【表記説明】

「〇〇」　通常の台詞

「（〇〇）〇〇」　特定のアクションをしながらの台詞（耳元で囁く）等

※〇〇　効果音、キャラクターのモーション

〈〇〇〉　聞き手との距離

〈距離：遠〉　少し遠くから話しかけている

〈距離：普通〉　近過ぎず遠過ぎず、日常会話をしている際の距離感

〈距離：近〉　聞き手のすぐ近くで話しかけている

《〇〇開始》　頭を撫でる、耳かきをする等プレイの開始点
《〇〇終了》　プレイの終了点

【シナリオ本文】

※環境音　雨

※ドアの開閉音

〈距離：普通〉
「あら？誰かと思ったら……」
「こんにちは、今日はどのような症状で？」
「最近はこんな天気が続いてるし、もしかして君も天気症？」
「頭痛とか目眩……あとは気分が沈むとか？」

〈距離：普通〉
「ふむふむ、なるほどね……これといって異常なし、と」
「それなら、わざわざ診察するまでもないわ」
「今日は薬の処方もないからこれでおしまい、お大事にどうぞ」

※溜め息

〈距離：普通〉
「それで？今日は何しに来たの？」
「流石の君も、病院を暇潰しに使おうって考えるほど愚かではないでしょう？」
「もしも仕事を手伝ってくれるって言うなら、日雇いバイトって事で待合室の掃除くらいはさせてあげるけど……」
「へぇ……私に会いたくなって、わざわざ顔出してくれたんだ」
※一呼吸置く
「ま、私もちょうど退屈してたところだしね……」

〈距離：普通〉
「分かった、それじゃあ奥の部屋で待ってて」
「私もすぐ行くから……あ」
「一応言っておくけど、医療器具には触っちゃダメだからね？」
「もし壊したら、その時は……ふふ♪」
「それが嫌なら、ちゃ～んといい子で待ってる事、分かった？」


※ドアの開閉音

〈距離：普通〉
「お待たせ……って、どうしたの？」
「あぁ、それね」
「新しく買った耳かき棒だけど……ひょっとして、気になるの？」
「ふぅん……そうなんだ」

〈距離：普通〉
「それなら今日は、耳の掃除でもしてあげようか？」
「嫌なら別にいいけど……はいはい、分かったわよ」
「分かったから、そんな必死になって否定しなくても大丈夫」
「君の事、ちょっとからかってみただけよ」

〈距離：普通〉
「はいはい、耳掃除はちゃんとしてあげるから……ほら、早く横になって？」
「頭は……そうね、私の膝を枕にしてくれる？」
「その方が掃除もしやすいし、君もリラックス出来るでしょ？」
「よし、それじゃあ始めるわね」

《耳かき開始》

〈距離：近〉
「どう？痛くはない？」
「そう、なら良かった」

〈距離：近〉
「君の耳、思ったよりも綺麗ね……」
「よし、こっちの耳は──どうしたの？」
「そんな物足りなさそうな顔して……」

※溜め息

〈距離：近〉
「あのねぇ……そんな顔したってダメ、もうおしまい」
「なんで？って……」
「そんなの、君の耳が綺麗だからに決まってるでしょ？」
「過剰な耳かきは耳の中を傷付けちゃうから、君の体の為にもこれくらいが丁度いいの」

《耳かき終了》

〈距離：近〉
「ほら、次は反対側よ」
「ちゃんと耳も綺麗にしてあげるから、ほら」
「ふふ、よく出来ました」

《耳かき開始》

〈距離：近〉
「へぇ、こっちの耳も綺麗ね……」
「これなら、こっちもすぐに終わりそうだわ」

※溜め息

〈距離：近〉
「もう……そんな顔したってダメ、というか大人しくてなさい？」
「そもそも私、君と違って一応まだ仕事の最中なんだから」
「はい？私が暇そうに見える？」
「まぁ確かに、暇ではあるけど……」
「でもね、患者はいつ来るとかも分からないんだから」
「そんな人たちの為にも、最低限、すぐ行動できるようにはしておかなきゃなの」
「分かったらほら、さっさと終わらせちゃうわよ」
「だからその間は、大人しくしてる事……分かった？」

《耳かき終了》

〈距離：普通〉
「はい、こっちの耳もおしまい」
「どうだった？普段自分でするのとは、けっこう違う感じがしたんじゃない？」
「私が近くに居たって……なにその感想」
「とりあえず、そろそろ私も仕事に戻りたいから──ってちょっと！」
「そんな悲しそうな顔されると、なんか罪悪感湧いてきちゃうんだけど……」

※溜め息

〈距離：普通〉
「今日の診療時間が終わったら、どこかで一緒に食事でもどう？」
「明日は休診日だから、仕事終わりに軽く息抜きがしたい気分なの」
「まぁ、こんな雨の日に付き合ってくれるなら……だけどね」

〈距離：普通〉
「ふふ、分かったわ」
「それじゃ、ここが閉まるくらいの時間になったらもう一度会いに来て」

〈距離：普通〉
「（小声で呟く）待ってるから、遅刻とかはしないでよね……？」

〈距離：普通〉
「えぇ、それじゃあ──」

〈距離：近〉
「（耳元で囁く）お大事に、またどうぞ♪」

・台本（ゆるボイ！）
【ASMR/耳かき】暇そうにしていたダウナー女医に（若干）嫌々ながら耳かきしてもらうだけ
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
霜月鷹