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【異世界/耳かき】異世界で、人間大好きエルフ研究員さんに可愛がり耳かきをしてもらうお話
written by NOLOL
  • 耳かき
  • 寝かしつけ
  • お姉さん
  • エルフ
  • 甘やかし
  • 男性向け
  • 異世界
公開日2025年04月08日 11:24 更新日2025年04月08日 11:27
文字数
2859文字(約 9分32秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
異世界での研究所のエルフ研究員
視聴者役柄
異世界で保護された人間
場所
研究所の一室
あらすじ
突如として異世界に飛ばされてしまった主人公は、その世界ではすでに絶滅したただ一人の人間。元の世界に帰れるか不安な主人公に人間が大好きなエルフの研究員さんは、耳かきをしながら世界のことを教えてくれます。
本編
作中の記号について ☆→SEについて ()で囲まれた文章→状況を表す文 【】→演技について

☆→ドアの開く音

えーっと…あの子の部屋はここだったわねぇ

【小声で興奮を抑えられない感じで】 はぁぁぁっ!これが夢にまで見た絶滅種の人間なのね、一日中所長の前で土下座して担当にしてもらった甲斐があったわぁぁ♡

(主人公がおびえる)

おっと、ごめんなさいね、おどろかせてしまったかしら?…でも大丈夫よ、痛いこととかはしないから。

☆ベットに座る音

ええっと、まずは私の自己紹介からしようかしら…

えっと、この名札の文字は読める?そう、私の名前…私はこの王立研究所の副所長にして、君の…かいぬs、いや担当研究員よ。

種族は…わかるかしら?この耳…そう、私はエルフなのよ

(エルフと聞いて主人公が驚く)

まぁ!そんなに驚くこと?…きっと君の世界にはいない種族なのね…

ええ、そうよ、ここは君のいた世界とは全く別の世界…嘘じゃないわよ?

それに…君もうすうす感づいているんでしょ?

君、ここに連れてこられた時…周りを見た?…君が知っている、「人間」という種族の形をした人たちはいた?空に君の見たことのある星座はあった?

ね…ここは君のいた世界じゃない。残念だけど、それが真実なの。

(主人公が不安そうな顔をする)

まあまあ、そんなに暗い顔しないで!、今からいろいろ説明してあげるから、きっと悪いことばっかじゃないわ!

…って言っても、動揺したままじゃ、受け入れるのは難しい…か。

どうしたら落ち着けるかしら?...

そうだ!耳かきなんてどうかしら?、エルフだって耳かきしてたら眠っちゃうぐらいなんですもの、きっと人間にだって効果あるはずよね?

ほらほら、私の膝に頭をのせて?それから深呼吸...

(主人公がエルフの膝に頭をのせる)

あら、いい子ねえ、もしかして人間も耳かき好きなのかしら?可愛いところあるじゃない♡

それじゃ、耳かき棒、入れるわね

(右耳かき開始)

大丈夫?…痛くない?

そう…それはよかったわ

(しばらく耳かき)

えっとね…まず、簡単に、この世界についての説明と…なんで君がここに連れてこられたかってことについて説明するわね

実は、君はまだ知らないかもしれないけど、この世界には魔法ってものがあるのよ…それに人間だって大昔はたくさんいたの...

それでね、魔法が操れるってわかった当時は、どの種族の国も、魔法を研究して…それを戦争に使おうとした…

でも、なぜか人間だけは魔法が使えなかったの…どれだけ魔道具で補助しても、ほかの種族に手伝ってもらっても...人間には魔法を使うための魔力を操る能力がなかった...

だから攻撃魔法の扱いが得意だった魔族や、魔力で肉体を強化できるのが強みだった獣人たちに、人間たちの国はあっという間に滅ぼされてちゃったのよ…

一応、人間と私たちエルフは友好的な関係にあったから、エルフは人間たちを守ろうとしたらしいんだけど...

エルフって個体数が少ないからさ...自分たちの種族を守るだけで精いっぱいだったの。

それから、圧倒的な魔法の前に、すべての人間が消えてしまう日は、魔法が見つかってからそう長くはなかった…

って、安心させるための耳かきなのにちょっと怖い話をしちゃったわね…ごめんごめん

あらあら、怖がって動かないでね?...今度はもうちょっと深いとこやってあげるから…

(しばらく耳かき)

【わくわくでうれしそうに】それでね、さっきの話の続きなんだけどぉ…今の君は、数万年ぶりにこの世界に現れた人間ってわけなの!…超~貴重なサンプルなの!だから、人間の生態とかいろいろ、研究したいのよ♡、ね?いいでしょ?

数万年前の人間の記録なんて失われちゃってほとんど残ってないし、知りたいことがたくさんあるのよ!

ご飯食べる時の顔とか、撫でてあげた時の顔とか、寝る時の顔とか...ん?それは研究とは関係ないって?

ごめんごめん、私人間の研究して長いから、人間愛が爆発しちゃって...へへへ

まぁとにかく、私の欲...じゃなくて研究のために、協力してもらえると嬉しいな

心配しなくても大丈夫よ!ご飯だってちゃんと私が作るし、せっかくだからこの世界のいろいろなものを見せてあげるから♡

【耳元でささやく感じで】そ・れ・に~、協力してくれたら...うれしいご褒美…あげちゃうんだから♡

(しばらく耳かき)

よーし、こっちの耳はこれくらいで大丈夫かな...

(いきなり耳ふ~)

フフフっ、びっくりした?やっぱり人間は可愛いわ♡

それじゃ今度は反対の耳に行きましょうか

ほら、反対向きにゴロンして?

よくできました~!

なーに?ペット扱いされてる気がするって?、フフフっ、してないしてない♪

(左耳かき開始)

(しばらく耳かき)

じゃあ次に、君がなぜこの世界に来てしまったかってことなんだけどね…

【すごく申し訳なさそうに】えーっと...ごめんなさい…多分私たちの魔法の実験が原因なの

実はね、今、この研究所の魔法科では、転移魔法っていう魔法の開発に取り組んでいるの

その理論をすごーく簡単に説明すると、指定した範囲の空間を世界から切り取って、べつの場所に上書きして貼り付けるってイメージなんだけど...魔法局の人たち、理論が完成したとたんに有頂天になっちゃってさ。

よく考えたら、世界から切り取った部分って、「何もない」ことになっちゃうじゃない?、でも世界からしたら「そこに何もない」っていうのはエラーなわけで、その部分に対して穴埋めをしようと修正力が働くだろうってことを見落としちゃってたのよ…

それで、穴の開いた部分を埋めようとして別の世界から取り寄せられた空間の中に、たまたま君が入っていたってわけ。

(主人公が元の世界に帰れるか聞く)

ん?...うーんそうねぇ元の世界に帰れるか…は今のところは分からないかな...ごめんなさいね

でもそれも研究するように魔法科の人に言っておくから…

それに希望はあるわよ。だって、いまあなたと私、全く別の世界の二人がなぜ同じ言語を使っているのか、不思議じゃない?

加えて、この世界を穴埋めするための空間ってことは、何かしら互換性のある世界から取り寄せられたはずよ。だからこの世界とあなたの世界は、似通ったところがあって、またつなげられる可能性があるってことなの

だから元の世界に帰れる可能性はゼロじゃない...

(しばらく耳かき)

あ!今の顔いいわぁ…この深いところ、気持ち良いの?じゃあもっとやってあげる♡

(しばらく耳かき)

あのさ、もし元の世界に帰れることになっても、私としては…気に入ってくれたらこちら側の世界に残ってくれると...うれしいんだけどなぁ…って…

それはまだわからない...ね。

【残念そうに】はぁん...そっかぁ~、わかったわぁ…

(しばらく耳かき)

うん、こっちの耳も完璧ね!…それじゃあ…

(耳ふ~)

ってあらあら、もう寝ちゃいそうね…

【うっとりする感じで】やっぱり人間可愛いぃ…この顔スケッチしたいなぁ…家に連れて帰っちゃダメかなぁ~、所長がだめって言いそう          
だよなぁ~

…って、ううん、ダメダメ…これは研究なんだから!

ふう…やっぱり人間にも耳かきは効果あり…っと、一つ研究成果ね…

それじゃあ、今日はこれくらいにしておきましょうか。

これからよろしく…よく眠れるといいわね…それじゃ…

☆去っていく足音

終わり
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【異世界/耳かき】異世界で、人間大好きエルフ研究員さんに可愛がり耳かきをしてもらうお話
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
NOLOL
ライター情報
NOLOLと申します。Pixivにて、耳かきやそうでないシチュまで、様々なシチュでのフリー台本の作成を行っています。リクエストや、書下ろし台本のご依頼などがあればXのDMなどでお声掛けください、可能な限りお答えいたします。
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