- 幼馴染
- 図書委員
公開日2026年05月08日 03:03
更新日2026年05月12日 22:21
文字数
5665文字(約 18分53秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
図書委員系幼馴染
視聴者役柄
男友達
場所
家
あらすじ
雨の夜、傘を忘れた幼馴染がふらりと部屋にやってきた。「泊まってもいい?」——そんな静かな夜の始まり。
本編
■ 導入パート「急に来てごめんね」
(雨の音・窓に雨粒が当たる音・部屋の中は静かでエアコンの低い音)
(玄関から上がってきたばかりの気配・少し息が上がっている・左耳側から話しかけてくる)
……ただいま、じゃないか。
お邪魔します。
(苦笑い・自分でツッコんで少し笑う)
いや、ほんとにごめんね急に。
傘、家に忘れてきちゃって。
出かけるときは全然降ってなかったんだもん。
(髪や服についた雨粒を払う気配)
ちょっと濡れた。
……いや、けっこう濡れた。
(苦笑い)
タオル、借りていい?
ありがとう。
(タオルを受け取って、髪を拭く音)
……はあ。
なんか。
ここ来たら急に落ち着いた。
(ふわっと息を吐く・少しリラックスした声色)
走ってきたからかな、心臓どきどきしてる。
ちょっとだけ待って。
(間・呼吸を整える)
……うん。
落ち着いた。
(やわらかく笑う)
あのね、雨がひどくなってきて
最寄りのコンビニで雨宿りしてたんだけど
全然止む気配なくて。
で、そこから一番近いのがここだったから。
(少し照れたように、小声になる)
……来ちゃった。
(間)
迷惑だったら正直に言ってね。
でもまあ……来ちゃったんだけど。
(くすっと笑う)
雨、今夜中ずっと降るって予報で。
だから……あの。
もし迷惑じゃなければ、今夜泊まっても……いい?
(少し恐る恐る確認する・でも甘えた声色が滲む)
(間)
……ほんと?
よかった。
(ふわっと安心したように笑う)
じゃあ、お世話になります。
(少し改まって、でもすぐにくずれるように)
……なんか久しぶりに泊まるね、ここ。
何ヶ月ぶりだろ。
(部屋を見回すような気配・懐かしそうな声)
変わってないね、この部屋。
なんかそれが……安心する。
(ゆっくり、部屋に馴染んでいく様子)
あ、そうだ。
コンビニ寄ってきたから。
ちょっと待って……はい。
(鞄をごそごそと探る音)
これ。お菓子と、あと飲み物。
なんか手ぶらで来るのもなあと思って。
(少し得意そうに)
こういうとき役に立つでしょ、あたし。
(笑い声)
……雨で来たくせに手土産持ってくる幼馴染、
われながらなかなかだと思うんだけど。
(くすくす笑う)
ね、なんかしてた?
邪魔した?
(少し心配そうに確認する)
(間)
……なんもしてない。
それ、絶対あたしのこと気つかってるやつじゃん。
(じとっとした目をするような声・でも嬉しそう)
……ありがとね。
うん。ありがとう。
---
■ 本編前半パート「雨の音って、なんか特別だよね」
(雨の音が続く・少し強くなったり弱くなったりしている)
(お菓子を食べながら、床にクッションを置いて座っている気配)
(リラックスした声色)
……ねえ、聞いて。
この雨の音、なんか好きじゃない?
(窓の外を見るような気配)
なんか……こもってる感じがして。
世界がここだけになる感じ、みたいな。
(少し詩的に言って、自分で照れる)
あ、なんか変なこと言った。
(笑って誤魔化す)
でもほんとにそう思うんだよね。
雨の夜ってなんか特別じゃない?
外がうるさいからかな。
かえって静かな気がして。
(間)
本読むのも好きなんだよね、雨の日。
集中できるっていうか。
本屋でバイトしてたときも、雨の日のほうが落ち着いて棚整理できてたし。
(くすっと笑う)
あ、そういえばね。
最近読んだ本がすごくよくて。
(少し前のめりになる気配・声が明るくなる)
あのね、図書館で借りたんだけど。
なんか主人公が……あ、ごめん。
あたしが話すと長くなるやつだこれ。
(苦笑い)
聞く?
……ほんとに?
(少し嬉しそうに確認する)
いや、長くなっても怒らないでね。
あたし、好きな本の話すると止まらなくなるから。
(間)
えっとね、舞台が古い図書館で。
主人公の女の子が司書見習いで働き始めるんだけど
その図書館にね、古い本にしか宿れない精霊がいて……
(楽しそうに話し始める・声に生き生きとした色が出てくる)
(少し間)
……って、顔。
その顔、ちゃんと聞いてる顔じゃない。
(じとっとした声・でも笑っている)
ちゃんと聞いてよ。
ここからが面白いんだから。
(間)
……うん、ちゃんと聞いてる。そっか。
(嬉しそうに、また話し始めようとして)
……あ、でも待って。
まずお茶飲んでいい?
(ペットボトルを開ける音)
はあ。
……美味しい。
(一息ついて、少し声が落ち着く)
ねえ。
こういう時間って、いつぶりだろ。
(独り言みたいにぽつりと)
なんか最近、ちゃんと話せてなかった気がして。
連絡はしてたけどさ、こうやって直接会って。
お茶飲んで、とりとめない話して、って。
(間)
……なんか、久しぶりだね。
(静かに言う・少し感慨深げ)
忙しかったんだよね、お互い。
それはわかってるんだけど。
(間)
でもなんか……もっと会えばよかったなって。
今日来て、思った。
(照れたように笑う・小声になる)
また変なこと言ってる。
さっきから変なことしか言ってない気がする。
(苦笑い)
……雨のせいにしとこ。
(くすっと笑う)
雨の夜はなんか、ちょっとセンチメンタルになるじゃん。
そういうことにしとく。
(間)
ねえ、そっちも何か食べなよ。
ポテチ、開けていい?
(袋を開ける音・少し手を伸ばしてくる気配)
あ、あと。
さっきの本の話の続き、するね。
覚悟して。
(いたずらっぽく笑う)
---
■ 本編前半後半の橋渡し「静かになってきたね」
(雨音が少し静かになってくる・夜が深まる気配)
(話しながら、少し眠そうになってきた声)
……なんか、雨弱くなってきたかも。
(窓の外を見るような気配)
このまま止んじゃうかな。
止んだら……帰れちゃうね。
(少し間・複雑そうな声)
……あ、でも予報は朝まで雨だったから。
大丈夫か。
(少しほっとした声・それを悟られまいとする笑い)
なんか今、帰れなくてよかったって思ったあたしに引いてる。
(苦笑い)
いや、迷惑とかじゃなくて、て思って来てるわけだけど。
でもなんか……ね。
(うまく言えなくて笑う)
(間)
ふわ……
(あくびをかみ殺す声)
……眠くない。ぜんぜん眠くない。
(強がりで言ってすぐ笑う)
うそ。
ちょっとだけ眠くなってきた。
部屋が暖かいからかな。
(目をこするような気配)
でもね。
まだ寝たくない。
(少し真剣に)
なんか……もったいなくて。
ここ来るの久しぶりだし。
(間)
もうちょっとだけ起きてていい?
話してていい?
(甘えたように確認する・少し上目遣いになる気配)
(間)
……ありがとう。
(嬉しそうに、小さく笑う)
---
■ 本編後半パート「ほんとのこと、少しだけ」
(雨音がBGMになっている・部屋の照明は少し落とした感じ)
(声が落ち着いて、親密な空気になってきている)
(クッションを抱えながら話しているような気配)
ねえ。
最近、ちゃんと元気?
(真剣な、でも重くなりすぎない声)
あたしね、なんか最近いろいろ考えることが多くて。
仕事のこととか、将来のこととか。
(間・言葉を探す)
別に悩んでるとか、しんどいとか、そういうわけじゃないんだけど。
なんか……ふとした瞬間に。
あれ、このままでいいのかなって。
なんかぼんやりと、そういうことを考えちゃう。
(静かに、でも正直に)
変かな。
(間)
……そっか、変じゃないか。
(少し安心したように小さく笑う)
あなたもそういうこと、ある?
(間)
……うん、うん。
そうだよね。
(相槌を打ちながら、少し近づく気配)
なんかさ。
(少し躊躇する)
あたしって、こういう話、
普段ほとんど人にしないんだよね。
(静かに)
うまく言葉にできないし。
心配させたくないし。
別に解決してほしいわけじゃなくて、ただ話したいだけ、
みたいなことって……言いにくいじゃん。
(間)
でも今日、なんか言えちゃった。
不思議だなと思って。
(少し首を傾けるような声)
……なんであなたには言えるんだろ。
ずっと思ってたけど。
(本当に不思議そうに)
……ずっと知ってるから、かな。
(ゆっくり、自分で答えを見つけるように)
小さいころからずっとそばにいてくれて。
あたしのこと、いいとこも変なとこも全部知ってて。
でも別に何も変わらないじゃん、あなたって。
(間)
それがすごく……安心するんだと思う。
(しっかりと、静かに言う)
どこにも行かない感じがして。
なんか、そういう人がそばにいるって。
すごいことだと思う、ほんとに。
(間・少し照れて声が小さくなる)
……言いすぎた?
(笑って誤魔化そうとする・でも本音が滲んでいる)
でも、ほんとのことだから。
うん。ほんとのこと。
(間)
ねえ、もう一個だけ言っていい?
(少し勇気を出す間)
……たまにさ。
もっと近くに住んでたらいいのにって思う。
なんか会いにくいじゃん、お互い生活あるから。
(さらっと言って、少しハッとした気配)
あ、いや。
なんかその、重い意味じゃなくて。
今日みたいに急に行けないし、みたいな。
ただそういう意味で。
(少し早口になって、笑いで誤魔化す)
だから今日みたいに雨で来れるとき、
なんか……嬉しいんだよ。
ただそれだけ。
(間)
……ただそれだけ、ね。
(小さく繰り返して、視線を落とすような気配)
(雨音だけが続く・静かな間)
……雨、ありがとうって感じ。
(ぽつりと、誰にともなく言う)
(間)
(笑って)
なに言ってんだろ、あたし。
---
■ 本編後半深夜パート「静かな夜に沈んでいく」
(雨音が少し落ち着いてくる・しとしとと降り続けている音)
(声のトーンがゆっくりと低くなってくる・眠気と本音が混ざり始める)
……ねえ。
電気、もう少し暗くしてもいい?
(少し眠そうな、でもまだ起きていようとしている声)
暗いほうが落ち着くんだよね、深夜は。
本読むときも、夜はスタンドだけにするの。
(間)
(照明が落ちる気配)
……うん。
これがいい。
(ふわっと息を吐いて、クッションに少し寄りかかる音)
ねえ。
あたしがここに来るの、迷惑じゃない?
(急に、少し心配そうな声)
いや、今日は雨だから仕方なかったけど。
でも他のときも、なんか急に連絡して。
何度もやってるじゃん。
(間)
……迷惑だったら言ってね。
ちゃんと。
(少し子どもっぽく確認する声)
(間)
……そっか。
(ゆっくり、安心したように小さく笑う)
よかった。
(間)
あたしね、なんかこの部屋が……好きで。
(ゆっくり、大切に言う)
においとか、空気とか。
うまく言えないけど。
なんかここに来ると、ほっとするんだよ。
(間)
……本棚があるのもいいと思う。
本棚のある部屋って、なんか落ち着くんだよね。
本のにおいがするから。
(くすっと笑う・少しはにかんで)
図書委員らしい感想でしょ。
(間)
ねえ……ありがとね。
(急に、静かに)
今日来させてくれて。
話聞いてくれて。
迷惑って言わないでいてくれて。
(間・感謝が本物の声)
なんかあたし、あなたのこと当たり前に思いすぎてる気がして。
たまにそれが申し訳なくなる。
(間)
……ほんとに、ありがとう。
(静かに、しっかりと)
(間・少し声が震えそうになるのをこらえている)
あ、なんか泣きそう。
変だな、なんで泣きそうになってんだろ。
(笑って誤魔化そうとするが、声がかすかに湿っている)
眠いからかな。
眠いと感情がゆるくなるじゃん。
(苦笑い)
……眠いからってことにしとこ。
(間)
……でも。
(静かに、小さく)
ちがうね。
眠いからじゃないね。
(正直に言い直す)
なんか……嬉しいんだと思う。
ここに来れて。
あなたと話せて。
(間)
雨がなかったら来てなかったと思うと。
なんか……来れてよかったなって。
(ぽつりと)
雨に感謝してる。ほんとに。
(小さく笑う)
---
■ クロージングパート「おやすみ、って言えない」
(深夜の静寂・雨音がさらに細くなっている・しとしとと穏やか)
(声がやわらかく、低く、囁きに近づいていく)
……ねえ。
(囁き)
眠れる?
(間)
あたしはね……
なんか、目が冴えてきた。
(小さく笑う・眠いのに妙に澄んでいる声)
変なの。こんな時間なのに。
(間)
……ねえ、もう少しだけ話していい?
(甘えたような、でも無理強いじゃない声)
(間)
うん。ありがとう。
(ふわっと息を吐いて、横になりながら話すような体勢に変わる気配)
……あのさ。
(少し躊躇してから、ゆっくり話し始める)
今日ね、来てよかったと思ってる。
ほんとに。
最近ちょっとだけ……重たかったんだよね。
しんどいってほどじゃないんだけど。
なんかぼんやり、胸のあたりが重い感じが続いてた。
(間)
それが今日、なんか軽くなった気がして。
(静かに、しっかりと)
あなたと話して。
本の話して。
くだらないこと言って笑って。
それだけで、ほんとに楽になった。
(間)
それって……すごいことだと思うんだよ、あたしには。
(噛み締めるように)
そばにいるだけで大丈夫な気持ちになれる人って、
そんなにいないから。
(間)
……あなたって、そういう人なんだよ。
(ゆっくりと、確かめるように)
……ずるいなあ。
(囁き笑い・愛おしそうな声)
(間)
ねえ……。
(声がさらに小さくなる・耳のすぐそばで)
言っていい?
(間)
……好きだよ。
(静かに、まっすぐに・飾らない言葉で)
ずっと好きだった。
ほんとは。
(間)
友達として、って言えば簡単なんだけど。
でもなんか……それだけじゃない、とも思ってて。
(少し困ったように、笑いながら)
うまく言えないけど。
でも今夜だけは言いたかった。
雨のせいにして、言っちゃう。
(くすっと、少し照れた笑い)
(間)
……返事は、しなくていいよ。
(優しく、そっと)
言えただけで、よかった。
ずっと言えなかったから。
(間)
……ありがとね。
聞いてくれて。
(深く、静かに息を吐く)
(間)
ねえ……このままでいていい?
(眠気が本格的に声に混ざってくる・とろけるような囁き)
電気、消していい……?
(間)
うん……消して。
(ふわっとした声)
(電気が消える音・部屋が静かになる・雨音だけが残る)
……暗くなった。
(小さく、囁くように)
でも怖くない。
雨の音がするから。
あなたがいるから。
(間)
……雨って、やっぱりいいな。
(眠そうな、幸せそうな声)
こういう夜にしてくれたから。
(間)
ねえ。
(囁き・目を閉じながら)
おやすみ、って言いたくない。
(間)
……言ったら今日が終わっちゃうから。
(くすっと、最後の笑い)
……でも。
(眠りに落ちる寸前の声で)
おやすみ。
(間)
……今日、来てよかった。
ほんとに。
(消え入るような囁き)
また……来ていい?
(間)
……うん。
(小さく笑う・今にも眠りに落ちそうな声)
……じゃあ、おやすみ。
(もう一度・本当に眠りに落ちる前の声で)
……おやすみ……ね。
(間・呼吸がゆっくりと落ち着いていく)
(静寂)
(雨音とエアコンの低い音だけが残る)
---
■ エンド
(エンド後・微かな寝息の音・雨音が穏やかに続く・穏やかな深夜の静寂)
(雨の音・窓に雨粒が当たる音・部屋の中は静かでエアコンの低い音)
(玄関から上がってきたばかりの気配・少し息が上がっている・左耳側から話しかけてくる)
……ただいま、じゃないか。
お邪魔します。
(苦笑い・自分でツッコんで少し笑う)
いや、ほんとにごめんね急に。
傘、家に忘れてきちゃって。
出かけるときは全然降ってなかったんだもん。
(髪や服についた雨粒を払う気配)
ちょっと濡れた。
……いや、けっこう濡れた。
(苦笑い)
タオル、借りていい?
ありがとう。
(タオルを受け取って、髪を拭く音)
……はあ。
なんか。
ここ来たら急に落ち着いた。
(ふわっと息を吐く・少しリラックスした声色)
走ってきたからかな、心臓どきどきしてる。
ちょっとだけ待って。
(間・呼吸を整える)
……うん。
落ち着いた。
(やわらかく笑う)
あのね、雨がひどくなってきて
最寄りのコンビニで雨宿りしてたんだけど
全然止む気配なくて。
で、そこから一番近いのがここだったから。
(少し照れたように、小声になる)
……来ちゃった。
(間)
迷惑だったら正直に言ってね。
でもまあ……来ちゃったんだけど。
(くすっと笑う)
雨、今夜中ずっと降るって予報で。
だから……あの。
もし迷惑じゃなければ、今夜泊まっても……いい?
(少し恐る恐る確認する・でも甘えた声色が滲む)
(間)
……ほんと?
よかった。
(ふわっと安心したように笑う)
じゃあ、お世話になります。
(少し改まって、でもすぐにくずれるように)
……なんか久しぶりに泊まるね、ここ。
何ヶ月ぶりだろ。
(部屋を見回すような気配・懐かしそうな声)
変わってないね、この部屋。
なんかそれが……安心する。
(ゆっくり、部屋に馴染んでいく様子)
あ、そうだ。
コンビニ寄ってきたから。
ちょっと待って……はい。
(鞄をごそごそと探る音)
これ。お菓子と、あと飲み物。
なんか手ぶらで来るのもなあと思って。
(少し得意そうに)
こういうとき役に立つでしょ、あたし。
(笑い声)
……雨で来たくせに手土産持ってくる幼馴染、
われながらなかなかだと思うんだけど。
(くすくす笑う)
ね、なんかしてた?
邪魔した?
(少し心配そうに確認する)
(間)
……なんもしてない。
それ、絶対あたしのこと気つかってるやつじゃん。
(じとっとした目をするような声・でも嬉しそう)
……ありがとね。
うん。ありがとう。
---
■ 本編前半パート「雨の音って、なんか特別だよね」
(雨の音が続く・少し強くなったり弱くなったりしている)
(お菓子を食べながら、床にクッションを置いて座っている気配)
(リラックスした声色)
……ねえ、聞いて。
この雨の音、なんか好きじゃない?
(窓の外を見るような気配)
なんか……こもってる感じがして。
世界がここだけになる感じ、みたいな。
(少し詩的に言って、自分で照れる)
あ、なんか変なこと言った。
(笑って誤魔化す)
でもほんとにそう思うんだよね。
雨の夜ってなんか特別じゃない?
外がうるさいからかな。
かえって静かな気がして。
(間)
本読むのも好きなんだよね、雨の日。
集中できるっていうか。
本屋でバイトしてたときも、雨の日のほうが落ち着いて棚整理できてたし。
(くすっと笑う)
あ、そういえばね。
最近読んだ本がすごくよくて。
(少し前のめりになる気配・声が明るくなる)
あのね、図書館で借りたんだけど。
なんか主人公が……あ、ごめん。
あたしが話すと長くなるやつだこれ。
(苦笑い)
聞く?
……ほんとに?
(少し嬉しそうに確認する)
いや、長くなっても怒らないでね。
あたし、好きな本の話すると止まらなくなるから。
(間)
えっとね、舞台が古い図書館で。
主人公の女の子が司書見習いで働き始めるんだけど
その図書館にね、古い本にしか宿れない精霊がいて……
(楽しそうに話し始める・声に生き生きとした色が出てくる)
(少し間)
……って、顔。
その顔、ちゃんと聞いてる顔じゃない。
(じとっとした声・でも笑っている)
ちゃんと聞いてよ。
ここからが面白いんだから。
(間)
……うん、ちゃんと聞いてる。そっか。
(嬉しそうに、また話し始めようとして)
……あ、でも待って。
まずお茶飲んでいい?
(ペットボトルを開ける音)
はあ。
……美味しい。
(一息ついて、少し声が落ち着く)
ねえ。
こういう時間って、いつぶりだろ。
(独り言みたいにぽつりと)
なんか最近、ちゃんと話せてなかった気がして。
連絡はしてたけどさ、こうやって直接会って。
お茶飲んで、とりとめない話して、って。
(間)
……なんか、久しぶりだね。
(静かに言う・少し感慨深げ)
忙しかったんだよね、お互い。
それはわかってるんだけど。
(間)
でもなんか……もっと会えばよかったなって。
今日来て、思った。
(照れたように笑う・小声になる)
また変なこと言ってる。
さっきから変なことしか言ってない気がする。
(苦笑い)
……雨のせいにしとこ。
(くすっと笑う)
雨の夜はなんか、ちょっとセンチメンタルになるじゃん。
そういうことにしとく。
(間)
ねえ、そっちも何か食べなよ。
ポテチ、開けていい?
(袋を開ける音・少し手を伸ばしてくる気配)
あ、あと。
さっきの本の話の続き、するね。
覚悟して。
(いたずらっぽく笑う)
---
■ 本編前半後半の橋渡し「静かになってきたね」
(雨音が少し静かになってくる・夜が深まる気配)
(話しながら、少し眠そうになってきた声)
……なんか、雨弱くなってきたかも。
(窓の外を見るような気配)
このまま止んじゃうかな。
止んだら……帰れちゃうね。
(少し間・複雑そうな声)
……あ、でも予報は朝まで雨だったから。
大丈夫か。
(少しほっとした声・それを悟られまいとする笑い)
なんか今、帰れなくてよかったって思ったあたしに引いてる。
(苦笑い)
いや、迷惑とかじゃなくて、て思って来てるわけだけど。
でもなんか……ね。
(うまく言えなくて笑う)
(間)
ふわ……
(あくびをかみ殺す声)
……眠くない。ぜんぜん眠くない。
(強がりで言ってすぐ笑う)
うそ。
ちょっとだけ眠くなってきた。
部屋が暖かいからかな。
(目をこするような気配)
でもね。
まだ寝たくない。
(少し真剣に)
なんか……もったいなくて。
ここ来るの久しぶりだし。
(間)
もうちょっとだけ起きてていい?
話してていい?
(甘えたように確認する・少し上目遣いになる気配)
(間)
……ありがとう。
(嬉しそうに、小さく笑う)
---
■ 本編後半パート「ほんとのこと、少しだけ」
(雨音がBGMになっている・部屋の照明は少し落とした感じ)
(声が落ち着いて、親密な空気になってきている)
(クッションを抱えながら話しているような気配)
ねえ。
最近、ちゃんと元気?
(真剣な、でも重くなりすぎない声)
あたしね、なんか最近いろいろ考えることが多くて。
仕事のこととか、将来のこととか。
(間・言葉を探す)
別に悩んでるとか、しんどいとか、そういうわけじゃないんだけど。
なんか……ふとした瞬間に。
あれ、このままでいいのかなって。
なんかぼんやりと、そういうことを考えちゃう。
(静かに、でも正直に)
変かな。
(間)
……そっか、変じゃないか。
(少し安心したように小さく笑う)
あなたもそういうこと、ある?
(間)
……うん、うん。
そうだよね。
(相槌を打ちながら、少し近づく気配)
なんかさ。
(少し躊躇する)
あたしって、こういう話、
普段ほとんど人にしないんだよね。
(静かに)
うまく言葉にできないし。
心配させたくないし。
別に解決してほしいわけじゃなくて、ただ話したいだけ、
みたいなことって……言いにくいじゃん。
(間)
でも今日、なんか言えちゃった。
不思議だなと思って。
(少し首を傾けるような声)
……なんであなたには言えるんだろ。
ずっと思ってたけど。
(本当に不思議そうに)
……ずっと知ってるから、かな。
(ゆっくり、自分で答えを見つけるように)
小さいころからずっとそばにいてくれて。
あたしのこと、いいとこも変なとこも全部知ってて。
でも別に何も変わらないじゃん、あなたって。
(間)
それがすごく……安心するんだと思う。
(しっかりと、静かに言う)
どこにも行かない感じがして。
なんか、そういう人がそばにいるって。
すごいことだと思う、ほんとに。
(間・少し照れて声が小さくなる)
……言いすぎた?
(笑って誤魔化そうとする・でも本音が滲んでいる)
でも、ほんとのことだから。
うん。ほんとのこと。
(間)
ねえ、もう一個だけ言っていい?
(少し勇気を出す間)
……たまにさ。
もっと近くに住んでたらいいのにって思う。
なんか会いにくいじゃん、お互い生活あるから。
(さらっと言って、少しハッとした気配)
あ、いや。
なんかその、重い意味じゃなくて。
今日みたいに急に行けないし、みたいな。
ただそういう意味で。
(少し早口になって、笑いで誤魔化す)
だから今日みたいに雨で来れるとき、
なんか……嬉しいんだよ。
ただそれだけ。
(間)
……ただそれだけ、ね。
(小さく繰り返して、視線を落とすような気配)
(雨音だけが続く・静かな間)
……雨、ありがとうって感じ。
(ぽつりと、誰にともなく言う)
(間)
(笑って)
なに言ってんだろ、あたし。
---
■ 本編後半深夜パート「静かな夜に沈んでいく」
(雨音が少し落ち着いてくる・しとしとと降り続けている音)
(声のトーンがゆっくりと低くなってくる・眠気と本音が混ざり始める)
……ねえ。
電気、もう少し暗くしてもいい?
(少し眠そうな、でもまだ起きていようとしている声)
暗いほうが落ち着くんだよね、深夜は。
本読むときも、夜はスタンドだけにするの。
(間)
(照明が落ちる気配)
……うん。
これがいい。
(ふわっと息を吐いて、クッションに少し寄りかかる音)
ねえ。
あたしがここに来るの、迷惑じゃない?
(急に、少し心配そうな声)
いや、今日は雨だから仕方なかったけど。
でも他のときも、なんか急に連絡して。
何度もやってるじゃん。
(間)
……迷惑だったら言ってね。
ちゃんと。
(少し子どもっぽく確認する声)
(間)
……そっか。
(ゆっくり、安心したように小さく笑う)
よかった。
(間)
あたしね、なんかこの部屋が……好きで。
(ゆっくり、大切に言う)
においとか、空気とか。
うまく言えないけど。
なんかここに来ると、ほっとするんだよ。
(間)
……本棚があるのもいいと思う。
本棚のある部屋って、なんか落ち着くんだよね。
本のにおいがするから。
(くすっと笑う・少しはにかんで)
図書委員らしい感想でしょ。
(間)
ねえ……ありがとね。
(急に、静かに)
今日来させてくれて。
話聞いてくれて。
迷惑って言わないでいてくれて。
(間・感謝が本物の声)
なんかあたし、あなたのこと当たり前に思いすぎてる気がして。
たまにそれが申し訳なくなる。
(間)
……ほんとに、ありがとう。
(静かに、しっかりと)
(間・少し声が震えそうになるのをこらえている)
あ、なんか泣きそう。
変だな、なんで泣きそうになってんだろ。
(笑って誤魔化そうとするが、声がかすかに湿っている)
眠いからかな。
眠いと感情がゆるくなるじゃん。
(苦笑い)
……眠いからってことにしとこ。
(間)
……でも。
(静かに、小さく)
ちがうね。
眠いからじゃないね。
(正直に言い直す)
なんか……嬉しいんだと思う。
ここに来れて。
あなたと話せて。
(間)
雨がなかったら来てなかったと思うと。
なんか……来れてよかったなって。
(ぽつりと)
雨に感謝してる。ほんとに。
(小さく笑う)
---
■ クロージングパート「おやすみ、って言えない」
(深夜の静寂・雨音がさらに細くなっている・しとしとと穏やか)
(声がやわらかく、低く、囁きに近づいていく)
……ねえ。
(囁き)
眠れる?
(間)
あたしはね……
なんか、目が冴えてきた。
(小さく笑う・眠いのに妙に澄んでいる声)
変なの。こんな時間なのに。
(間)
……ねえ、もう少しだけ話していい?
(甘えたような、でも無理強いじゃない声)
(間)
うん。ありがとう。
(ふわっと息を吐いて、横になりながら話すような体勢に変わる気配)
……あのさ。
(少し躊躇してから、ゆっくり話し始める)
今日ね、来てよかったと思ってる。
ほんとに。
最近ちょっとだけ……重たかったんだよね。
しんどいってほどじゃないんだけど。
なんかぼんやり、胸のあたりが重い感じが続いてた。
(間)
それが今日、なんか軽くなった気がして。
(静かに、しっかりと)
あなたと話して。
本の話して。
くだらないこと言って笑って。
それだけで、ほんとに楽になった。
(間)
それって……すごいことだと思うんだよ、あたしには。
(噛み締めるように)
そばにいるだけで大丈夫な気持ちになれる人って、
そんなにいないから。
(間)
……あなたって、そういう人なんだよ。
(ゆっくりと、確かめるように)
……ずるいなあ。
(囁き笑い・愛おしそうな声)
(間)
ねえ……。
(声がさらに小さくなる・耳のすぐそばで)
言っていい?
(間)
……好きだよ。
(静かに、まっすぐに・飾らない言葉で)
ずっと好きだった。
ほんとは。
(間)
友達として、って言えば簡単なんだけど。
でもなんか……それだけじゃない、とも思ってて。
(少し困ったように、笑いながら)
うまく言えないけど。
でも今夜だけは言いたかった。
雨のせいにして、言っちゃう。
(くすっと、少し照れた笑い)
(間)
……返事は、しなくていいよ。
(優しく、そっと)
言えただけで、よかった。
ずっと言えなかったから。
(間)
……ありがとね。
聞いてくれて。
(深く、静かに息を吐く)
(間)
ねえ……このままでいていい?
(眠気が本格的に声に混ざってくる・とろけるような囁き)
電気、消していい……?
(間)
うん……消して。
(ふわっとした声)
(電気が消える音・部屋が静かになる・雨音だけが残る)
……暗くなった。
(小さく、囁くように)
でも怖くない。
雨の音がするから。
あなたがいるから。
(間)
……雨って、やっぱりいいな。
(眠そうな、幸せそうな声)
こういう夜にしてくれたから。
(間)
ねえ。
(囁き・目を閉じながら)
おやすみ、って言いたくない。
(間)
……言ったら今日が終わっちゃうから。
(くすっと、最後の笑い)
……でも。
(眠りに落ちる寸前の声で)
おやすみ。
(間)
……今日、来てよかった。
ほんとに。
(消え入るような囁き)
また……来ていい?
(間)
……うん。
(小さく笑う・今にも眠りに落ちそうな声)
……じゃあ、おやすみ。
(もう一度・本当に眠りに落ちる前の声で)
……おやすみ……ね。
(間・呼吸がゆっくりと落ち着いていく)
(静寂)
(雨音とエアコンの低い音だけが残る)
---
■ エンド
(エンド後・微かな寝息の音・雨音が穏やかに続く・穏やかな深夜の静寂)
クレジット
ライター情報
はじめまして
趣味でただ私が聞きたいフリー台本を書き投稿しているオタクです。
「こういう台本が欲しかった」
「よかった」
と思ってもらえる作品を書けるように頑張っています。
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
◇フリー台本に関して
詳細な言葉遣いや言い回し、台本内のセリフの順番など、読みやすいように改変していただいて構いません。
性別変更及び、大元の流れが変わらない範囲でのアドリブ等も可能です。
ご使用の際の許可は必要ありませんが、【台本:ねむりはり】の記載があれば嬉しいです。
ご不明な点がありましたら、お気軽にご連絡、ご相談ください。
趣味でただ私が聞きたいフリー台本を書き投稿しているオタクです。
「こういう台本が欲しかった」
「よかった」
と思ってもらえる作品を書けるように頑張っています。
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
◇フリー台本に関して
詳細な言葉遣いや言い回し、台本内のセリフの順番など、読みやすいように改変していただいて構いません。
性別変更及び、大元の流れが変わらない範囲でのアドリブ等も可能です。
ご使用の際の許可は必要ありませんが、【台本:ねむりはり】の記載があれば嬉しいです。
ご不明な点がありましたら、お気軽にご連絡、ご相談ください。
有償販売利用の条件
当サイトの利用規約に準ずる
有償利用について
全ての台本に関しまして、有償利用が可能です
有償利用について
全ての台本に関しまして、有償利用が可能です
利用実績(最大10件)
ねむりはり の投稿台本(最大10件)