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助けたヤンデレ妖狐に歪な愛情を注がれて身も心も穢され堕ちるお話
written by 霜月鷹
  • ファンタジー
  • ヤンデレ
  • 人外 / モンスター
  • 妖狐・化け狐
  • 監禁
公開日2022年01月27日 13:56 更新日2022年01月27日 13:56
文字数
3352文字(約 11分11秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
かつて人の世を荒らしていた妖狐
視聴者役柄
妖狐の封印を解いてしまった人物
場所
森の中、古い祠
あらすじ
道に迷った時貴方がたまたま見つけた小さな祠、その奥からは「ここから出して……」というか細い声が聞こえる。
とても辛そうな声で助けを求める「ソレ」を放ってはおけず、封をするように張られていた御札を剥がして祠の扉を開いてしまう。
……そこから現れたのは、妖艶な雰囲気を漂わせる、一匹の妖狐でした。
本編
はぁ……ようやく見つけたぞ。
全く、わらわの目を掻い潜かいくぐってよくもまぁこのような所まで逃げおおせて……流石は妾が見込んだ人間じゃのう♪
しかし、其方そなたが始めた児戯じぎもこれにて終いじゃ。鬼ごっことは「鬼に捕まった時点で負け」の遊びであろう?
最も妾は鬼ではないが……ふふ、これはこれで、中々に楽しい遊びであったぞ♪
そうじゃ、妾が張った結界を駆け回った感想を聞きたいのじゃが。
何人なんぴとも踏み入る事のあたわぬ難攻不落の大結界。その内側に用意された景色は、果たして其方の目には如何様いかように映ったかの?
外側からは決して気付かれる事がなく、内側には現世うつしよを真似た異界を生み出す妾のとっておきじゃ……まぁ、見目麗みめうるわしい代わりにちと広すぎるのが欠点なのじゃがな。
おかげで、其方を見つけるのには骨が折れたわ……全く、妾のように健気な狐に余計な手間をかけさせるでないぞ。
ほらほら、妾を労うと思ってはよう感想を聞かせてくれぬかの?
妾が選んだ絶景の数々を詰め込んだとっておきの異界、実に美麗であったじゃろう♪
む、何やらだんまりを決め込んでいるようじゃが……そうかそうか、言葉を失う程に美しかったのか!
うんうん、それならば妾も嬉しいぞ!
なにせこの結界、維持は容易いが張るまでの苦労が他のじゅつとは桁違いじゃからの……こんなに疲れたのなんぞ、実に久しぶりなのじゃ。
しかし、其方がそうまでして喜んでくれたのならば、妾も頑張った甲斐があったというモノじゃ♪
うむ、それでは余興も此処までにして──

いい加減に逃げるのを止めて、大人しく妾と共に来るがよい。


おぉ……ようやく目を覚ましたか。
全く、いつまで経っても寝ておるから、死んでしまったのかと要らぬ心配をしてしまったではないか。
「ここは何処か」じゃと?
ここは結界の中心、其方が開け放ってくれたほこらの中じゃ。
妾が閉じ込められておった頃は薄暗くて湿った陰気な所じゃったが、今は住みやすいように妾自らが改装したのじゃ♪
どうじゃ、凄いであろう?
妾の手に掛かれば狭く小さい祠も、冷暖房完備の一軒家並みの広さと快適さを備えた愛の巣に早変わりなのじゃ!
おっと、むやみに飛び起きてはいかんぞ?
其方はどうも、妾から逃げようとしておるようじゃからのぉ……少しばかり其方の手足を縛って、この部屋の四隅に繋いでおいたのじゃ。
ほら、少しばかり視線を向こう側にやってみろ……そうそう、部屋の端に繋がれておるあの縄、あれが其方の四肢にも繋がっておるのじゃ。
其方、これでもう何処にも逃げる事が出来ないのぉ……その顔、実に愉快じゃ♪
妾が助けてもらった礼をしに参った時も、其方はそのような顔をしておったな。
この辺りに住まう人間なら、かつて人の世を荒らした妖狐の言い伝えくらい知っておると思ったのじゃが……此度こたびは其方の無知に助けられたようじゃ、礼を言うぞ。
まさか妾のはかりごとに乗せられ、まんまと封印を解いてくれる人間が居ようとは……つくづく愉快、つくづく滑稽こっけいよのぉ。
其方の心は清く透き通っておるが、それ故にrb:誑 > たぶら]]かすのはとても[[rb:容易 > たやす]]い……今では「善人は決まって損をする」と言われておるようじゃが、[[[今人いまびと達も中々によいい時代を作ったものじゃのう……うむ、実に妾好みの好き時代じゃ♪
さてと、今宵の妾は気分が良い……久方ひさかたぶりにあの忌々しい陰陽師おんみょうじの封から解き放たれ、それだけでなく美しい心を持った人間を手にすることも出来た。
寝覚めにしては上々、それ故に──ほら、腕の縄は断ち切ってやろう。
こうすれば、其方も多少は気が楽になるだろう?
どうしたのじゃ、そんなに呆けた顔をしおって……妾、何かおかしなことでも言ったかのう?
む……其方、どうやら妾の事を誤解しているようじゃの。
言っておくが妾、人間……特に其方のような澄んだ心の人間は大好きじゃぞ?
人里で暴れまわっておったのは事実じゃが、それも妾なりの「愛」故の行い……妾の愛、其方にも教えてやろうか?
人間を甚振いたぶり、犯し、けがし、はずかしめ……そうして心を曇らせ、身も心も地へ堕とす……それこそが妾の愛……妾を昂らせ、至高の悦楽をもたらす愛慕あいぼの情欲ッ!
美しいモノを醜く穢すその愉悦……あぁ……想像するだけで身震いが止まらぬ……ん、どうしたのじゃ?
急に体を震わせおって……もしやこの部屋、少しばかり寒かったかの?
そうじゃなぁ……うむ、こういうのも悪くはないか。

妾の体……温かいじゃろう?
如何に人間達から恐れられてきた妾とて所詮は狐、其方ら人間と同じく命ある者……このように、しっかりと温もりを持っておるのじゃぞ?
意外そうな顔をしおって……全く、無礼な人間じゃのう♪
なぁ……狐とは総じて愛らしい様相をしておるが、これでもれっきとした肉を喰らう獣。そんなに油断しておって良いのかの?
ほら、其方が油断しておるから、獣は口を大きく開けて──うふふ♪
其方の首筋に、妾の歯形が綺麗に残ってしまったな♪
妾の歯が其方に突き立つ感触、実に甘美じゃった……其方も、そう思ってくれるじゃろ?

そうじゃ……其方に一つ、大事な事を伝えそびれておった。
妾にとっては喜ばしい事この上ないのじゃが、今の世にはどうやら、妾の事を封印できるだけの術者が居らぬようなのじゃ。
そんな世に妾が繰り出せば……其方ならばどうなるか、容易に想像がつくであろう?
ふふふ、そこで其方に提案があるのじゃが……

其方、これより未来永劫、妾に添い遂げてはくれぬかの?

人の似姿にすがたを取っておるとはいえ妾も獣、獣がつがいを求めるは必定ひつじょう
そして愛しく想った相手を逃さんとするは人間と変わらぬさが……最も、判別の基準は人間のそれとは全く異なるがの。
それでじゃ……妾が人の世で暴れるのを止めたいのならば、此処で妾の番になると誓ってはくれぬか?
其方が番としてのちぎりを結べば、妾はこの祠で大人しくしていよう。
断るのなら、妾は惚れた人間に嫌われてしまった憂さ晴らしに……そうじゃの、手始めに其方の故郷を滅ぼすじゃろう。
さぁ、其方は何方を選ぶのじゃ?
多勢を犠牲にしてこの場から逃れるか、はたまた妾と誓いを結んで仲睦まじい番となるか……さぁ、選んでおくれ。

うふふ……其方ならきっと、妾と結ばれることを願ってくれると信じておったぞ♪
さて、そうと決まれば早速──これ、何じゃと思う?
これは妾の持つ穢れ……受けた者を心身共に蝕む妾の「愛」そのものじゃ。
これを妾の口に含み──うふふ♪
どうじゃ、穢れの味は?
実に甘美で、身も心も蕩けてしまいそうじゃろう?
あぁ……その色、その色じゃ!
其方……いや、お主の澄んだ心が、妾の穢れで染まっていく!
そのように妾を睨みつけたところでもう遅い……この穢れが一度でも憑いたが最期、お主の身も心も妾で染まっていくのじゃ!
じゃが、一度限りではちと物足りぬようじゃな……それでは、もっと穢れをくれてやろう♪
こら、暴れるでない!
全く仕方のない番じゃのう……この際じゃ、量など考えずに穢れをくれてやろう。
それではいくぞ……少し苦しいかもしれぬが、すぐにそれも快楽へと変わるであろう。

はぁ……はぁ……うふふ♪

どうやら無事に、妾の穢れに全てを犯されたようじゃの……先程までの抗うような目つきは何処に消えてしまったのやら。
そのように蕩けきった瞳で妾を見つめて……おぉ……妾と同じ尾と耳、お主にもしっかりと生えてきたのう♪
先ほどは言いそびれてしまったが、妾の穢れに全てを蝕まれた者は其方のように、人ならざる者へと成り果ててしまうのじゃ。
昔は狐憑きつねつきだのと騒がれておったが、妾が人間如きに憑くわけなかろう……それでどうじゃ、人ならざる者に生まれ変わった気分は?
身も心も妾に蝕まれ、あっという間に自らを失ってしまったその気持ち……なぁ、妾に教えてくれぬか?
なんと、もはや人間の言葉を話す事すら叶わぬのか……息を荒げて妾を求めるなど、それでは野山の獣と変わりないではないか♪
だが良いぞ……人間としての尊厳全てを撃ち捨て、獣に成り下がって盛り狂うその愛おしい姿……それでこそ妾の番に相応しい!
さぁ、今宵は存分に愛し合おうではないか……妾を解き放ってくれた、愚かで愛おしい……今や獣に成り下がった……妾に穢された美しいお前。

──ってこら、そのように乱暴な扱いをするでない!
妾が全て拭い去ったとはいえ、いくらなんでも節操がなさすぎるではないか!
全く、仕方がないのぉ……まぁ良い。
今宵の妾は実に気分が良いからの、お主を妾好みの獣へと立派に躾けてみせようぞ♪
情欲に溺れ、妾の前で恥じる事無く痴態をさらすその姿……愉快!実に愉快じゃ!
あぁ……素敵じゃのう……はは……ははは……あははははははははははは!
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
助けたヤンデレ妖狐に歪な愛情を注がれて身も心も穢され堕ちるお話
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
霜月鷹
ライター情報
主に女性演者様向けの台本を書いてるタヌキ的な「何か」です。
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