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【掛け合い/修羅場】飄々とした姉と軍人気質な妹の喧嘩に巻き込まれそうになった男の決断
written by 松平蒼太郎
  • 喧嘩
  • ファンタジー
  • 姉妹
  • ケルト神話
  • 双子
公開日2025年03月04日 16:14 更新日2025年03月04日 16:14
文字数
1834文字(約 6分7秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
2 人
演者役柄
スカアハ、オイフェ
視聴者役柄
間者の男
場所
スカアハの拠点とするお城
あらすじ
とある東の島国から任務でやってきた間者の男は、影の国の女王・スカアハと、その妹のオイフェとの対立に否応なく巻き込まれてしまう。これ以上、どちらに加担しても自分の身が危ういことを悟った男は、彼女らが喧嘩をしている隙にこっそり逃げ出すことにして…?
本編
A.スカアハ
B.オイフェ


A.おかえり。任務、ご苦労だったね……その様子だと、ずいぶん妹に気に入られたようで。


A.…伝言?妹はなんて言ってた?


A.そう…しばらく見ないうちに、とっても生意気になったね。流石はわたしの妹といったところか。


A.まぁ、いいか…とりあえず、君のおかげで、彼女の反乱を抑えることができた。何か褒美を取らせてあげる。欲しいものがあれば、遠慮なく言って…


B.その必要はないぞ、姉上。そこの男を貰い受けるのは、このわたしだからな。


A.オイフェ…もう来たんだ?和睦に応じてくれたのはありがたいけど、今すぐ来てとは頼んでないよ?


B.気が変わったんだ…このまま姉上の言いなりになるのはわたしとしても非常に癪でな。ならばせめて、実力で姉上を打ち倒してから、この男を持っていこうと思っただけだ。悪く思うな。


A.うんうん…なるほどね。こうして実際に目の当たりにすると、本気でわからせてあげなきゃって思うよね…覚悟はいい?


B.らしくないな、姉上…たかが異国の男一人に、そこまで執着するとは。別にわたしが持っていったところで、姉上には何の損もないはずだが?


A.それはたしかにその通りだね。たかが男一人くれてやったところで、わたしには何の影響もない。けどね…


(男を抱き寄せる)


A.…彼、こう見えて面白いし、可愛いから。せっかく手に入れたお宝をタダで譲るほど、わたしもお人好しじゃないよ?


B.ふん…やはり、らしくない。物ならまだしも、人に執着する姉上というのは……ますます奪い甲斐がありそうだ。姉上のその整った身体を剣の錆(さび)に変えてやったら、さぞ面白いだろうな…?


(Bが腰の剣を抜く)


A.愚かな妹を持つと苦労するね…君は下がってて。三下ちゃんに格の違いってのを見せつけなきゃいけないから、ね?


(Bが舌打ち)


B.姉上はいつもそうだ…わたしを見下し、常に自分が上であろうとする。わたしと全く同じ遺伝子を持っておきながら…!


A.でもそれが事実でしょ?たしかにわたしたちは双子で、見た目も全く似通ってるけど、背負ってるモノが違う。わたしはこの国のトップとして、民を守らなきゃいけないからね。もちろん、その守るべき対象にはオイフェ、君も含まれてる。


B.…ッ!だとしても、姉上から下に見られる屈辱を受け続けるなど、断じて容認できん…!


A.話は終わりかな?それじゃあ、さっさと叩きのめしてあげるから、負けたら早く自分の領地に帰って大人しく……?


B.…どうした?姉上…急に黙り込んで。まさか今さら怖気づいたわけでは…


A.ハァ…やられたね。オイフェ、今この場にいるべき人物がいないことに気付いた?


B.…!あの男、いつの間に…!


A.流石は忍び、といったところかな?完全にわたしたちが話し込んでる隙を狙ってたね…いやぁ、しっかり裏をかかれてしまった。ははは…


B.くっ…!まったく気配を出さずに、わたしたち二人を出し抜けるとは…!わたしだけならいざ知らず、姉上まで…!


A.ね?言ったでしょ?彼はとっても面白い男だって。まさに影となって行動する隠密の化身…手に入れる価値は十分あると思わない?


B.そう、だな…思った以上に、この影の国にふさわしい男であるようだ。わざわざ逃がしてやることもあるまい。


A.うん、決まり。早速、彼を賞金首にかけようか。捕らえた者には、莫大な賞金を取らすってね。


B.まだそう遠くへは行っていないはずだ…すぐにでも捜索にかからねば。わたしはこれで失礼する。


(Bがその場を立ち去る)


A.さて、と…一応、『彼女』にも連絡は入れておこうかな?


A.わたしの可愛い一番弟子なら、万が一にも、下手を打つことはないだろうし……通信魔術、起動。


(通信を繋げる)


A.や、クーちゃん。久しぶり。元気してる?


A.あはは…クーちゃん呼びは駄目?わたしは可愛いと思うけどな。


A.はいはい、善処するよ…それよりちょっと頼みごとをしたいんだけど、いいかな?


A.ありがとう…人を探して欲しいんだ。最近、わたしが飼い始めたスパイくんなんだけど、今さっき逃げ出しちゃって。


A.うん、そうなんだ…本格的に調教を始める前に、逃げられちゃって。


A.ほらわたし、妹とはあんまり仲が良くないからさ。ちょっと口論してる間に…ね?


A.あぁ、飲み込みが早くて助かるよ…彼の詳細な情報は後で送るから、動ける準備だけはしておいて。よろしく頼むよ。


(通信を切る)


A.ふふ、ふふふっ…はははっ…!


A.はぁ…よくもわたしをコケにしてくれたね?あんなに情熱的なキスまで交わしたっていうのに…


A.逃がさない…絶対に、逃がしてあげない。


A.仮にも女のわたしに恥をかかせたんだ…戻ってきたら自分が誰のものなのか、身体のすみずみにまで叩き込んであげなくちゃ…ね?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【掛け合い/修羅場】飄々とした姉と軍人気質な妹の喧嘩に巻き込まれそうになった男の決断
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・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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