飲み会の席で、突如現れたのは酔っぱらった後輩。
ひとりで席に座っていたあなたに、馴れ馴れしく絡んできます。
普段は大人しい性格の彼女を心配しますが、どうやらお酒を飲んでいないらしいということに気づいてしまい……

　（飲み会の席にて）
　（酔っぱらった後輩が絡んでくる）

あ～～、せんぱぁ～い、ここにいたんですかぁ～。
ほらほら、そんな隅っこにいないで、私とも一緒におしゃべりしましょーよ～♪

　（後輩ちゃんが隣に座る）

何のお話をしますかぁ？
人間関係の噂話でもしますか？
それとも、恋バナ～？

先輩がやりたいなら～、人数集めて王様ゲームでもやっちゃいますか～？

え、酔っぱらいすぎ？
そんなことないですよぉ～……。
わたひはこのとほり、大丈夫です！！

これだと普段と様子が違う？
もう～、大丈夫ですよぉ。
先輩は心配性だなぁ～。

　（後輩ちゃんが主人公にもたれかかってくる）

そんなことよりぃ、私の頭を撫でてください！
私、普段はたっくさん頑張ってるんですよ？
ちょっとくらい、ご褒美貰ったっていいじゃないですかぁ？

　（頭をグイっと近づけてくる）

ほらほら～、はやくはやく～～♪
頭、撫でちゃってください！

　（頭を撫でる）

ふふ～、嬉しいです♪
先輩にこうやって触れられると、頭がぽわぽわしてきちゃいます～～

もっと、もっとやってください！
ふふ、しあわせぇ～　

　（数秒の間）

あれ、ところで先輩、お酒飲んでます？
ほらほら～、遠慮しないで、もっと飲んでくださいよ～。
そこに置いてあるやつ、ぐいーっと飲んじゃってください。

うんうん、ほら一気に……

　（急に慌て始める）

って、それ、私のグラス！
待って、やっぱり飲まないで……

　（ごくごく飲んじゃう）
　（SE：液体を飲む音）

　（ヒロインは少し冷静な態度になる）

あ、あははーっ……間接キス、しちゃいましたねー……。
恥ずかしいなぁ……はは……。

　（数秒の間）

それで……、あの、やっぱり……バレちゃいましたよね？

そのお酒がノンアルコールだってこと。

気がつきましたか？ 私、ずっとシラフだったんですよ？

……どうにか先輩と距離を詰めたかったんです。
もっと親しい仲になりたいなって。

でも、ずっと積極的に話しかける勇気がなくて。
実はもう、諦めようかと思ってたんです。

だけど、先輩が他の女の人と楽しそうにおしゃべりしてたから……私、我慢ができなくて。
話しかけるしかない！ って思って、それで酔っぱらったふりをすることにしたんです……。

全然気づく素振りもなかったので、つい調子に乗って頭を撫でてもらったりしちゃいましたが……。
あの、私なんかが、本当にごめんなさい！

　（謝らなくても大丈夫と告げると共に、ふりをしてたことに気づいていたと言う）

……え。ええええ！
シラフだって、ずっと気づいてたんですか！？！？

な、なんで、どうしてですか！？
いつから気づいてたんですか！？！？

……匂い？
頭を撫でたとき、顔に近づいてもアルコールの匂いが全くしなかった？
いい匂いがしたから、それをずっと嗅いでいたくて、黙っていたんですか……。

な、なーんだ、それでバレちゃったんですかぁ～

…………って、いきなり何を言い出すんですか！？！？

い、いつのまにそんな、私の匂いを嗅いでいたんですか！？
　（※泣きそうになりながら）
私、臭くないですよね！？ 変な匂いしてないですよね！？

ちゃんと確認したいから嗅がせろ……？

へ、変態！！！
ぜーったいにダメです！！
嫌です！ 近寄ってこないでください！

　（数秒の間）

……もう、油断の隙もありませんね。
先輩がそんな人だったなんて、知りませんでした。

はあ、本当はもっと、上手に話を進めるはずだったんですよ？

あーもう、酔った勢いに任せて、先輩と良い感じの雰囲気になる作戦だったのに、失敗じゃないですか……。

……私、もっと先輩とたくさんおしゃべりしたいです。
今日は上手くいかなかったけど、次こそは、きっと……。

　（※勇気を出す感じで）
あの……もし今度、先輩がよければ、また一緒に飲み行きませんか？

次は、二人だけで……。

　（承諾する）

　（※すごく嬉しそうに）
……やった！ ありがとうございます……！

次の作戦は失敗しないようにしますね。
えー、どんな作戦かって？

それはもちろん、ナイショです♡

・台本（ゆるボイ！）
普段は大人しい後輩が酔っぱらって絡んできたが、実はシラフだった話
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
らくがき