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素直クールな後輩 7本目 変化
written by 考える脳
  • 告白
  • 後輩
  • クーデレ
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
1278文字(約 4分16秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
本編
先輩。おはようございます。今日もいい天気ですね。

今日は部活の方はどういたしましょう?

はい、いつも通りですね、わかりました。そろそろ夏休みに入るので、夏休み明けの文化祭に向けての部誌の相談ですね。

今年はどうしますか?去年は先輩が急いで作った小説と、私の有名な小説の考察で何とか乗り切りましたが。

もうあんな思いしたくないですね。

それでは、また放課後ということで。

あ、ちょっと話しておきたいことがありまして、今日のお昼に部室まで来ていただけないでしょうか?

ああ、時間は取りませんので。。。大丈夫? そうですか、それではまた後程

{学校のチャイムの音}

{ノックの音}

{横開きのドアが開く音}

失礼します。すいません、遅くなってしまって。

それと部誌の話の前に、これクッキーです。話しながら食べましょう。

今年、どうしましょう?例年通りだと小説の考察か、自作小説なんですけどどちらかをやるにしても何をやるかですよね。

ああ、演劇部に自作の台本を持って行ってやってもらうとかはどうでしょう?

あ、もうやる演目は決まっているんですか。それじゃあそれもなしですね。

思えば文芸部らしい活動をしているのは私たちだけなんですよね。他は幽霊部員ですし。

まあ、そっちの方が私はいいんですけど (小声で)

ん、何でもないです何でもないです。

それで、どうするんですか?有名な小説の考察は先輩方や私たちでつぶしてしまいましたし。

アニメやゲームのストーリーの考察?それ、私たちでできますかね?

無理ですね、私も先輩もそこまでアニメも観ませんしゲームもしませんね。

珍しいですよね、先輩って。たぶん、漫画より文庫本を手に取る高校生はそうそういないと思いますよ?

どうしたんですか?人の顔をじろじろ見て。私じゃなければ引かれていましたよ。

まあ、逆にお昼休みに私に告白されてから、よくここまで私と今まで通りの会話ができましたね。

そっちの方がうれしい反面。私の事なんて眼中にないなんて言う思いもあるんですけれど。

お昼にも言いましたが、返事は結構です。ちょっと今年で先輩とお別れなんだなと思うと心寂しいものがありまして

想いの内を今明かしておこうかな。と思っただけです。

私は先輩がいなければ、文芸部にはいないですし。小説の良さなんて知りえなかったと思います。

だから、こんな素晴らしいモノとめぐり合わせてくれた先輩のことが大好きなんですよ。

最初は一目惚れでしたけど。

話がそれてしまいましたけど、結局部誌、どうするんですか?

歴代の先輩方の小説の考察? いい作品があったんですか?

へえ、先輩がそこまで言うのでしたら、間違いないのでしょうね。

{携帯のバイブレーション。またはメールの着信音}

すいません。ちょっと確認します。

え?・・・すいません先輩。今日は帰らせてもらいます。

ちょっと急ぎの用ができたので。まあ、そんなに急ぎでもないのですけど。私がいなきゃどうしようもないので。

それでは、さような。。。

え? 聞き間違えじゃなければ、僕も大好きだよって言いました?

その、うれしいです。そ、それでは(照れながら)

{横開きのドアが開く音}
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
素直クールな後輩 7本目 変化
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
考える脳
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