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今日はもう、わたしのとなりで眠って
written by ねむりはり
  • 添い寝
  • 甘々
  • 恋人同士
  • 年上
公開日2026年05月15日 00:56 更新日2026年05月15日 00:56
文字数
3906文字(約 13分2秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
彼女
視聴者役柄
彼氏
場所
本編
■ パート1:帰宅〜出迎え(目安:約3分)

(玄関の扉が開く音。部屋の奥からゆっくり歩いてくる足音)

……おかえり。

(少し間)

……おかえり、ってもう一回言わせて。

おかえり。

(やわらかく、でも心配そうに)

……ずいぶん遅かったね。もう十一時過ぎてるよ。……ご飯、ちゃんとキープしてあるから。あとで温めるね。

でもその前に……ちょっとだけ、ここに立ったままでいて。

(そっと近づく気配)

……うん。おつかれさま。

ほんとうに、おつかれさま。

(ぎゅっと抱きしめる)

……なんか、すごく疲れた顔してる。いつもと違う。目のあたりが……なんか、遠くを見てるみたいな顔。

ねえ、今日、なにかあった?

……言いたくなかったら言わなくていいよ。でも……その顔、見てたらなんか、胸がぎゅってした。

(少し笑う)

こんなとこで立ったまま抱きついてごめんね。でも……なんか離したくなくて。

……もう少しだけ、このままでいてもいい?

(間)

……うん。ありがとう。離してくれて。

じゃあとりあえず、上着脱いで。ネクタイもゆるめて。……貸して、わたしがやる。

(やさしく、手を伸ばしてネクタイをゆるめる)

……こんなにきつく締めてたの? 首のところ、赤くなってるよ。痛くなかった?

……ふふ。気にしてる余裕もなかったか。

じゃあ鞄、ここ置いといて。靴は……わたしが揃えておくから。先に部屋入って、座ってて。

(小さく微笑む)

もう今日はね、全部わたしにまかせて。いいから。

---

■ パート2:食事・会話(目安:約5分)

(食器をテーブルに置く音)

はい。温め直したよ。今日はシチューにしたんだけど……口に合うといいな。

(間)

うん、座って座って。ゆっくり食べて。

(隣に座る気配)

わたしは先に食べたから、いいよ。一緒にいるだけで。

……どう? 味、大丈夫?

(ほっとした様子で)

よかった。なんか最近ね、料理してて「これちゃんと美味しいのかな」って不安になることあって。あなたが「美味しい」って顔してくれると、ほんとにほっとする。

……ねえ、今日のこと、話せそう?

無理しなくていいんだけど……なんか、玄関で見た顔がずっと引っかかってて。

(静かに聞く)

……そっか。

プロジェクトの件か。……先週もちょっと言ってたよね、うまくいってないって。

……それがまだ続いてるんだ。

(間)

……ねえ、聞いてもいい? あなたが今、一番きついのって、仕事の内容が大変なのと、それとも……なんか、ひとりで抱えてる感じがきついのと、どっちが大きい?

(聞いている)

……そっか。両方か。

……それはきついね。ほんとうに、きつい。

(やさしく、でもまっすぐに)

わたしね、毎日仕事に行くあなたを送り出してて、帰ってくるのを待ってるんだけど……たまに、こわくなることがある。

あなたが笑ってても、ほんとは限界なんじゃないかって。わたしに心配かけないようにって、無理して平気な顔してるんじゃないかって。

……今日はね、見てすぐわかっちゃった。

だからよかった、ちゃんとわかって。見落としてなくてよかったって、ちょっとだけ思ってる。

……変なこと言ってるかな。

(少し笑う)

ごめんね、ご飯中に重い話して。食べて食べて。

(間)

……全部食べてくれた。えらい。ほんとえらい。

今日もちゃんと帰ってきてくれて、ありがとう。

それだけでね、それだけでもう、わたしはうれしいんだよ。

---

■ パート3:お風呂後〜寝室へ(目安:約4分)

(タオルで髪を拭く音)

ちゃんとお湯浸かってきた? よかった。

ねえ、ちょっとここ座って。髪、乾かしてあげる。

(ドライヤーの音、やわらかく当てながら)

……こうやって後ろに座ってると、なんか不思議な感じがする。

一緒に住み始めたばっかりのころって、こういうのすごく恥ずかしかったじゃない。ドライヤーで乾かして、って言ったらあなたがすごく照れてて。

(くすくす笑う)

今でも覚えてるよ。「え、自分でやるよ」ってちょっと後ずさりしてた。

……でも今はこうして、ちゃんと任せてくれてる。

それがなんか、すごく好き。距離が縮まったっていうか……信頼してもらえてる気がして。

(ドライヤーを止める音)

はい、乾いた。

(少し間)

……ねえ。今夜ね、早く寝よ。

仕事のこと、明日のこと、ひとまず全部今日は置いておいて。

わたしのとなりで、ちゃんと眠って。

(立ち上がる音、布団の用意)

枕、あなたの好きな位置にしてあるよ。毛布も重ね方、いつもより一枚多くした。今日は冷えてるから。

……こっちに来て。

(布団に入る音)

うん。おいで。

ここ。わたしのとなり。

(間)

……電気、消すね。

(カチッと電気が消える音)

---

■ パート4:添い寝・囁き(目安:約8分)

(暗闇の静けさ。声がより近く、囁きに近づいていく)

……暗くなったね。

こうして横になると、なんか……いろんなこと、ちょっと遠くなる気がしない?

昼間の話し声とか、パソコンの画面とか、なんかそういうもの全部が、すーっと遠くなっていく感じ。

……今ここにあるのは、あなたとわたしだけ。

(ゆっくり、やわらかく)

手、つないでいい?

……うん。あたたかい。

あなたの手って大きいね。いつも思う。こうして握ると、わたしの手がすっぽり収まっちゃう。

……ねえ、目、閉じてみて。

うん、そのまま。なにも考えなくていいよ。

ただ……息をして。

すってー……はいてー……

ゆっくりでいいよ。

(間)

……ねえ、聞いてもいい? しんどいとき、わたしのこと、思い出す?

(聞いている)

……うん。よかった。

わたしもね、仕事中にふとあなたのことを考えることがある。

今頃どうしてるかな、って。ちゃんとご飯食べてるかな、って。

……なんかそれだけで、すごく力が出るんだよ。不思議でしょ。

あなたがどこかで生きて、頑張ってるって思うだけで。

(やわらかく微笑む気配)

……わたしね、同棲し始めてから気づいたことがあって。

あなたって、家にいると少しだけ小さくなるんだよね。外ではきっとちゃんとしてるんだろうけど、家に帰ってくると、なんか子どもみたいになる瞬間がある。

ソファでぼんやりしてたり、ご飯できるまでずっとわたしの後ろをついてきたり。

(くすくす笑う、でも優しく)

それがね、わたしはすごく好きなんだ。

あなたがわたしのそばでちゃんと力を抜いてくれてるんだって思うと……なんか、ここがあなたの帰ってくる場所なんだなって、実感できる気がして。

……うれしいんだよ。ほんとうに。

(少し間)

今日もね、帰ってきてくれてよかった。

どんなに遅くなっても、ちゃんと扉開けて入ってきてくれるから……わたしは毎晩、安心できる。

---

■ パート5:深い囁き・眠りへの誘導(目安:約7分)

(声がさらに静かに、囁き声に)

……眠くなってきた?

うん、無理しなくていいよ。眠くならなくてもいい。ただ、横になってるだけでいいから。

……体、重い?

(間)

……そっか。肩、凝ってそうだね。こっち向いて。

(少しだけ体を動かす気配)

……背中、触れてもいい?

(やさしく手を置く)

……うん。ここだね、固い。ずっと張ってたんだね。

(ゆっくりと背中に手を当てながら)

大丈夫。もうここは家だよ。

緊張しなくていい。肩の力、抜いて。

……ゆっくり息して。

すって……はいて……

そうそう。上手。

(少し笑う)

上手ってなんだって感じだけど、でもほんとうに上手だよ。ちゃんと息できてる。

……ねえ、少しだけ話してもいい? 眠くなるまで、わたしが話してるから。

聞いてなくてもいいよ。声だけ聞いてて。

(囁きで、ゆっくりと話し始める)

……ねえ、覚えてる? 初めて一緒に料理したときのこと。

あなたがにんじんを切ってて、なんか形がバラバラすぎて、ふたりで笑ったやつ。

あのときわたし、すごく楽しかったんだよね。

どんなに形がいびつでも、一緒に作ったご飯ってなんか特別においしかったから。

……それからずっと、ご飯は一緒に食べるのが好きになった。

(間)

……あとね、初めての朝。

同棲して最初の朝、あなたが先に起きてて、コーヒー淹れてくれてたじゃない。

わたしが起きてきたら、もうカップが用意されてて。

……あのとき、「ああ、この人と暮らすって、こういうことなんだ」って思って。

なんかじわってきちゃって、顔に出ないように必死だったよ。

(くすくすと囁く笑い)

……気づいてた?

(間)

……気づいてなかったかあ。まあいっか。

(少し間)

……最近ね、休日に近所の商店街歩いてるときがすごく好きだって気づいた。

特別なことしなくても、ただ並んで歩いてるだけで……なんか満たされるんだよね。

あなたがとなりにいるだけで、世界がちょっとだけ色づく気がして。

大げさかな。でも、ほんとうにそう感じてる。

(やわらかく)

……ねえ。

今夜ね、全部忘れていいよ。

仕事のこと、明日のこと、うまくいかなかったこと、全部。

それは明日の朝、また向き合えばいい。

今夜は……わたしのとなりで、ただ眠るだけでいい。

(間)

……あなたが頑張ってることは、わたしが知ってる。

誰も見てなくても、わたしはちゃんと見てる。

どんなに結果が出なくても、どんなにうまくいかなくても……毎日仕事に行って、帰ってきて、それだけで十分すごいよ。

……それだけで、わたしはあなたのことが好きだよ。

(深い囁き)

---

■ パート6:クロージング・おやすみ(目安:約3分)

(声がほとんど囁きに)

……呼吸、落ち着いてきたね。

うん、そのままでいて。動かなくていい。

わたしもここにいるから。

……手、まだ握ってるよ。

(間)

……ねえ、最後に一個だけ言わせて。

わたしね、あなたがいてくれてよかったって、毎日思ってる。

一緒に住んでから、毎日。

うまくいかない日も、疲れた日も、なんか嬉しいことがあった日も……あなたに話したいって思うから、全部大切に取っておける気がする。

……それがね、すごくしあわせなんだよ。

(ほとんど声にならないくらいの囁き)

……おやすみ。

ゆっくり、眠って。

明日のことは明日でいい。

今夜はただ、ここにいて。

わたしのとなりで、あたたかくして……眠って。

……ずっと、ここにいるから。

大丈夫だよ。

……おやすみなさい。

(静寂)

(数秒後、ほとんど音のない囁きで)

……おやすみ。

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クレジット
・台本(ゆるボイ!)
今日はもう、わたしのとなりで眠って
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
ねむりはり
ライター情報
はじめまして
趣味でただ私が聞きたいフリー台本を書き投稿しているオタクです。
「こういう台本が欲しかった」
「よかった」
と思ってもらえる作品を書けるように頑張っています。
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

◇フリー台本に関して
詳細な言葉遣いや言い回し、台本内のセリフの順番など、読みやすいように改変していただいて構いません。
性別変更及び、大元の流れが変わらない範囲でのアドリブ等も可能です。

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