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- ホラー
- 耳かき
公開日2025年10月31日 16:26
更新日2025年10月31日 16:26
文字数
3832文字(約 12分47秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
耳無し様
視聴者役柄
村の少年
場所
耳無し様の部屋
あらすじ
とある村に住む少年は肝試しと称して、禁足地と呼ばれる場所にたった一人で踏み入ってしまう。そんな彼を待ち受けていたのは、どこか影のある美人なお姉さんで…?
※耳無し様…人から祟り神に成り果てた女。はるか昔、痴情のもつれから、恋人に耳を奪われてしまったことが原因で死亡。その後も供養されなかったことから、怨霊から祟り神へと進化。禁足地に踏み入った者の耳をことごとく奪っている。
※耳無し様…人から祟り神に成り果てた女。はるか昔、痴情のもつれから、恋人に耳を奪われてしまったことが原因で死亡。その後も供養されなかったことから、怨霊から祟り神へと進化。禁足地に踏み入った者の耳をことごとく奪っている。
本編
(禁足地に侵入した少年に声をかける)
…ここに何の用かな?少年くん…
あぁ、驚かせてすまなかったね…わたしはこの土地の管理人をしている者だけど。
勝手に人の土地に入っちゃダメって、親御さんに習わなかった?
(ため息)
まぁ、いいけどさ…今回は特別に許してあげる。ただし、条件付きで。
あぁ。流石に何のお咎めもないわけにはいかないだろう?今からお姉さんの家においで。
…大丈夫。ちょっとした罰を与えるだけ。
だから、ついておいで…逃げたら、親御さんに言いつけるからね。
(少年を家に連れ込む)
さて…ここがわたしの家。君はそこの畳の部屋で待ってて。すぐ戻る。
(一旦退室して、戻ってくる)
お待たせ…さぁ、始めようか。君のお耳かき。
あぁ…君の耳を綺麗にしてあげようと思って。見たところ、少し汚いからね…
ほら、ここ。お姉さんの膝の上に頭乗せて?最初は仰向けになってくれると助かる。
ん…ありがとう。素直ないい子はお姉さん、好きだよ?
それじゃあ、まずは……両耳を軽くほぐしていこうか。しっかり揉んであげるね…
(両耳マッサージ)
ん…小さい耳。手のひらに、よくなじむ…
…わたし?さっき言ったでしょ、ここの管理人だって。
あぁ、そういう…まぁ、怖くはないよ。いつも住んでるし、慣れっこだから。
…勇気が、ある?へぇ…
普通はそういうふうに見えるんだ?人間って、不思議…
…ううん。お化けは、出ないよ。見たこともないし、聞いたこともない…
まぁ、ね…村の大人たちが勝手に騒いでるだけだろう。禁足地だなんて、風評被害もいいところさ…
…大丈夫、寂しくはないよ。今は君が来てくれているからね。
普段も別に寂しくないよ…さっきも言った通り、慣れっこだから。
…今度はお姉さんから質問していい?どうして君は、この土地に足を踏み入れたの?
肝試し…そっか、そういえばさっきそんな話してたね。お化けが出るとかなんとか…
…ふーん?絶対に足を踏み入れてはいけない土地…そんな場所に、君は一人で来たんだ?
あぁ、別に怒ってるわけじゃない…単純に気になっただけ。どうして一人で肝試しをしようなんて思ったのか…
ここ、昼間でも薄暗いからさ…こんな薄気味悪い場所に子どもが一人で来るなんて、思いもしなかったし。
……へー?ふふ、そっか…見栄っ張りなんだね、君は。
だってそうでしょ?友達に自慢するためだけに、こんなところに来たんだから…
これが見栄っ張りじゃなかったら、何だって言うのさ。年頃の男の子らしいっちゃ、らしいけど…
ま、お目当てのお化けはいなかったということで……そろそろ本格的に耳かきを始めよう。身体、横に向けて?
ん……その体勢でいい?それじゃあ、始めていくね…
(耳かき)
あぁ…思った通り、やっぱり汚い。普段からちゃんと耳掃除してる?
ふーん…それなら汚くて当たり前か。ほとんど耳掃除してないってことだもんね?
まぁ、でもいいよ…これもわたしの仕事だから。君を招き入れた、わたしの仕事…
…ありがとう。耳かきが上手だなんて言われたのは、生まれて初めて…
うん…どうせなら、綺麗な耳の方がいいからね。耳が綺麗であるのに越したことはない…
もっともっと、綺麗にしてあげる…そうしたら君の耳は、わたしのモノだ…
ふふ、まぁね…わたし、人の耳が好きなんだ。
間近で見てみると、人それぞれ、形も大きさも微妙に違うからね…
君のは、そうだね…とにかく手に収まりやすい形と大きさをしているのがいい。
これまで見た耳の中で一番かもしれない…お姉さん、惚れちゃいそうだよ。
…ほぅ?それはつまり、わたしのことを口説いているのかな?ませた少年くんだこと…
でもそうやって言われて、悪い気はしない…誉め言葉として、ありがたく受け取っておくよ。
……ん、手前部分は良い感じに取れた。
次は耳の奥に突っ込んでいくから…動かないように、注意してね?
おやおや…奥の方もよく汚れてる。これはお掃除のし甲斐がありそうだ…
…ん?あぁ、耳の奥まで掃除をする意味、ね。
正直、特に意味はない。でも、掃除して綺麗になった方がスッキリするだろう?つまりはそういうこと。
いやいや…スッキリするのは君だけじゃない。わたしもさ。
こう見えて、お掃除は大好きでね…この部屋もよく片付いてて、綺麗でしょ?
はは、そっか…君はお掃除苦手なんだ?
まぁ、人にはそれぞれ向き不向きがあるから…君みたいに、苦手な人がいても不思議じゃない。
うん…うん…そうなんだ?掃除が苦手なせいで、お母さんの小言がいつもうるさい…
…いいんじゃないかな?小言なんて、真面目に聞かなくて…
ふふ、そうだ、良いこと思いついた…
後で特別に、お母さんの小言を上手くやり過ごす方法を教えてあげる。
せっかく我が家に来てくれたことだしね。
あぁ、任せておいて。本当にとっておきの方法だから…耳かきを全部終えてからのお楽しみ。
…と、話しているうちに、奥の方の掃除も終わったね。
仕上げにこっちのフワフワで、細かい汚れを取っていくね。くすぐったいかもしれないけど…
(梵天)
…やっぱり少しくすぐったかったかな?
でも大丈夫…すぐに終わるから。
わたしとしても、あまり時間はかけたくないからね…
…ん?いきなり何を言い出すかと思えば…わたしが耳かきの神様とは。
でも残念ながら、ハズレ。わたしはただ人の耳が大好きなだけの、平凡なお姉さんさ。
本当だとも…特に君の耳は大好きだ。舐めまわしたいぐらいにね。ふふふ…
…すまない、今のはほんの冗談だ。だから、そんなに引かないでくれ。
…?そうか?そんなに変わってるように見えるかな?わたし…
…言われてみれば、たしかに。耳を限定的に好きな人は、周りにいないかも…
どうして、といわれても…好きなものは好きとしか…特に深い理由はない。
いや、強いて言うなら…あの時の感情が転じて、好きになった可能性も…
…ううん、こっちの話。それより最後、息をフーってするね…
(耳ふー)
ふふっ…少しビックリした?でも気持ち良かったでしょ?
はい、それじゃあ、反対の耳もお掃除するからゴロンして?顔と体の向きを、こっちに向けて欲しいな。
ん…よろしい。じゃ、こっちも同じようにしていくから、ジッとしてて?
(耳かき)
うんうん…こっちも凄まじい汚れだ。これはお姉さんがみっちりお掃除してあげないとね…
…けっこう汚いよ?少なくとも、君が思ってる以上に。
はは…まぁ、心配しないで。きちんと耳の通りを良くしてあげる。
耳好きとして、見逃せないからね…耳垢の溜まってる耳なんて、耐えられない。
そう…これは君のためだけじゃなくて、わたしのためでもある。
わたしの大好きなお耳をこのままにはしておけない…せっかく運命の耳と出会えたんだから…
…すまない。ちょっと独り言が過ぎたね。君も静かに耳かきされたいよね、うん…
(しばらく無言で耳かき)
…ねぇ。君にひとつ、おまじないをかけてあげようか?
そう、おまじない…君が自分の耳を好きになるための、ね?
……好き♡ 好き♡ 好~き♡
好き、好き…♡ 好き、好き…♡ だ~い好き…♡
好き…好き、好き…♡ 好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き…♡
…どうかな?少しは好きになった?
…あ、好きになったのは、耳じゃなくてわたし?
ふふ、そっか…まぁ、わたしもむやみに嫌われるより、好かれる方がいいな。
うん、よし。奥の方の大物も取れたし、あとは梵天だ。
(梵天)
ん?あぁ、これは梵天っていうの。このフワフワの名前ね。
…やっぱりくすぐったい?でも我慢だよ…すぐ終わるから。
うん…すぐに終わる。お姉さんに任せて…
…ホント?わたしにもっと、耳掃除して欲しい?それだけ気持ち良かったってこと?
ありがとう…それは素直に嬉しい。
でも耳掃除はやり過ぎると、耳の中が荒れるから…今回はこれで我慢。ね?
うん…いい子だ。そんないい子の君には、お母さんの小言を聞かない、良い方法を教えてあげよう。それはね……
(犬の遠吠え)
…っと、ごめん。そういえば、犬に餌をあげてなかった。すっかり忘れてた。
ごめんね?少し頭、どけてくれる?このままだと動けないから…
…ありがと。すぐ戻るから、ここで大人しく待ってて?
(犬に餌をあげた後、少年が秘密の部屋に侵入しているのを確認し、後ろから声をかける)
……どこにもいないと思ったら、こんなところにいたんだ?探したよ…
…どうしたの?そんな固まって…
わたしの集めた耳くずに驚いてる?普段はこんなの見ないから?
…だから言ったのに。大人しく部屋で待っててって。
そしたら、眠らせた後で優しく取ってあげたのに…乙女の秘密を勝手に暴くのは、良くないよ?
わたしは耳かきの神様なんかじゃない…村の人たちからは「耳無し様」って呼ばれてる。
ふふ、ひどい言い草だよね…こんな独り身の女を、祟り神呼ばわりなんてさぁ…君はどう思う?
(耳に優しく触れる)
やっぱりいい耳してる…この手にすっぽり収まる感じがたまらないんだ…
…そうそう。さっきの答え合わせだけど…
小言を聞きたくないなら、耳ごと取っ払っちゃえばいいよね?そしたら、嫌なことも何も聞こえなくなる…でしょ?
わたしも昔、愛する人から耳を奪われたことがあるんだけど…誰かの声を聴けないのって、やっぱりつらいね。
今、付けてる耳も元は他の誰かのモノ…じゃなきゃ、君と会話を交わすことすらできない。
…助けて?助けを求める権利が、君にはある?
君は勝手に人様の…いや、神様の土地に土足で踏み込んだ。しかも肝試しという、くだらない理由で。
…もう二度としないなんて保証、どこにもないでしょ?
それなら、わたしが一番に欲するものを差し出すべきじゃない?文字通り、耳を揃えてね。
(両耳に手を添える)
大丈夫…君のことは気に入ったから。
特別に…もらうのは耳だけにしてあげる。
他の人たちみたく、命までは取らないでおいてあげるね?せーの…
…ここに何の用かな?少年くん…
あぁ、驚かせてすまなかったね…わたしはこの土地の管理人をしている者だけど。
勝手に人の土地に入っちゃダメって、親御さんに習わなかった?
(ため息)
まぁ、いいけどさ…今回は特別に許してあげる。ただし、条件付きで。
あぁ。流石に何のお咎めもないわけにはいかないだろう?今からお姉さんの家においで。
…大丈夫。ちょっとした罰を与えるだけ。
だから、ついておいで…逃げたら、親御さんに言いつけるからね。
(少年を家に連れ込む)
さて…ここがわたしの家。君はそこの畳の部屋で待ってて。すぐ戻る。
(一旦退室して、戻ってくる)
お待たせ…さぁ、始めようか。君のお耳かき。
あぁ…君の耳を綺麗にしてあげようと思って。見たところ、少し汚いからね…
ほら、ここ。お姉さんの膝の上に頭乗せて?最初は仰向けになってくれると助かる。
ん…ありがとう。素直ないい子はお姉さん、好きだよ?
それじゃあ、まずは……両耳を軽くほぐしていこうか。しっかり揉んであげるね…
(両耳マッサージ)
ん…小さい耳。手のひらに、よくなじむ…
…わたし?さっき言ったでしょ、ここの管理人だって。
あぁ、そういう…まぁ、怖くはないよ。いつも住んでるし、慣れっこだから。
…勇気が、ある?へぇ…
普通はそういうふうに見えるんだ?人間って、不思議…
…ううん。お化けは、出ないよ。見たこともないし、聞いたこともない…
まぁ、ね…村の大人たちが勝手に騒いでるだけだろう。禁足地だなんて、風評被害もいいところさ…
…大丈夫、寂しくはないよ。今は君が来てくれているからね。
普段も別に寂しくないよ…さっきも言った通り、慣れっこだから。
…今度はお姉さんから質問していい?どうして君は、この土地に足を踏み入れたの?
肝試し…そっか、そういえばさっきそんな話してたね。お化けが出るとかなんとか…
…ふーん?絶対に足を踏み入れてはいけない土地…そんな場所に、君は一人で来たんだ?
あぁ、別に怒ってるわけじゃない…単純に気になっただけ。どうして一人で肝試しをしようなんて思ったのか…
ここ、昼間でも薄暗いからさ…こんな薄気味悪い場所に子どもが一人で来るなんて、思いもしなかったし。
……へー?ふふ、そっか…見栄っ張りなんだね、君は。
だってそうでしょ?友達に自慢するためだけに、こんなところに来たんだから…
これが見栄っ張りじゃなかったら、何だって言うのさ。年頃の男の子らしいっちゃ、らしいけど…
ま、お目当てのお化けはいなかったということで……そろそろ本格的に耳かきを始めよう。身体、横に向けて?
ん……その体勢でいい?それじゃあ、始めていくね…
(耳かき)
あぁ…思った通り、やっぱり汚い。普段からちゃんと耳掃除してる?
ふーん…それなら汚くて当たり前か。ほとんど耳掃除してないってことだもんね?
まぁ、でもいいよ…これもわたしの仕事だから。君を招き入れた、わたしの仕事…
…ありがとう。耳かきが上手だなんて言われたのは、生まれて初めて…
うん…どうせなら、綺麗な耳の方がいいからね。耳が綺麗であるのに越したことはない…
もっともっと、綺麗にしてあげる…そうしたら君の耳は、わたしのモノだ…
ふふ、まぁね…わたし、人の耳が好きなんだ。
間近で見てみると、人それぞれ、形も大きさも微妙に違うからね…
君のは、そうだね…とにかく手に収まりやすい形と大きさをしているのがいい。
これまで見た耳の中で一番かもしれない…お姉さん、惚れちゃいそうだよ。
…ほぅ?それはつまり、わたしのことを口説いているのかな?ませた少年くんだこと…
でもそうやって言われて、悪い気はしない…誉め言葉として、ありがたく受け取っておくよ。
……ん、手前部分は良い感じに取れた。
次は耳の奥に突っ込んでいくから…動かないように、注意してね?
おやおや…奥の方もよく汚れてる。これはお掃除のし甲斐がありそうだ…
…ん?あぁ、耳の奥まで掃除をする意味、ね。
正直、特に意味はない。でも、掃除して綺麗になった方がスッキリするだろう?つまりはそういうこと。
いやいや…スッキリするのは君だけじゃない。わたしもさ。
こう見えて、お掃除は大好きでね…この部屋もよく片付いてて、綺麗でしょ?
はは、そっか…君はお掃除苦手なんだ?
まぁ、人にはそれぞれ向き不向きがあるから…君みたいに、苦手な人がいても不思議じゃない。
うん…うん…そうなんだ?掃除が苦手なせいで、お母さんの小言がいつもうるさい…
…いいんじゃないかな?小言なんて、真面目に聞かなくて…
ふふ、そうだ、良いこと思いついた…
後で特別に、お母さんの小言を上手くやり過ごす方法を教えてあげる。
せっかく我が家に来てくれたことだしね。
あぁ、任せておいて。本当にとっておきの方法だから…耳かきを全部終えてからのお楽しみ。
…と、話しているうちに、奥の方の掃除も終わったね。
仕上げにこっちのフワフワで、細かい汚れを取っていくね。くすぐったいかもしれないけど…
(梵天)
…やっぱり少しくすぐったかったかな?
でも大丈夫…すぐに終わるから。
わたしとしても、あまり時間はかけたくないからね…
…ん?いきなり何を言い出すかと思えば…わたしが耳かきの神様とは。
でも残念ながら、ハズレ。わたしはただ人の耳が大好きなだけの、平凡なお姉さんさ。
本当だとも…特に君の耳は大好きだ。舐めまわしたいぐらいにね。ふふふ…
…すまない、今のはほんの冗談だ。だから、そんなに引かないでくれ。
…?そうか?そんなに変わってるように見えるかな?わたし…
…言われてみれば、たしかに。耳を限定的に好きな人は、周りにいないかも…
どうして、といわれても…好きなものは好きとしか…特に深い理由はない。
いや、強いて言うなら…あの時の感情が転じて、好きになった可能性も…
…ううん、こっちの話。それより最後、息をフーってするね…
(耳ふー)
ふふっ…少しビックリした?でも気持ち良かったでしょ?
はい、それじゃあ、反対の耳もお掃除するからゴロンして?顔と体の向きを、こっちに向けて欲しいな。
ん…よろしい。じゃ、こっちも同じようにしていくから、ジッとしてて?
(耳かき)
うんうん…こっちも凄まじい汚れだ。これはお姉さんがみっちりお掃除してあげないとね…
…けっこう汚いよ?少なくとも、君が思ってる以上に。
はは…まぁ、心配しないで。きちんと耳の通りを良くしてあげる。
耳好きとして、見逃せないからね…耳垢の溜まってる耳なんて、耐えられない。
そう…これは君のためだけじゃなくて、わたしのためでもある。
わたしの大好きなお耳をこのままにはしておけない…せっかく運命の耳と出会えたんだから…
…すまない。ちょっと独り言が過ぎたね。君も静かに耳かきされたいよね、うん…
(しばらく無言で耳かき)
…ねぇ。君にひとつ、おまじないをかけてあげようか?
そう、おまじない…君が自分の耳を好きになるための、ね?
……好き♡ 好き♡ 好~き♡
好き、好き…♡ 好き、好き…♡ だ~い好き…♡
好き…好き、好き…♡ 好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き…♡
…どうかな?少しは好きになった?
…あ、好きになったのは、耳じゃなくてわたし?
ふふ、そっか…まぁ、わたしもむやみに嫌われるより、好かれる方がいいな。
うん、よし。奥の方の大物も取れたし、あとは梵天だ。
(梵天)
ん?あぁ、これは梵天っていうの。このフワフワの名前ね。
…やっぱりくすぐったい?でも我慢だよ…すぐ終わるから。
うん…すぐに終わる。お姉さんに任せて…
…ホント?わたしにもっと、耳掃除して欲しい?それだけ気持ち良かったってこと?
ありがとう…それは素直に嬉しい。
でも耳掃除はやり過ぎると、耳の中が荒れるから…今回はこれで我慢。ね?
うん…いい子だ。そんないい子の君には、お母さんの小言を聞かない、良い方法を教えてあげよう。それはね……
(犬の遠吠え)
…っと、ごめん。そういえば、犬に餌をあげてなかった。すっかり忘れてた。
ごめんね?少し頭、どけてくれる?このままだと動けないから…
…ありがと。すぐ戻るから、ここで大人しく待ってて?
(犬に餌をあげた後、少年が秘密の部屋に侵入しているのを確認し、後ろから声をかける)
……どこにもいないと思ったら、こんなところにいたんだ?探したよ…
…どうしたの?そんな固まって…
わたしの集めた耳くずに驚いてる?普段はこんなの見ないから?
…だから言ったのに。大人しく部屋で待っててって。
そしたら、眠らせた後で優しく取ってあげたのに…乙女の秘密を勝手に暴くのは、良くないよ?
わたしは耳かきの神様なんかじゃない…村の人たちからは「耳無し様」って呼ばれてる。
ふふ、ひどい言い草だよね…こんな独り身の女を、祟り神呼ばわりなんてさぁ…君はどう思う?
(耳に優しく触れる)
やっぱりいい耳してる…この手にすっぽり収まる感じがたまらないんだ…
…そうそう。さっきの答え合わせだけど…
小言を聞きたくないなら、耳ごと取っ払っちゃえばいいよね?そしたら、嫌なことも何も聞こえなくなる…でしょ?
わたしも昔、愛する人から耳を奪われたことがあるんだけど…誰かの声を聴けないのって、やっぱりつらいね。
今、付けてる耳も元は他の誰かのモノ…じゃなきゃ、君と会話を交わすことすらできない。
…助けて?助けを求める権利が、君にはある?
君は勝手に人様の…いや、神様の土地に土足で踏み込んだ。しかも肝試しという、くだらない理由で。
…もう二度としないなんて保証、どこにもないでしょ?
それなら、わたしが一番に欲するものを差し出すべきじゃない?文字通り、耳を揃えてね。
(両耳に手を添える)
大丈夫…君のことは気に入ったから。
特別に…もらうのは耳だけにしてあげる。
他の人たちみたく、命までは取らないでおいてあげるね?せーの…
クレジット
ライター情報
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台本の創作は自由にやらせてもらっております。よろしくお願いします。
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