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雪女さんと過ごす寒くて熱い夜
written by 霜月鷹
  • 告白
  • ファンタジー
  • 人外 / モンスター
  • お姉さん
  • 雪女
  • ラブラブ
公開日2022年01月27日 17:21 更新日2022年01月27日 17:21
文字数
1987文字(約 6分38秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
雪女のお姉さん
視聴者役柄
少年→青年
場所
綺麗な雪景色が見れる場所
あらすじ
今朝は今年初めて雪が降った──このまま雪が積もれば、今夜は彼女に会えるかもしれない。
まだ小さかった頃、夜の雪景色が見たくて訪れた場所で出会った彼女。
同じ景色を好きになって、それ以来は毎年必ず一回はここで会う約束をした彼女。
彼女は白い着物と白い雪が似合う──雪女さんに、この思いを伝える事が出来るかもしれない。
本編
あら……坊や、こんな時間に一人でお出掛けかしら?
貴方みたいな子がこんな時間まで起きているなんて、お母さんにバレたら怒られてしまうわよ?
うふふ、大丈夫よ♪
私は坊やのお母さんの事なんて知らないし、坊やと此処で会った事も誰にも言わないって約束するわ。
えぇ、本当よ……私は嘘なんてつかないわ──秘密は、ちょっとだけあるけどね。
「どんな秘密なの」って……秘密はね、私以外に誰も知らないから秘密なのよ?
坊やにそれを教えてしまっては、私の秘密はヒミツでなくなってしまうわ。
でも、それをどうしても知りたいって言うのなら……そうね、坊やがここに来た理由を教えてくれないかしら。
坊やが真夜中に、一人でこんなところまで来た理由……それを教えてくれるのなら、私も秘密を教えてあげるわ。
へぇ……雪を見に来たのね。うふふ、それは奇遇だわ♪
あのね、実はお姉さんも雪を見に来たの。
此処から見える雪景色はとっても綺麗だから……朝になるまでここで、雪を眺めているの。
お月様の光が雪を照らして、暗い筈なのにとっても明るくて、いつまでも見つめていられる……私はね、この景色が大好きなの。
坊やがここに来た理由、教えてくれてありがとうね。
それじゃあお姉さんの秘密……坊やにだけ、特別に教えてあげるわね。

私はね、雪女なの。

うふふ、ビックリしたかしら?
「そんなことない」……へぇ、坊やは私を見ても驚かないし、怖がったりもしないのね。
なんだか嬉しいわ……私を怖がらない人間なんて、生まれて初めて出会ったわ♪
ねぇ坊や、その……私と一つ、約束をしてくれないかしら?
私は雪が降ったら毎晩必ずここに居るから、坊やの気が向いた時にね……その、愛に来てはくれないかしら?
おかしなことかもしれないけれどね、私は坊やの事が気に入ってしまって……いいえ、正直に言えば坊やに一目惚れしてしまったの。
だからね、毎日じゃなくても良いから……その、私に会いに来てくれたら──良いの?
うふふ、ありがとう♪
お姉さん、こんなに嬉しい気持ちになったのは生まれて初めてよ♪
あらら……坊や、なんだか眠そうね。名残惜しいけれど、今日はそろそろお家に帰った方が良さそうね。
大丈夫よ、明日になっても私とは会えるから……それじゃあ今日は、お姉さんと一緒にお家まで帰りましょうか。
少し冷たいかもしれないけれど……手、繋いで歩きましょう?



あら……こんばんは、今夜も会いに来てくれたのね♪
私?私は初めて会った時と同じように、こうして大好きな景色を眺めていただけ──いいえ、大好きな景色を眺めながら、大好きな坊やの事を待ってたのよ♪
「坊や呼びはもう止めて欲しい」……うふふ、私にとって、坊やはどれだけ大きくなっても坊やなの。
だからこれからも、貴方の事は「坊やっ」て呼ばせてもらうわ♪
ねぇ坊や……坊やさえ良ければだけど、今日は坊やのお家にお邪魔しても良いかしら?
今夜は少し寒いし、それにもうすぐ吹雪いてきそう……坊やだって、吹雪の中で立ち話をするのは嫌でしょう?
それに、私だって吹雪の中を出歩くのはあまり好きじゃないのよ。
悪天候を見計らって出歩くような子もいるけど、私はそういう事をするのは好きじゃないから。
「雪女はみんな寒い所が好き」なんて偏った知識、この際に改めてもらわないと。
ついでに言っておくと、昔話みたいに人を凍えさせるような子も今じゃ相当珍しいのよ?
むしろその逆、人間と一緒に生活してるって子の方が多いんだから。
私?私は……そうね、そういうのも悪くないかなとは思うけど、山での暮らしに慣れちゃったから。
でもどうしたの?そんな事を聞いて……もしかして坊や、私の事を誘ってるのかしら?
うふふ、少しは面白い冗談も言えるようになったのね──え、冗談じゃない?
「自分は本気で誘ってる」……ほ、本当に?
私をからかってる訳じゃ無くて、本当に私の事を誘ってるの?
えぇと……これは少し、意外だったわね──って坊や、手に持ってるソレ……指輪?
どうして指輪なんて持ってるの?
ねえ、坊や……その指輪ってもしかして……ちょ、ちょっと待って坊や……それ、本気で言ってるの!?
確かに私も坊やの事は好きだけど、歳の差とか以前に私は妖怪で坊やは人間だし……もう!
いくら私だって、いきなりこんな事をされたら慌てるに決まってるでしょ!
えぇと……その……はい……ありがとうございます……私の方こそ、不束者ふつつかものですが何卒なにとぞ……よろしくお願いします。
今日は貴方の事をからかうって決めてたのに……まさか貴方に驚かされることになるなんて、これっぽっちも思わなかったわ。
それじゃあ坊や──いいえ、この呼び方は今日でおしまいにした方が良いかもしれないわね。
貴方はもう只の坊やじゃなくて、私の愛しい旦那様なんだからね。

それでは旦那様、吹雪かない内にお家へ帰りましょう?
私、少しばかり体が冷えてしまいました……ですので早く、身も心も温めてもらわないと。
えぇ……私、少しばかりその気になってしまいました♪
今夜は冷え込みますから、その寒さに負けないくらい……熱く激しく、素敵な夜にしましょうね♪
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
雪女さんと過ごす寒くて熱い夜
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
霜月鷹
ライター情報
主に女性演者様向けの台本を書いてるタヌキ的な「何か」です。
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