0
【ヤンデレ/独占欲】居丈高な使い魔吸血鬼の真っ赤な野望
written by 松平蒼太郎
  • 色仕掛け
  • 罵倒
  • お姉さん
  • ヤンデレ
  • 使い魔
  • 吸血鬼
  • 召使い
  • 嫉妬
  • ファンタジー
  • 貴族
  • 独占欲
公開日2024年07月02日 08:51 更新日2024年07月02日 08:59
文字数
1901文字(約 6分21秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
吸血鬼の女
視聴者役柄
人間の男
場所
男の家
あらすじ
元名門貴族の出身である吸血鬼の召使いにデレられるお話。一見、男に辛辣な態度を取る彼女だが、その裏側はドロドロな独占欲で満たされていて…?
本編
おはよ、ご主人様。言いつけ通り、起こしに来てあげたけど。


えぇ、おはよう。寝起きはずいぶんとマヌケヅラなのね。髪もボサボサだし…身だしなみ、整えてきたら?


はぁ?どうしてわたしが…貴方を起こすっていうご奉仕ならもう終わったじゃない。さっさと寝かせてもらえる?わたし、吸血鬼で夜行性だから、今こうして起きてるのもつらいの。それくらい、わたしのご主人様なら分かって当然でしょ?


(ため息)


人使い…いいえ、吸血鬼使いの荒い人。どうしてこんなのが、わたしのご主人様なのかしら…人選、間違えたかしら…


まぁいいわ。とりあえず、こっちにいらっしゃい。髪、櫛で整えてあげるから。


(寝癖直しウォーターを髪にかけ、櫛で髪の毛を溶く)


ホント、だらしない人…貴方って、召使いがいないと何もできないのね。自分の趣味に没頭してるせいで、私生活はだらしないし…


ふん…そうね、もっと感謝なさい?貴方みたいなグータラな人、本来なら見捨てられてもおかしくないんだから…特にわたしみたいな、超有能エリートには、ね?


そうよ?よくわかってるじゃない。わたしは名門貴族の出身。本当なら、人間ごときの召使いになんてならない。あんな事さえなければ…


…えぇ。今思い出しても最悪。家が何処の馬の骨とも知れぬ人間の男に乗っ取られて…それもこれも姉様がその男に惚れるから…


おかげで家は没落、わたしも貴方みたいな庶民に仕えざるを得なくなったわ。名門貴族なんて今や形無し。ホント、毎日が憂鬱な気分だわ…


…嫌よ。今、貴方にクビにされると本当に行く場所も無くなるし…何より、貴方自身がダメになってしまうもの。私生活もそうだけど、わたし以外の召使いの色香に溺れて…ね?


誤魔化さないで。うなじに思いっきり噛み跡がついてるじゃない。これ、誰の?まぁ、獣臭がする時点で一人しかいないわけだけど。


(歯ぎしり)


あの雌犬が…わたしのご主人様にやらしい真似を…次会ったら、ただじゃおかない…


ご主人様もご主人様だから。すぐ隙を見せては、使い魔ごときに貪られて…主人としての威厳もへったくれもないわね。情けない。


汚名返上したい?そうね…なら、わたしと今からかくれんぼをしましょう。ご主人様が鬼で、わたしが隠れる側。今から10分以内にわたしを見つけるのがご主人様の勝利条件。


10分を過ぎたら?その時は攻守交代。わたしが鬼で、ご主人様を探す側に回る。どう?寝起き頭のご主人様でも、簡単に理解できる遊びにしてみたのだけれど。


さ、それじゃ早速始めるわよ。わたしは隠れるから、ご主人様は十数えて待ってなさい。数え終わったら、探しにきていいから。


(主人が探しに行くものの、なかなか見つからずに10分が経過)


……みーつけた。ご主人様、もう10分経ったのだけれど?いつまでわたしを探しているつもり?


どこ見てるの?こっちよ、こっち。


(急に背後から現れて抱きつく)


遅いのよ…わたしに気づくのが。それでもわたしのご主人様?


どこにいたのかって?ふふ、何を言ってるの?ずっと貴方の後ろにいたじゃない。気づかなかった?


えぇ、そうよ。透明化して、気配も消して、ずっと貴方の背後に隠れてた。それにも気づかず、必死にわたしを探してる貴方の姿はとても滑稽だったわ。


卑怯?そんなことないわよ。わたしは勝負に勝つために自分の持てる手札を使っただけ…吸血鬼は血を吸うだけが能じゃないのよ?


さぁて…勝負に負けたご主人様のことはどうしてやろうかしら?勝者であるわたしの言うことを何でも聞くってのでどう?


そ。じゃ、早速血液をいただこうかしら?大丈夫、貧血になってもわたしが介抱してあげるから。ンッ…


(吸血)


あぁ、間違えて強く吸いすぎちゃった♡ 悪かったわね、ご主人様♡ でも悪く思わないでね?これもすべてわたしたちの将来のため…近いうち、貴方にはわたしの婿になってもらうつもりだから。


そうよ?わたしがただ、貴方に尽くすだけの召使いで終わると思った?没落したとはいえ、貴族としてのプライドを失ったわけじゃないの。むしろ貴方を婿入りさせることで、お家を建て直す…それがわたしの、真の目的。


わたしは男を見る目がない姉様とは違う…貴方は、普段はだらしなくてどうしようもないダメ男だけど、とても優しくて、器も懐も大きい男だって知っているから。


忘れたの?貴族としての看板も家族も、何もかも失って、絶望していたわたしを迎え入れ、雇ってくれたでしょう?あれだけ落ちぶれていたわたしを拾うばかりか、召使いとして使ってくれるお人好しなんて、世界広しといえど、貴方くらいのものよ?


もっとも…お人好しが過ぎて、わたし以外の女も拾ってくることが玉に瑕だけれど。まぁ、それはおいおい矯正していくとしましょう。いずれ、貴方はわたしだけのモノになるのだから…ね?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【ヤンデレ/独占欲】居丈高な使い魔吸血鬼の真っ赤な野望
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
 pixivにてフリー台本を投稿しています。
 台本の創作は自由にやらせてもらっております。よろしくお願いします。
有償販売利用の条件
当サイトの利用規約に準ずる
利用実績(最大10件)
松平蒼太郎 の投稿台本(最大10件)