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イケメン予備校講師の励まし耳かき
written by 松平蒼太郎
  • 癒し
  • 予備校講師
  • 励まし
  • イケメン
  • 耳かき
  • 耳揉みマッサージ
公開日2023年06月01日 17:03 更新日2023年06月01日 17:03
文字数
1841文字(約 6分9秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
予備校講師
視聴者役柄
浪人生
場所
予備校
あらすじ
浪人生の貴方は予備校の自習室で遅くまで残って勉強していた。自習室閉鎖の時間になり、先生に呼ばれて顔を上げると、先生は貴方が勉強で疲労していることを見抜き、耳かきをしようと言い出して…?
本編
[導入部]


おーい、そこの浪人生。もうすぐ自習室閉鎖の時間だぞ?


おいおい…顔がだいぶやつれてるな。大丈夫か?勉強で根を詰めすぎたんじゃないか?


いや、大丈夫そうに見えないから聞いたんだが…


あぁ、なるほど…模試の評価判定が上がらないから悩んでいたんだな。


そこで、がむしゃらに頑張りすぎてしまって、今はとてもしんどい思いをしてると。そういうことだろう?


んー…とにかく今は休んだらどうだ?疲れたままじゃ、勉強の能率も上がらんだろう。


まぁまぁ。そう固いことを言うな。休むことも、大事な勉強だ。


まだ納得していなさそうだな。よし、わかった。じゃあここは先生が可愛い生徒のために一肌脱ごうじゃないか。


とりあえず自習室は閉めるから。荷物をまとめて、ついてきたまえ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


[本編]


ついたぞ。さ、遠慮なく入るといい。


あぁ。わざわざ応接室に呼んだのは、君を癒すためだ。


そう。今の君は全身に力が入りすぎているからな。一度ほぐしてリラックスさせてやらないと。


よい、しょ……ほら、おいで?膝枕しながら、耳かきをしてあげる。


なに、遠慮するな。耳かきは身体の疲れをも癒してくれる効果があるんだぞ?


それにわたしはこう見えて、歳の離れた弟や妹に何度も耳かきをしているからな。間違っても鼓膜を貫通したりはしない。


どうだ?ここは一つ、騙されたと思って、わたしに任せてみないか?


(生徒が先生の膝に寝転ぶ)


よしよし…いい子だ。それじゃあ、始めていくぞ…


(耳かき)


どうだ?人にされる耳かきというのも案外悪くないだろう?


ふふ、そうか。それはよかった。


わたしも提案した甲斐があるというものだ。


それでは、このまま続けさせてもらおうじゃないか…


(しばらく無言で耳かき)


今は勉強のことは一旦忘れろ…


リラックスして、ただただ身体の緊張をほぐせばいい…


まぁ、リラックスしろと言うのも逆効果だし…今はとにかく、耳かきの感触を楽しめばいいさ。


ん?あぁ、別に大した理由じゃない。


あまりに疲れている君を癒したい…ただそれだけだよ。


安心しろ…お金を取るつもりはない。


わたしがただやりたくてやってるだけだから。


いい人、か…そんなことを生徒から言われたのは初めてかもな。


あぁ。君はどう思ってるか知らないが、影ではよく鬼講師と呼ばれているぞ?


バカやってる生徒を叱りつけたら、いつの間にかそう呼ばれるようになっていたんだがな。


気にはしないさ。生徒が希望の進路に行けるなら、わたしはなんて呼ばれようとかまわないよ。


ん…まぁ、そういうことだな。小さいことをクヨクヨ気にしても何も変わらないということさ。


さ、そろそろ反対の耳もカキカキしていこうか。ゴロンして。


ん…それじゃあ、こちらも同じように耳かきしていくぞ…


(耳かき)


うんうん…先程と比べてだいぶ身体の力が抜けてきたな…


どうかな?耳かきの癒し効果もバカにはならないだろう?


お?嬉しいことを言ってくれる。そんなにわたしを喜ばせたいか?


ふふっ…いい顔になってきた。先程までの死んだ顔とは大違いだ。


あぁ。受験の悩みが無くなったわけじゃないだろうが…それでも、肩肘張った状態で頑張り続けるよりは良いと思わないか?


うん、それが分かれば大進歩だ。次の模試の結果が楽しみだな。


大丈夫…一度現役で失敗したからって、落ち込むことはない。


模試の結果だって、今は多少悪くても構わない。まだまだ受験まで期間もあるし、伸び代だってたくさん残されているだろう?


君がいつも自習室で頑張ってるのは知っている。だから、きっと大丈夫だ。


いいんだ、根拠なんかなくても。自信なんて、適当に励ましておけばついてくるものさ。


あぁ、適当だよ。いい意味での適当さなら、いくらでも持っていいんじゃないか?


また心身ともにガチガチになってしまったら、わたしのところにおいで。いくらでも癒してあげる。


(しばらく無言で耳かき)


さ、そろそろこちらの耳かきも終わりにして…最後に両耳同時にマッサージしてあげる。仰向けになってくれる?


…よし。それじゃあ最後、始めていくよ。


(両耳マッサージ)


こうやってギュッ、パッ、ギュッ、パッてほぐしていくと、気持ちいいだろう?


ふふ、そうか。少し眠くなってきたか。


眠ると帰れなくなっちゃうから、程々にしないとね。


(しばらく無言で両耳マッサージ)


うん、こんなものでいいか。お疲れ様。


さ、だいぶ遅くなってしまったし、君は早く帰るといい。親御さんも心配するだろうし。


それとも、わたしが家まで車で送っていった方がいいかな?


そうか。なら、気をつけて帰るといい。


ん、どういたしまして。それじゃあまた。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
イケメン予備校講師の励まし耳かき
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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