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幼馴染の彼女がそっと隣で「まだ起きなくていいよ」と囁いてくれる朝
written by ねむりはり
  • 寝起き
公開日2026年05月09日 17:48 更新日2026年05月13日 00:18
文字数
2557文字(約 8分32秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
幼馴染
視聴者役柄
指定なし
場所
部屋
あらすじ
合鍵を持った幼馴染の彼女が、あなたの部屋にそっと入ってくる穏やかな朝のシチュエーションボイスです。
寝顔を見ながら、普段は言えない本音をひとりでぽつりぽつりと語りかけてくれます。
本編
■ 導入

(部屋のドアをそっと開ける音。足音が近づいてくる)

……ねえ。起きてる?

(小声で、様子を伺うように)

……やっぱり寝てるよね。ふふ。

(少し間)

ごめんね、入っちゃった。鍵、開いてたから。
あのさ、合鍵返したほうがいいかなって最近思ってたんだけど……
こうやって使っちゃうんだよね、結局。

(自分に言い聞かせるように小さく笑う)

ま、いっか。

(カーテンの隙間から光が差し込む感じで)

外、いい天気だよ。
雲ひとつないって感じ。
こういう朝って、なんか……もったいないな、って思う。
寝てるの、もったいないって意味じゃなくてね。
ただ、あるだけで、いい、みたいな。

……なに言ってんだろ、私。

(ベッドの横に近づいてくる気配)

起こすの、ちょっとためらっちゃうな。

---

■ 本編前半

(ベッドのそばにしゃがむ。布団のあたりを少し整えるような音)

……ねえ。
そろそろ起きな?

(少し強めに、でも優しく)

もう八時だよ。八時。

(間)

……反応ない。
すごいね、その寝顔。
昔からそうだったよね、あなた。
いっつも死んだように寝るんだもん。

(くすっと笑う)

小学生のころ、遠足の日にお迎え行ったら
玄関先でまだパジャマのまま寝てたよね。
あのとき私、泣きそうになりながら揺さぶったんだから。

……覚えてないんでしょ、どうせ。

(少し間。懐かしそうに)

なんか変わんないな。
そういうとこ。

(ゆっくりと、近くに座るような気配)

……私ね、こういう時間、わりと好きなんだ。
あなたが寝てて、私が横にいて、なんも起きてない、みたいな。

(はっとしたように)

あ、変な意味じゃないよ?
ただ、なんか……落ち着くっていうか。

(少し照れたように笑う)

ほら、起きてないから言えるんだもん、こういうこと。

(間)

……ねえ、もしかして聞こえてる?
聞こえてたらちょっと恥ずかしいんだけど。

(耳を澄ますように)

……寝息、聞こえる。
よかった。寝てる。

(ほっとしたように息を吐く)

ふふ。

……じゃあもうちょっとだけ、このままでいよ。

(柔らかく、でも独り言のように)

どうせあなた、起こしても
んー、とか言って、あと五分、とか言うんでしょ。
知ってるよ。
もう何年その手に付き合ってると思ってるの。

(くすくす笑う)

でも、それでもいいんだよね。
なんか、そういうの……好きだから。

(はっとして、声のトーンを少し落とす)

……あ、また言っちゃった。

(気を取り直すように)

起こすね。ちゃんと起こすよ、今度は。

(肩あたりを、そっと揺らすように)

ねえ。ねえってば。
起きて。

(少し強めに揺らす)

もうー。
ほんとに起きないね、あなたって。

(あきらめたような、でも嬉しそうな声で)

……しょうがないな。

---

■ 本編後半

(少し間があって、声が穏やかになる)

……ねえ、聞いてほしいことがあるんだけど。
まあ、寝てるから聞こえないんだけどね。

(ゆっくり、慎重に言葉を選びながら)

昨日さ、友達に言われたんだ。
幼馴染ってどういう関係なのって。
付き合ってるの?って。

……付き合ってないよって言ったら、
じゃあなんで毎朝起こしに行くの、って。

(間)

……なんで、か。

(独り言のように)

わかんない、とは言えなかったな。
でも正直に言うのも、なんか違うと思って。

(少し笑う)

そしたら友達が、
それって好きってことじゃないの、って言うんだよ。

(間)

……否定、できなかった。

(はっとしたように声が少し上ずる)

いやあの、ちょっと待って。
なんか言い訳みたいになっちゃうけど、
こういうのって、幼馴染だからじゃん?
ずっとそういう関係だったから、自然にそうなってただけで……

(自分の言葉に少し迷う)

……そうなのかな。
本当に?

(間。少しだけ素直に)

……わかんなくなってきちゃった。
最近、ちょっと。

(視線を落とすように、静かに)

あなたといると、なんか……余計なこと考えなくていいんだよね。
ただ、ここにいたいって思う。

それって普通じゃないのかな、やっぱり。

(小さく息を吸う)

……ま、いっか。

(気持ちを切り替えるように、でも完全には切り替わってなくて)

ちゃんと起こさないとね。
今日、予定あるんでしょ?
言ってたよね、なんか。

(布団のあたりをぽんぽんと叩く)

ねえ、ほんとに起きて。
もう八時半になっちゃったよ。

(間)

……あ。

(目が開いた気配を感じて、少し慌てる)

え、起きた?
今、起きた……よね?

(どきっとしたように、でも平静を装って)

お、おはよう。
ふふ、おはようございます。

(照れを隠すように明るく)

いやー、全然起きないんだもん。
八時半だよ、もう。知ってた?

(間)

……え、ちょっと待って。
今どのくらい前から起きてたの?

(固まる)

……全部聞いてた?

(間)

(消え入りそうな声で)

……やだ。

(少し間があって、開き直るように)

もう、知らない。
聞いてたなら聞いてたで、ちゃんと反応してよ。
寝たふりとか、最低だから。

(間)

……ちょっと、そんな顔しないでよ。
笑うとこじゃないし。

(でも自分も少し笑ってしまう)

……ほんとにもう。

(照れを隠しきれないまま)

……まあ、いいけど。
言っちゃったし、もう。

(少し間)

笑わないで聞いてね。

(ゆっくり、少しだけ真剣に)

さっき言ったこと、
否定しなくていいよ。
私もまだよくわかってないから。

ただ、
……あなたのそばにいたいって思ってるのは、本当だよ。

(間)

それだけ。

---

■ クロージング

(少し間があって、空気が柔らかくなる)

(囁くように、穏やかに)

……ねえ。
起き上がらなくていいよ、まだ。

もう少しだけ、このままでいよ。

(少し間)

外、本当にいい天気なんだよ。
カーテン開けようか……
うん、あとでいいか。

(くすっと笑う)

……なんかね、
こういう朝が、すきなんだよね。
特別なことがなくて、
ただあなたがそこにいて、
私がここにいて。

(息を吐くように)

……それだけで、なんか。

充分だな、って思う。

(間)

変かな。

(小さく笑う)

……変でもいっか。

(ゆっくりと、囁くように)

今日さ、予定終わったら、
一緒にごはん食べない?
特にどこって決めてないけど。
なんか、ふたりでぼーっと決めながら歩きたい気分。

……ふふ。
うん、じゃあそれで。

(少し間)

……あのね。

(囁き。ほとんど吐息に近いくらいの声で)

好きかどうか、
まだちゃんと言葉にできないけど。

たぶん、
ずっとこうしてたいって思ってる。

それって、
そういうことなんだろうな、
って……最近、思ってる。

(間)

……言えた。

(照れたように小さく笑う)

……おはよう。
今日もよろしく。

(そっと、優しく)

ゆっくり起きてね。

(足音が少し遠ざかる。でも部屋は出ない。そこにいる気配)

……ふふ。

(完)

---
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
幼馴染の彼女がそっと隣で「まだ起きなくていいよ」と囁いてくれる朝
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
ねむりはり
ライター情報
はじめまして
趣味でただ私が聞きたいフリー台本を書き投稿しているオタクです。
「こういう台本が欲しかった」
「よかった」
と思ってもらえる作品を書けるように頑張っています。
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

◇フリー台本に関して
詳細な言葉遣いや言い回し、台本内のセリフの順番など、読みやすいように改変していただいて構いません。
性別変更及び、大元の流れが変わらない範囲でのアドリブ等も可能です。

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