- 癒し
- カップル
- 彼女
- 励まし
- 家族愛
公開日2024年10月16日 23:25
更新日2024年10月16日 23:25
文字数
2024文字(約 6分45秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
彼女
視聴者役柄
彼氏
場所
彼女の実家
あらすじ
今日は彼女の実家を訪れる日。
以前、挨拶をしに行ったときは、とても気のいいご両親で、彼氏の自分のことも気に入ってくれたみたいだった。
いつも喧嘩ばかりしていた自分の両親とは違って、彼女の両親はとても仲良くて、彼女との仲も良好だ。
そんな両親がいる彼女のことが……彼女の家族が……どこか、羨ましいと感じている自分がいて。
以前、挨拶をしに行ったときは、とても気のいいご両親で、彼氏の自分のことも気に入ってくれたみたいだった。
いつも喧嘩ばかりしていた自分の両親とは違って、彼女の両親はとても仲良くて、彼女との仲も良好だ。
そんな両親がいる彼女のことが……彼女の家族が……どこか、羨ましいと感じている自分がいて。
本編
ただいまー。
お久しぶり、元気にしてた? お父さん、お母さん!
そうそう、うちの彼氏も一緒です。
あははっ、君、なんでそんな堅っ苦しいの? もう初めて会うわけじゃないんだからさ。
今でも思い出せるよ。思いっきり緊張した顔して「娘さんとの交際を、許してもらえませんか!」って。
ごめんって、からかっているわけじゃないから。
カッコよかったよって、ちゃんと言いたいの。
それに、しっかりした人だって、うちの両親も好印象だったんだから。
あはは、ごめん。この話、当人たちの前で話すことじゃないね。
それじゃ、家に上がろうよ。長旅で疲れたでしょ? ゆっくりくつろいでいって。
(少し離れたところで会話 彼女の両親と会話中)
はぁ、久しぶりの家の味……。
うん、家では彼氏と交代しながら料理するんだけど、やっぱり味付けとか違っててさ。
ねえ、あのお肉の味付け、どうやったか教えてよ。
だっておいしかったんだもん。帰った時にも作りたいし。
味付け、記憶を頼りにやるんだけど、どうも家の味にならないんだよね……。
あっ、そういえばさ。ここに来るときに気づいたんだけど。
あの場所、新しいデパートが建ってるの驚いたよ!
ねえねえ、服とかどんな感じ?
えっ、そのブランドのお店があるの?
まさか、この町に上陸するなんて……今度、行ってみよっと。
そうなの。住んでいるところの近くにはなくてさ。買うとき、結構遠出するんだよね。
ここも遠出なの変わらないけれど、里帰りのついでと思えば、結構お得かも。
お母さんも何か買ったの?
写真、見せて見せて!
うわ、すごーい。似合ってる。お母さん、まだまだいけるね。
次の写真は……ふふっ、何これ、お父さん、ちょっと、それは似合わないって。
いや、だって……これ、めっちゃ可愛い系じゃん。お父さんに着こなすのは無理だって。
まさか、買ったの? これ。
あー良かった、踏みとどまってくれて。
今度、お父さんがそんな服着てたら、娘としても反応に困る。
ああっ、お父さんすねないでよ。
違うって、お父さんにはお父さんの似合う服があるんだって言いたいんだよ。
ほら、この前着ていた服とかさ、あれすっごく似合ってるし。
(彼氏の足音 リビングから出ていく)
あれ、彼、どうしたんだろ。
あっ、確かにそうかも。
ちょっと彼のことほっときすぎたかも。
うん、ちょっと様子見てくるね。
あっ、ここにいたんだ。
ごめんね、ずっと親と話してばっかで。寂しかった?
寂しくはない。なーんだ、残念。
でも、ごめんね、一人にしちゃって。
私が親と話しているのを見ると、嫌な気持ちが出てきそうで離れたって、それってどういう……。
あー、そういうことか。そっか。
うん、君の両親のこと、前に話してくれたし、ちゃんと覚えてるよ。
いつもお互い、喧嘩ばっかりしていて、まともに話をした記憶がないって。
私が楽しそうに話しているのが、微笑ましいという気持ちよりも、羨ましいって気持ちが出てきちゃったんだ……。
ねえ、ちょっとこっちおいでよ。
ぎゅー。
今は、こうさせて。君のためにも。
その気持ちを持つことは悪いことなんかじゃ全然ないよ。
自分に無かったものを欲しがるのは、誰しもある欲望なんだから。
それが、何よりも求めていたものなら、なおさら。
大人だからって、我慢しなくていい。
どうせ、手に入るはずのないものだからって、おりこうに我慢して、気持ちを押し込めなくたっていい。
いいなぁ、僕もあれが欲しいなぁ。って思うことは自由だからさ。
ねっ、言ってごらんよ。羨ましかったって。
うん。うん。そうだね。羨ましかったね。
ごめんね。君の前で、あんな光景を見せつけるようにして。
でもさ、私のお父さんが言ってくれたこと、覚えてる?
「君も、うちの家族のようなものだから」って言葉。
あれ、本当にそのままの意味なんだよ。
お母さんはね、ご飯をたくさん食べる君のことを、息子ができたみたいって言っていたし。
お父さんはね、同じ男として、酒を飲みかわしたいって言ってた。
君の家族と過ごした時間よりも、これから私の家族として、一緒に暮らす時間の方が長いわけだからさ。
これからゆっくり、私の家族になっていけばいいよ。
うん、私の両親も、それを望んでいるからさ。
あーあ、そんなに涙を流して。
よしよし、今はたっくさん泣いていいからね。
少しずつ、少しずつ。
家族だんらんの中に、君も入っていけばいいから。
あっ、お母さん、どうしたの?
お風呂? ありがとう。もう少ししたら入る。
うん、彼、寝ちゃったみたい。
私の膝でぐっすり。
ねえ、お母さんとお父さんにさ、彼の両親のこと話したの、覚えてる。
うん、そう。
彼には、心を許せるようなお父さんも、お母さんもいなかったんだ。
だから、お願い。
言われなくても分かってる?
さすが、お母さん。全部お見通しだ。
ほら、君にはもう、新しいお母さんがいるから。もちろん、お父さんも。
そうだ、明日、さっき話していたデパートにみんなで行こうよ。
洋服屋さん、紹介してほしいな。
ふふっ、まるで休日の家族旅行みたいだ。
楽しみだね、彼氏くん。
お久しぶり、元気にしてた? お父さん、お母さん!
そうそう、うちの彼氏も一緒です。
あははっ、君、なんでそんな堅っ苦しいの? もう初めて会うわけじゃないんだからさ。
今でも思い出せるよ。思いっきり緊張した顔して「娘さんとの交際を、許してもらえませんか!」って。
ごめんって、からかっているわけじゃないから。
カッコよかったよって、ちゃんと言いたいの。
それに、しっかりした人だって、うちの両親も好印象だったんだから。
あはは、ごめん。この話、当人たちの前で話すことじゃないね。
それじゃ、家に上がろうよ。長旅で疲れたでしょ? ゆっくりくつろいでいって。
(少し離れたところで会話 彼女の両親と会話中)
はぁ、久しぶりの家の味……。
うん、家では彼氏と交代しながら料理するんだけど、やっぱり味付けとか違っててさ。
ねえ、あのお肉の味付け、どうやったか教えてよ。
だっておいしかったんだもん。帰った時にも作りたいし。
味付け、記憶を頼りにやるんだけど、どうも家の味にならないんだよね……。
あっ、そういえばさ。ここに来るときに気づいたんだけど。
あの場所、新しいデパートが建ってるの驚いたよ!
ねえねえ、服とかどんな感じ?
えっ、そのブランドのお店があるの?
まさか、この町に上陸するなんて……今度、行ってみよっと。
そうなの。住んでいるところの近くにはなくてさ。買うとき、結構遠出するんだよね。
ここも遠出なの変わらないけれど、里帰りのついでと思えば、結構お得かも。
お母さんも何か買ったの?
写真、見せて見せて!
うわ、すごーい。似合ってる。お母さん、まだまだいけるね。
次の写真は……ふふっ、何これ、お父さん、ちょっと、それは似合わないって。
いや、だって……これ、めっちゃ可愛い系じゃん。お父さんに着こなすのは無理だって。
まさか、買ったの? これ。
あー良かった、踏みとどまってくれて。
今度、お父さんがそんな服着てたら、娘としても反応に困る。
ああっ、お父さんすねないでよ。
違うって、お父さんにはお父さんの似合う服があるんだって言いたいんだよ。
ほら、この前着ていた服とかさ、あれすっごく似合ってるし。
(彼氏の足音 リビングから出ていく)
あれ、彼、どうしたんだろ。
あっ、確かにそうかも。
ちょっと彼のことほっときすぎたかも。
うん、ちょっと様子見てくるね。
あっ、ここにいたんだ。
ごめんね、ずっと親と話してばっかで。寂しかった?
寂しくはない。なーんだ、残念。
でも、ごめんね、一人にしちゃって。
私が親と話しているのを見ると、嫌な気持ちが出てきそうで離れたって、それってどういう……。
あー、そういうことか。そっか。
うん、君の両親のこと、前に話してくれたし、ちゃんと覚えてるよ。
いつもお互い、喧嘩ばっかりしていて、まともに話をした記憶がないって。
私が楽しそうに話しているのが、微笑ましいという気持ちよりも、羨ましいって気持ちが出てきちゃったんだ……。
ねえ、ちょっとこっちおいでよ。
ぎゅー。
今は、こうさせて。君のためにも。
その気持ちを持つことは悪いことなんかじゃ全然ないよ。
自分に無かったものを欲しがるのは、誰しもある欲望なんだから。
それが、何よりも求めていたものなら、なおさら。
大人だからって、我慢しなくていい。
どうせ、手に入るはずのないものだからって、おりこうに我慢して、気持ちを押し込めなくたっていい。
いいなぁ、僕もあれが欲しいなぁ。って思うことは自由だからさ。
ねっ、言ってごらんよ。羨ましかったって。
うん。うん。そうだね。羨ましかったね。
ごめんね。君の前で、あんな光景を見せつけるようにして。
でもさ、私のお父さんが言ってくれたこと、覚えてる?
「君も、うちの家族のようなものだから」って言葉。
あれ、本当にそのままの意味なんだよ。
お母さんはね、ご飯をたくさん食べる君のことを、息子ができたみたいって言っていたし。
お父さんはね、同じ男として、酒を飲みかわしたいって言ってた。
君の家族と過ごした時間よりも、これから私の家族として、一緒に暮らす時間の方が長いわけだからさ。
これからゆっくり、私の家族になっていけばいいよ。
うん、私の両親も、それを望んでいるからさ。
あーあ、そんなに涙を流して。
よしよし、今はたっくさん泣いていいからね。
少しずつ、少しずつ。
家族だんらんの中に、君も入っていけばいいから。
あっ、お母さん、どうしたの?
お風呂? ありがとう。もう少ししたら入る。
うん、彼、寝ちゃったみたい。
私の膝でぐっすり。
ねえ、お母さんとお父さんにさ、彼の両親のこと話したの、覚えてる。
うん、そう。
彼には、心を許せるようなお父さんも、お母さんもいなかったんだ。
だから、お願い。
言われなくても分かってる?
さすが、お母さん。全部お見通しだ。
ほら、君にはもう、新しいお母さんがいるから。もちろん、お父さんも。
そうだ、明日、さっき話していたデパートにみんなで行こうよ。
洋服屋さん、紹介してほしいな。
ふふっ、まるで休日の家族旅行みたいだ。
楽しみだね、彼氏くん。
クレジット
ライター情報
pixivでフリー台本を書いています。
甘々な話も、ちょっとエモいお話も、どっちも好きで書いています。
元々小説畑の人間なので、どこか物語染みてるところがあるかも……。
甘々な話も、ちょっとエモいお話も、どっちも好きで書いています。
元々小説畑の人間なので、どこか物語染みてるところがあるかも……。
有償販売利用の条件
当サイトの利用規約に準ずる
利用実績(最大10件)
チョンマー の投稿台本(最大10件)