりかり…かりかりっと…気持ちいいですか〜…?」
「どうしましたか?…耳かき屋を始めようと思ったきっかけ、ですか?」
「そうですね…私はいわゆる、天涯孤独の身なんですよ」
「あ、謝らなくてもいいですよ。お客さん優しそうだから話してもいいかなって、信頼して話していますから。続き、話しますね」
「おばさん…引き取ってくれた人が初めて耳かきをしてくれた時に、疲れてたのかぐっすり寝ちゃったんです。…初めて安心して人のそばで寝ることができたんですよ」
「それから私は、誰かを安心して心を休ませられるような事をしたいって思ったんです。そのためにはどうしたらいいのかなって。だから、私が初めて安心できた耳かきをお仕事にしたんですよ」
「いろいろ考えました。いろいろ調べたりもしました。結局よくわからなかったんですけどね」
「でもある時、耳かき屋さんというものを見つけたんです。気になって、その耳かき屋さんの店主さんにお話を聞いてみたんです。なんで耳かき屋さんをはじめたんですか?って。」
「誰かを、疲れてしまっている人を癒してあげたい。店主さん…いえ、先生はそう言いました。その言葉を聞いてすぐに弟子にしてください!って頼み込んでましたね」
「そこから、先生から耳かきのやり方とか色んな事を教わったんです」
「そんなこんなあって、初めて安心できた耳かきをお仕事にしたんですよ」
(右耳 耳かき終了)
「さあ、仕上げをしますよ?」
(右耳 耳ふー ×2)
「お客さん、ピクってしててかわいいですね」
「…ふむふむ…これで右耳は綺麗になりました!では、反対向いてくださいね」
(布が擦れる音)
「それでは始めますよ〜…」
(左耳 耳かき開始)
(しばらく無言で耳かき)
「お客さんはどうされたんですか?」
「あ、いえ、うちに来た理由ではなく…それも気になりますけど。お客さんがお店に入ってきた時に、なんだかすごく疲れているように見えたので」
「ふむふむ…ええ…なるほど…そんなことがあったんですか…」
「私はそういうことになったことがないので、アドバイスとかそういうのは出来ませんが…ただ、お客さんは辛そうです…すごく疲れてるのはわかります」
「だから…私の耳かきで癒されていってくださいね?」
(しばらく無言で耳かき)
「こんな感じかな…っと」
(左耳 耳かき終了)
「それじゃあ、耳をふーってしますね」
(左耳 耳ふー ×2)
「綺麗になりましたよ〜、どうでしたか?」
「気持ちよかった?…ふふっ、それは良かったです」
「名残惜しいですけど、これで終わりですね」
「さ、起きてください」
(布が擦れる音)
「初めてのお客さんでちょっと緊張してましたけど、お客さんが初めてで良かったです」
「今後もご贔屓にしてくださいね♪」
「いらっしゃいませー!耳かき屋コンソラトゥールにようこそ!」
「お客さんは…当店は初めてですよね?」
「…な〜んて、こういうセリフ言ってみたかったんですよね〜」
「お客さんは当店初めてのお客さんなんですよ〜」
「いろいろ準備して開店したのはいいんですけど…かれこれ数時間誰も来なかったので、このまま閑古鳥が鳴いてるような状態でどうしようってちょっと泣きそうだったんですよね…」
「なんて、お店の裏話なんてお客さん興味ないですよね。さっそく施術に移りましょうか」
(布が擦れる音)
「よいしょっと…」
(太ももを2回叩く音)
「では、いらしてください」
「…どうしたんですか?膝枕しないと耳かきできないですよ?」
「顔を赤くして…ふふっ、なるほどそういう事ですか♪」
「照れていらっしゃるんですね♪お客さんかわいいです♪」
「でも、ほんとに耳かきできませんから来てください?」
(布が擦れる音)
「ふふっ、それでは始めますよ〜…」
(右耳 耳かき開始)
「結構溜まってますね〜…ちゃんと綺麗にしていきますよ〜…」
「かりかり…かりかりっと…気持ちいいですか〜…?」
「どうしましたか?…耳かき屋を始めようと思ったきっかけ、ですか?」
「そうですね…私はいわゆる、天涯孤独の身なんですよ」
「あ、謝らなくてもいいですよ。お客さん優しそうだから話してもいいかなって、信頼して話していますから。続き、話しますね」
「おばさん…引き取ってくれた人が初めて耳かきをしてくれた時に、疲れてたのかぐっすり寝ちゃったんです。…初めて安心して人のそばで寝ることができたんですよ」
「それから私は、誰かを安心して心を休ませられるような事をしたいって思ったんです。そのためにはどうしたらいいのかなって。だから、私が初めて安心できた耳かきをお仕事にしたんですよ」
「いろいろ考えました。いろいろ調べたりもしました。結局よくわからなかったんですけどね」
「でもある時、耳かき屋さんというものを見つけたんです。気になって、その耳かき屋さんの店主さんにお話を聞いてみたんです。なんで耳かき屋さんをはじめたんですか?って。」
「誰かを、疲れてしまっている人を癒してあげたい。店主さん…いえ、先生はそう言いました。その言葉を聞いてすぐに弟子にしてください!って頼み込んでましたね」
「そこから、先生から耳かきのやり方とか色んな事を教わったんです」
「そんなこんなあって、初めて安心できた耳かきをお仕事にしたんですよ」
(右耳 耳かき終了)
「さあ、仕上げをしますよ?」
(右耳 耳ふー ×2)
「お客さん、ピクってしててかわいいですね」
「…ふむふむ…これで右耳は綺麗になりました!では、反対向いてくださいね」
(布が擦れる音)
「それでは始めますよ〜…」
(左耳 耳かき開始)
(しばらく無言で耳かき)
「お客さんはどうされたんですか?」
「あ、いえ、うちに来た理由ではなく…それも気になりますけど。お客さんがお店に入ってきた時に、なんだかすごく疲れているように見えたので」
「ふむふむ…ええ…なるほど…そんなことがあったんですか…」
「私はそういうことになったことがないので、アドバイスとかそういうのは出来ませんが…ただ、お客さんは辛そうです…すごく疲れてるのはわかります」
「だから…私の耳かきで癒されていってくださいね?」
(しばらく無言で耳かき)
「こんな感じかな…っと」
(左耳 耳かき終了)
「それじゃあ、耳をふーってしますね」
(左耳 耳ふー ×2)
「綺麗になりましたよ〜、どうでしたか?」
「気持ちよかった?…ふふっ、それは良かったです」
「名残惜しいですけど、これで終わりですね」
「さ、起きてください」
(布が擦れる音)
「初めてのお客さんでちょっと緊張してましたけど、お客さんが初めてで良かったです」
「今後もご贔屓にしてくださいね♪」
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ライター情報
シス=リリシアと申します。普段はトピアという配信アプリで不定期で活動しております。
台本は不定期で気が向いた時に書いているので月単位で更新がないこともあるかもしれません。
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