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ボクっ娘彼女と最後の日
written by シス=リリシア
  • 恋人同士
  • シリアス
  • ボクっ娘
  • 病弱
公開日2021年11月07日 22:23 更新日2021年11月07日 22:23
文字数
934文字(約 3分7秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
彼女
視聴者役柄
彼氏
場所
病院の一室
あらすじ
病気で入院している彼女が余命宣告がされてはや1年と半年がたち、もしかしたらこのまま治るのではなどと考えていたある日のこと…突然来て欲しいと連絡が来る。
本編
「…いらっしゃい。」
 
「彼氏くん、聞いて欲しいことがあるんだ。」
 
「ボク、たぶん…明日で最後なんだ。何となくわかるの。」
 
「ふふっ…そんな泣きそうな顔しないで?」
 
「余命1年って言われてたのに半年も長く君といられたんだもの、神様に感謝しなきゃね。」
 
「なんて言ってみても、何も心残りが無いわけじゃないんだけどね…」
 
「君ともっと一緒に生きていたかったし、デートもいっぱいしたかった…家族と2人の友達集めて結婚式も上げたかった…子供も子沢山で大変だけど賑やかで幸せな日々を送りたかった…」
 
「でもさ、心残りはいっぱいあるのに不思議と後悔はないんだ。君と過ごすことができたからかな?」
 
「ボクは君との幸せな思い出と一緒に逝くよ。」
 
「だからさ…生きてね?ボクに着いてこようなんて思わないでね?」
 
「もし着いてきたら、ぶん殴ってこっちに無理やり戻してやるんだから。」
 
「もちろん君の1番でいたいとは思うよ?でも、ボクは君の鎖にはなりなくないんだ。」
 
「まだ君は翼を失ってない鳥だよ。だから自由に飛び回れるんだ。ボクで縛っていたくない。」
 
「だからさ、これからは君の人生を生きるんだ。ボクの為じゃなくてさ。」
 
「…気が付いてないとでも思った?ボク、そんなに鈍感系彼女じゃないよ?」
 
「い、いやまあ、君のアピールにかなりの期間気がついてなかったボクが言っても説得力ないと思うけど…」
 
「まあでも、ボクの為に色んなこと気をつかってあれこれしてくれてたのは知ってる。ありがとね?」
 
「もちろん君がボクのこと周りの人たちが引くくらい大好きなのは知ってるから君も幸せだったと思う。」
 
「でも、それはボクがいないと行けない幸せだから。それはもう叶わなくなっちゃう。だから、君の…君だけの幸せを見つけて、幸せに生きて欲しいんだ。」
 
「そうだなぁ…幸せに100歳くらいのおじいちゃんまでは生きて、土産話沢山持ってきて欲しいかなぁ?何十年も話せるくらいのさ?」
 
「まあ、こう幸せって何度も言ったけど幸せに縛られずに自由に生きてね。」
 
「さて…もっとこっちに来て?」
 
「もっとだよ…もーっと…もっと、もーっと…」
 
「ふふっ、近いね?」
 
(リップ音)
 
「ふふっ、大好きだよ」
 
「眠くなってきちゃった…」
 
「じゃあね…彼氏くん…愛してるよ…」
 
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ボクっ娘彼女と最後の日
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
シス=リリシア
ライター情報
 シス=リリシアと申します。普段はトピアという配信アプリで不定期で活動しております。moneepというアプリでも活動予定なのでそちらもよろしくお願いします。
 台本は不定期で気が向いた時に書いているので月単位で更新がないこともあるかもしれません。
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