- 耳かき
- マッサージ
- 三姉妹
- 鴉天狗
- 三羽烏
- ファンタジー
- 和風
公開日2025年12月30日 06:51
更新日2025年12月30日 06:51
文字数
4487文字(約 14分58秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
3 人
演者役柄
鴉天狗三姉妹
視聴者役柄
人間の青年
場所
天狗の山
あらすじ
青年はとある山に篭って修行をしていた。神通力を習得するため、三羽烏と呼ばれる鴉天狗三姉妹に師事し、日々、彼女らの元で厳しい修行を受けていた。ところが、実は彼にとって、修行後に訪れる甘やかしタイムの方がキツかったようで…?
【キャラ紹介】
①朱音(長女)
→クールな敬語キャラ。弟子のことを大変可愛く思っている。修行なんぞやめて、さっさと自分に婿入りしてくれないかなと、常に脳内は煩悩だらけである。
②蒼葉(次女)
→ボーイッシュなイケメンキャラ。弟子のことを大変可愛く思っている。彼に修行をやめさせて、どうやって自分に婿入りしてくれるか、常日頃頭を働かせている。
③黄羅羅(三女)
→天真爛漫な陽キャギャル。弟子のことを大変可愛く思っている。彼に修行をやめてもらって、どうやったら気持ち良くしてあげられるか、毎日真剣に考えている。
④弟子
→とある寒村出身の青年。村に時折出没する妖魔に対抗する力を身につけるべく、天狗の住む山へと赴き、弟子入りを志願。無事、三羽烏の弟子になったものの、彼女らの甘やかし攻勢にはほとほと参っている。良い意味でも、悪い意味でも。
【キャラ紹介】
①朱音(長女)
→クールな敬語キャラ。弟子のことを大変可愛く思っている。修行なんぞやめて、さっさと自分に婿入りしてくれないかなと、常に脳内は煩悩だらけである。
②蒼葉(次女)
→ボーイッシュなイケメンキャラ。弟子のことを大変可愛く思っている。彼に修行をやめさせて、どうやって自分に婿入りしてくれるか、常日頃頭を働かせている。
③黄羅羅(三女)
→天真爛漫な陽キャギャル。弟子のことを大変可愛く思っている。彼に修行をやめてもらって、どうやったら気持ち良くしてあげられるか、毎日真剣に考えている。
④弟子
→とある寒村出身の青年。村に時折出没する妖魔に対抗する力を身につけるべく、天狗の住む山へと赴き、弟子入りを志願。無事、三羽烏の弟子になったものの、彼女らの甘やかし攻勢にはほとほと参っている。良い意味でも、悪い意味でも。
本編
【表記の仕方】
長女:朱音(あかね)→朱
次女:蒼葉(あおば)→蒼
三女:黄羅羅(きらら)→黄
※作中のセリフ及びト書きではカタカナ表記(アカネ、アオバ、キララ)
【本編】
朱「おや、これは驚きました…まさか我らの神通力による縛りから自由に動けるとは…」
蒼「やっぱりただ者じゃないね、君…流石に大天狗様が見込んだだけはある。」
黄「もー、お兄さんったら、柄にもなく頑張っちゃって~…そんなにあたしたちに負けるのが悔しい?」
朱「なるほど…見上げた向上心です。その不屈の闘志こそ、貴方が貴方である所以(ゆえん)というわけですね…」
蒼「いいね…ボクは好きだよ?君のその負けん気…男の子はやはり、こうでなくっちゃ。」
黄「で・も~…お兄さんが大天狗様に届くのは、まだまだ先かな?神通力を解除するだけで体力、ほとんど消耗しちゃってるし。」
朱「…今日はここまでにしておきましょう。あまり長時間に高負荷の修行を続けると、貴方の身体が壊れてしまいます。ただでさえ、人間は身体が脆いですから…」
蒼「そうそう、無理は禁物。それより身体が汗まみれだね。上の服は脱いで?全身の汗、拭き取ってあげる。」
黄「はいはーい!あたしもやる!お兄さんの身体、ゴツゴツして手触り気持ちいいんだよね~♪」
(アオバとキララが男の上半身を布で拭く)
朱「…では、彼のことはお二人にお任せします。わたしは大天狗様のところへ、報告に行ってきますので。」
黄「はーい、いってらっしゃーい♪ 気をつけてねー♪」
蒼「行ってらっしゃい。彼のことは、任されたよ。」
(アカネがその場を立ち去る)
黄「……さて。朱音お姉ちゃんが行って、汗も拭けたところで…いつものアレ、しちゃう?///」
蒼「うん、いつものアレだね…君も覚悟はいい?これも修行の一環だと思って…ね?」
黄「ふふ、いいからいいから♪ キララちゃんたちに任せなさーい♪ ほら、あたしたちの膝を半分ずつ、貸してあげる♪ ここにドーンと頭、乗せちゃって?」
蒼「あぁ、俗に言う膝枕というやつさ。そして膝枕といえば耳かき。耳かきといえば、耳かき棒。あとは分かるね?」
黄「ふふ、心配ご無用♪ 耳の中を直接見なくても、心眼で全部お見通しだから♪ どこをどう掃除すればいいかまで完璧だよ〜♪」
蒼「では、早速始めていこうか。ボクは右耳から…」
黄「あたしは左耳から♪ 今日もいつもみたく、顔も身体もゆるゆるっと緩めてね♪」
(両側から耳かき)
蒼「ふふ、どうだい?気持ちいいかい?これでも君の可愛い顔を見るために、耳かきの腕は上げてきたんだ…」
黄「あたしもあたしも〜♪ 耳かき大好きなお兄さんのためにぃ、あたしもたっくさん、修行したんだよ?」
蒼「うん、こうして耳の中を耳かき棒でくすぐると……ほら、顔に分かりやすく出る。」
黄「あははっ、かっわい〜♪ お兄さんのそーゆー顔、好き♡ もっと見せて〜♪」
蒼「ふふ、いいね、その調子…君のその顔を見るために、耳かきの腕を上げたといっても過言じゃない。だいたい、人間のくせに可愛すぎるんだよ、君は…」
黄「ほんとにそう。お兄さん、もうこれからは、キララたちに耳かきされる修行だけしない?他の修行とかどうでもいいじゃん。ねー?」
蒼「正直、ボクも同意見。お兄さんが強くなる必要はないと思う。お兄さんの故郷だって、お兄さん自身が強くならずとも、ボクたちがいるじゃないか…ボクたち三羽烏が。」
黄「あたしたち、これでも大天狗様直属の精鋭部隊なんだよ?まぁ部隊といっても、たった三人だけなんだけどね☆」
蒼「ボクらの強さは、修行の時に散々体験したでしょ?そこらの野良妖怪はおろか、並の怨霊程度なら容易く蹴散らせる…お兄さんの故郷にたむろする物の怪の類だって、一網打尽だよ?」
黄「ふーん…そんなに自分で強くなりたいんだ?やっぱり男の子なんだね、お兄さんは…」
蒼「ま、どうしてもって言うなら、そうだね…お兄さんの意志は尊重するしかないね。こんな山奥まで大天狗様に『修行させてください!』って頼み込んでくる人間なんて、それこそ君くらいしかいないし。」
黄「でも、修行がつらくなったら遠慮なく言うんだよー?いつでもあたしたちが甘やかしてあげるからね♪」
蒼「当然でしょ?未来の妻たるもの、夫を甘やかす義務がある…って、これは少し先走りすぎたかな/// まだ君が修行についていけなくなったと決まったわけじゃないし///」
黄「あ、もう忘れたのー?最初に約束したでしょ。『修行に耐えられず、強くなることを心から諦めてしまった場合は、三羽烏の夫として生涯尽くす』って。」
蒼「三人の妻からの甘やかしに、果たして君は耐えられるかな?言っておくけど、ボクたちの中で一番君を甘やかしたがってるのは姉さんだからね?」
黄「そうだよー。朱音お姉ちゃん、いつもはあんな冷静に振る舞ってるけど、ホントは母性爆発しそうなの抑えてるんだから。」
蒼「一度彼女に甘やかされたら最後、君は二度と厳しい修行を行おうと思わなくなる…本物の天敵を見誤らぬことだね。」
(アカネ入室)
朱「そうですね、本物の天敵を見誤らぬことは大事ですね…わたしに黙って抜け駆けをしている愚かな妹たちが身近にいるかもしれませんから。」
黄「あっ、あれー?おっかしいな~…朱音お姉ちゃんの幻聴が聞こえたような気がするんだけど、やっぱり気のせい?」
蒼「……そう、だね。どこからか、姉さんの声が聞こえてきたような気がしたけど…きっと気のせい。だって姉さんは今、大天狗様のところに…」
朱「彼女への用事は終わりましたよ。それより今の状況を説明してもらってもいいですか?いえ、説明しなくても見れば分かるんですが…」
蒼「えーと…姉さん、これは、その、あれだよ。厳しい修行を頑張った彼へのご褒美を兼ねていて、ですね…」
黄「ほ、ほら!耳かきって大事じゃん!?耳の中の汚れとか溜まったら、外界の音が拾えなくなるし!?そのためにも、あたしたちが一肌脱いであげよっかなー、なんて…!」
朱「……そうですか。でしたらもう十分やったのではないですか?彼の耳の中、すでに綺麗ですよ?」
黄「あっ、あー!なんか用を足したくなってきたなー!それじゃ、あたしはこれで!」
(キララが退出)
蒼「じゃ、じゃあ、ボクもこれで…あとはごゆっくり…」
(アオバも退出)
朱「ハァ…妹たちがすみません。なんだか穏やかならぬことまで言っていたようで…」
朱「そうですか……優しいのですね、貴方は。一度でも心折れてしまえば、大望果たせぬ身となるというのに…」
朱「とりあえず…耳かきの続きでもしましょうか。貴方の耳の中に、両指を突っ込んで、グリグリっと…」
(両耳を指耳かき)
朱「いかがでしょう?この程度の力加減でよろしいでしょうか?」
朱「承知しました…では、このまま続けて参ります。」
朱「…はい、何でしょう?質問があれば、何なりと。」
朱「……えぇ。あの約束が今も有効なのは、わたしも同意するところです。」
朱「『ここでの修行に耐えられなくなったら、三羽烏の夫として娶られてやる』…それを大天狗様の前で誓ったのは、他ならぬ貴方自身。」
朱「そうなった場合、神通力を得ることはかなわず、わたしたち姉妹の共有物として、一生を過ごすことになる…わたしとしては、そうなってくれた方がありがたいのですが。」
朱「…それならどうしてもっと修行を厳しくしないのか、ですか?」
朱「簡単な話です…そう簡単に壊れられては困るから。」
朱「貴方の身体は脆い…人間なのだから、当然と言えば当然の話ではあるのですが。」
朱「壊れるか壊れないか、ギリギリのところまで加減するのは意外と大変なんです…妹たちもきっと同じことを思っているでしょう。」
朱「はい。優しすぎてはそもそも修行にならず、厳しすぎては身体をたやすく壊してしまう…その中間が大切なんです。」
朱「貴方は人間の中でも特に自我や意志の強い、希少な個体…そしてその身体能力はわずかながら、人間という種を逸脱している。」
朱「だから正直、興味があるんです。我々専用の修行についていけず、人という殻に閉じこもるのか…それとも、修行を無事乗り越えて、人という殻を打ち破るのか…」
朱「わたし個人としては前者であって欲しいと願っています…せっかくの人間の殿方を娶る、またとない機会ですから///」
朱「しかし…後者の道を辿ることになっても、それはそれで面白いなと。そうなった場合、貴方は完全に人ならざるモノに変化して…」
朱「…失礼しました。あまり先の未来のことを話すものではありませんね。」
朱「今はこの指かきの感触を存分に楽しんでいただければと思います…修行のつらさは一旦忘れて、ね?」
朱「……え?指かきはもういい?」
朱「でしたら…耳の外側を手で揉んで差し上げましょうか。こうして両手で、ギュッ、ギュと、揉みほぐすように…」
(両耳マッサージ)
朱「……良い顔をしてくれますね/// 貴方のそういうお顔が好きです///」
朱「えぇ、まぁ…/// 修行中の凛々しい顔も素敵ですが…やはり、気を緩めている今のお顔が、個人的には至高かと///」
朱「この顔をずっと見ていたい…そして叶うなら、お姉ちゃんとも呼ばれて…」
朱「…あっ、いえ/// その、すみません/// 少々、心の声が漏れてしまったようですね/// 忘れてください///」
朱「……は?/// は、え?///」
朱「あの、もしや今、わたしのことをお姉ちゃんと…?」
朱「く…!こ、こんな可愛い弟ができるだなんて/// いったい、わたしはどうしたら…///」
(アオバとキララが乱入)
黄「あー!朱音お姉ちゃんばっかりズルい!あたしだって、キララお姉ちゃんって呼ばれたいのに!」
蒼「お姉ちゃん呼びを独占しようとしてるのは流石に許せないかな?ほら、ボクのこともアオバお姉ちゃんって呼んでみてよ。まさか姉さんにだけできて、ボクにはできないなんてことないだろう?」
朱「…二人とも。今はわたしと彼だけの時間ですよ?なにいきなり乱入してきてるんですか。」
黄「えぇ~?でももう十分、二人きりの時間は過ごせたでしょー?そろそろ四人水入らずで遊ぼうよ~。」
蒼「姉さんこそ、ボクたちの抜け駆けに対して文句言える立場じゃなくない?ね、君も見なよ。姉さんのメスとしての卑しい顔を…」
朱「人聞きの悪いことを言わないでください。わたしはただ、彼を純粋に癒したくてですね…」
蒼「あ、そうそう…さっき、退出ついでに、湯浴みの準備をしたんだけど、どうかな?汗、軽く拭いただけで、まだ流してはいなかったでしょ?」
黄「せっかくだし、キララお姉ちゃんが身体キレイキレイしてあげるね~♪ 弟の身体を洗うのはお姉ちゃんとして、当然のことだから♪」
朱「…とのことですが、よろしいですか?まぁ、駄目だと言っても強行しますが。」
黄「ほらっ、お耳揉み揉みはこれで終わり~!仕上げにあたしがお耳ふーってしてあげるね♪」
蒼「ボクも協力するよ。キララとは反対の耳から…」
(アオバとキララが両耳に吐息をかける)
朱「お疲れ様です。では、お耳癒しが終わったところで…さっそく、湯ノ部屋で湯浴みを致しましょうか。姉として、未来の妻として、しっかりご奉仕させていただきますので。」
蒼「ふふ…まぁ、これも修行の一環だと思ってくれれば。決して、君を甘やかしてダメダメにしようとしてるわけじゃないので、悪しからず。」
黄「えへへっ…これからもあたしたち、ずーっと一緒だよ♡ 病める時も、健やかなる時も四人でずっと…えへ、えへへへへ///」
長女:朱音(あかね)→朱
次女:蒼葉(あおば)→蒼
三女:黄羅羅(きらら)→黄
※作中のセリフ及びト書きではカタカナ表記(アカネ、アオバ、キララ)
【本編】
朱「おや、これは驚きました…まさか我らの神通力による縛りから自由に動けるとは…」
蒼「やっぱりただ者じゃないね、君…流石に大天狗様が見込んだだけはある。」
黄「もー、お兄さんったら、柄にもなく頑張っちゃって~…そんなにあたしたちに負けるのが悔しい?」
朱「なるほど…見上げた向上心です。その不屈の闘志こそ、貴方が貴方である所以(ゆえん)というわけですね…」
蒼「いいね…ボクは好きだよ?君のその負けん気…男の子はやはり、こうでなくっちゃ。」
黄「で・も~…お兄さんが大天狗様に届くのは、まだまだ先かな?神通力を解除するだけで体力、ほとんど消耗しちゃってるし。」
朱「…今日はここまでにしておきましょう。あまり長時間に高負荷の修行を続けると、貴方の身体が壊れてしまいます。ただでさえ、人間は身体が脆いですから…」
蒼「そうそう、無理は禁物。それより身体が汗まみれだね。上の服は脱いで?全身の汗、拭き取ってあげる。」
黄「はいはーい!あたしもやる!お兄さんの身体、ゴツゴツして手触り気持ちいいんだよね~♪」
(アオバとキララが男の上半身を布で拭く)
朱「…では、彼のことはお二人にお任せします。わたしは大天狗様のところへ、報告に行ってきますので。」
黄「はーい、いってらっしゃーい♪ 気をつけてねー♪」
蒼「行ってらっしゃい。彼のことは、任されたよ。」
(アカネがその場を立ち去る)
黄「……さて。朱音お姉ちゃんが行って、汗も拭けたところで…いつものアレ、しちゃう?///」
蒼「うん、いつものアレだね…君も覚悟はいい?これも修行の一環だと思って…ね?」
黄「ふふ、いいからいいから♪ キララちゃんたちに任せなさーい♪ ほら、あたしたちの膝を半分ずつ、貸してあげる♪ ここにドーンと頭、乗せちゃって?」
蒼「あぁ、俗に言う膝枕というやつさ。そして膝枕といえば耳かき。耳かきといえば、耳かき棒。あとは分かるね?」
黄「ふふ、心配ご無用♪ 耳の中を直接見なくても、心眼で全部お見通しだから♪ どこをどう掃除すればいいかまで完璧だよ〜♪」
蒼「では、早速始めていこうか。ボクは右耳から…」
黄「あたしは左耳から♪ 今日もいつもみたく、顔も身体もゆるゆるっと緩めてね♪」
(両側から耳かき)
蒼「ふふ、どうだい?気持ちいいかい?これでも君の可愛い顔を見るために、耳かきの腕は上げてきたんだ…」
黄「あたしもあたしも〜♪ 耳かき大好きなお兄さんのためにぃ、あたしもたっくさん、修行したんだよ?」
蒼「うん、こうして耳の中を耳かき棒でくすぐると……ほら、顔に分かりやすく出る。」
黄「あははっ、かっわい〜♪ お兄さんのそーゆー顔、好き♡ もっと見せて〜♪」
蒼「ふふ、いいね、その調子…君のその顔を見るために、耳かきの腕を上げたといっても過言じゃない。だいたい、人間のくせに可愛すぎるんだよ、君は…」
黄「ほんとにそう。お兄さん、もうこれからは、キララたちに耳かきされる修行だけしない?他の修行とかどうでもいいじゃん。ねー?」
蒼「正直、ボクも同意見。お兄さんが強くなる必要はないと思う。お兄さんの故郷だって、お兄さん自身が強くならずとも、ボクたちがいるじゃないか…ボクたち三羽烏が。」
黄「あたしたち、これでも大天狗様直属の精鋭部隊なんだよ?まぁ部隊といっても、たった三人だけなんだけどね☆」
蒼「ボクらの強さは、修行の時に散々体験したでしょ?そこらの野良妖怪はおろか、並の怨霊程度なら容易く蹴散らせる…お兄さんの故郷にたむろする物の怪の類だって、一網打尽だよ?」
黄「ふーん…そんなに自分で強くなりたいんだ?やっぱり男の子なんだね、お兄さんは…」
蒼「ま、どうしてもって言うなら、そうだね…お兄さんの意志は尊重するしかないね。こんな山奥まで大天狗様に『修行させてください!』って頼み込んでくる人間なんて、それこそ君くらいしかいないし。」
黄「でも、修行がつらくなったら遠慮なく言うんだよー?いつでもあたしたちが甘やかしてあげるからね♪」
蒼「当然でしょ?未来の妻たるもの、夫を甘やかす義務がある…って、これは少し先走りすぎたかな/// まだ君が修行についていけなくなったと決まったわけじゃないし///」
黄「あ、もう忘れたのー?最初に約束したでしょ。『修行に耐えられず、強くなることを心から諦めてしまった場合は、三羽烏の夫として生涯尽くす』って。」
蒼「三人の妻からの甘やかしに、果たして君は耐えられるかな?言っておくけど、ボクたちの中で一番君を甘やかしたがってるのは姉さんだからね?」
黄「そうだよー。朱音お姉ちゃん、いつもはあんな冷静に振る舞ってるけど、ホントは母性爆発しそうなの抑えてるんだから。」
蒼「一度彼女に甘やかされたら最後、君は二度と厳しい修行を行おうと思わなくなる…本物の天敵を見誤らぬことだね。」
(アカネ入室)
朱「そうですね、本物の天敵を見誤らぬことは大事ですね…わたしに黙って抜け駆けをしている愚かな妹たちが身近にいるかもしれませんから。」
黄「あっ、あれー?おっかしいな~…朱音お姉ちゃんの幻聴が聞こえたような気がするんだけど、やっぱり気のせい?」
蒼「……そう、だね。どこからか、姉さんの声が聞こえてきたような気がしたけど…きっと気のせい。だって姉さんは今、大天狗様のところに…」
朱「彼女への用事は終わりましたよ。それより今の状況を説明してもらってもいいですか?いえ、説明しなくても見れば分かるんですが…」
蒼「えーと…姉さん、これは、その、あれだよ。厳しい修行を頑張った彼へのご褒美を兼ねていて、ですね…」
黄「ほ、ほら!耳かきって大事じゃん!?耳の中の汚れとか溜まったら、外界の音が拾えなくなるし!?そのためにも、あたしたちが一肌脱いであげよっかなー、なんて…!」
朱「……そうですか。でしたらもう十分やったのではないですか?彼の耳の中、すでに綺麗ですよ?」
黄「あっ、あー!なんか用を足したくなってきたなー!それじゃ、あたしはこれで!」
(キララが退出)
蒼「じゃ、じゃあ、ボクもこれで…あとはごゆっくり…」
(アオバも退出)
朱「ハァ…妹たちがすみません。なんだか穏やかならぬことまで言っていたようで…」
朱「そうですか……優しいのですね、貴方は。一度でも心折れてしまえば、大望果たせぬ身となるというのに…」
朱「とりあえず…耳かきの続きでもしましょうか。貴方の耳の中に、両指を突っ込んで、グリグリっと…」
(両耳を指耳かき)
朱「いかがでしょう?この程度の力加減でよろしいでしょうか?」
朱「承知しました…では、このまま続けて参ります。」
朱「…はい、何でしょう?質問があれば、何なりと。」
朱「……えぇ。あの約束が今も有効なのは、わたしも同意するところです。」
朱「『ここでの修行に耐えられなくなったら、三羽烏の夫として娶られてやる』…それを大天狗様の前で誓ったのは、他ならぬ貴方自身。」
朱「そうなった場合、神通力を得ることはかなわず、わたしたち姉妹の共有物として、一生を過ごすことになる…わたしとしては、そうなってくれた方がありがたいのですが。」
朱「…それならどうしてもっと修行を厳しくしないのか、ですか?」
朱「簡単な話です…そう簡単に壊れられては困るから。」
朱「貴方の身体は脆い…人間なのだから、当然と言えば当然の話ではあるのですが。」
朱「壊れるか壊れないか、ギリギリのところまで加減するのは意外と大変なんです…妹たちもきっと同じことを思っているでしょう。」
朱「はい。優しすぎてはそもそも修行にならず、厳しすぎては身体をたやすく壊してしまう…その中間が大切なんです。」
朱「貴方は人間の中でも特に自我や意志の強い、希少な個体…そしてその身体能力はわずかながら、人間という種を逸脱している。」
朱「だから正直、興味があるんです。我々専用の修行についていけず、人という殻に閉じこもるのか…それとも、修行を無事乗り越えて、人という殻を打ち破るのか…」
朱「わたし個人としては前者であって欲しいと願っています…せっかくの人間の殿方を娶る、またとない機会ですから///」
朱「しかし…後者の道を辿ることになっても、それはそれで面白いなと。そうなった場合、貴方は完全に人ならざるモノに変化して…」
朱「…失礼しました。あまり先の未来のことを話すものではありませんね。」
朱「今はこの指かきの感触を存分に楽しんでいただければと思います…修行のつらさは一旦忘れて、ね?」
朱「……え?指かきはもういい?」
朱「でしたら…耳の外側を手で揉んで差し上げましょうか。こうして両手で、ギュッ、ギュと、揉みほぐすように…」
(両耳マッサージ)
朱「……良い顔をしてくれますね/// 貴方のそういうお顔が好きです///」
朱「えぇ、まぁ…/// 修行中の凛々しい顔も素敵ですが…やはり、気を緩めている今のお顔が、個人的には至高かと///」
朱「この顔をずっと見ていたい…そして叶うなら、お姉ちゃんとも呼ばれて…」
朱「…あっ、いえ/// その、すみません/// 少々、心の声が漏れてしまったようですね/// 忘れてください///」
朱「……は?/// は、え?///」
朱「あの、もしや今、わたしのことをお姉ちゃんと…?」
朱「く…!こ、こんな可愛い弟ができるだなんて/// いったい、わたしはどうしたら…///」
(アオバとキララが乱入)
黄「あー!朱音お姉ちゃんばっかりズルい!あたしだって、キララお姉ちゃんって呼ばれたいのに!」
蒼「お姉ちゃん呼びを独占しようとしてるのは流石に許せないかな?ほら、ボクのこともアオバお姉ちゃんって呼んでみてよ。まさか姉さんにだけできて、ボクにはできないなんてことないだろう?」
朱「…二人とも。今はわたしと彼だけの時間ですよ?なにいきなり乱入してきてるんですか。」
黄「えぇ~?でももう十分、二人きりの時間は過ごせたでしょー?そろそろ四人水入らずで遊ぼうよ~。」
蒼「姉さんこそ、ボクたちの抜け駆けに対して文句言える立場じゃなくない?ね、君も見なよ。姉さんのメスとしての卑しい顔を…」
朱「人聞きの悪いことを言わないでください。わたしはただ、彼を純粋に癒したくてですね…」
蒼「あ、そうそう…さっき、退出ついでに、湯浴みの準備をしたんだけど、どうかな?汗、軽く拭いただけで、まだ流してはいなかったでしょ?」
黄「せっかくだし、キララお姉ちゃんが身体キレイキレイしてあげるね~♪ 弟の身体を洗うのはお姉ちゃんとして、当然のことだから♪」
朱「…とのことですが、よろしいですか?まぁ、駄目だと言っても強行しますが。」
黄「ほらっ、お耳揉み揉みはこれで終わり~!仕上げにあたしがお耳ふーってしてあげるね♪」
蒼「ボクも協力するよ。キララとは反対の耳から…」
(アオバとキララが両耳に吐息をかける)
朱「お疲れ様です。では、お耳癒しが終わったところで…さっそく、湯ノ部屋で湯浴みを致しましょうか。姉として、未来の妻として、しっかりご奉仕させていただきますので。」
蒼「ふふ…まぁ、これも修行の一環だと思ってくれれば。決して、君を甘やかしてダメダメにしようとしてるわけじゃないので、悪しからず。」
黄「えへへっ…これからもあたしたち、ずーっと一緒だよ♡ 病める時も、健やかなる時も四人でずっと…えへ、えへへへへ///」
クレジット
ライター情報
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台本の創作は自由にやらせてもらっております。よろしくお願いします。
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