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私の唯一解けない謎~好きの証明~
written by シス=リリシア
  • 耳かき
  • 甘々
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年08月31日 21:43
文字数
1539文字(約 5分8秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
天才探偵
視聴者役柄
助手
場所
指定なし
あらすじ
あるところに最近起きる難事件を次々とたちどころに解決してしまう天才探偵がいた。そんな彼女にも最近わからないことがあるようで…?
本編
「はぁ…今日の事件もつまらんものだった…助手君、いつもの紅茶を入れてくれたまえ」
 
「なに?事件がつまらないなんて不謹慎?知らんよそんなもの、一般人の感性を天才であるこの私に押し付けないでもらえるかい?」
 
「まあ、今回の事件、君に助けられた部分もあったことは事実だからな。正当な報酬くらい払ってやろうではないか」
 
「なっ!?捻くれ者の先生がそんなことをするなんて怖い…だとぉ!?き、君!それはさすがに失礼だぞっ!」
 
「そ、そりゃそう思われても仕方ない言動と行動をしてきた自覚はあるが…さすがに傷つくからな…?私が女の子だということを君は時々忘れているだろう…」
 
「…謝ってくれるならいいのだが。それで報酬だが、君は前に耳かきをしてやった時にものすごい顔をしていたのでな、耳かきをしてやろうと気まぐれに思ったのだよ」
 
「そんなに変な顔をしていたかと?それはまあ…相当、私の耳かきが気持ちよかったようでなぁ、緩みきって、お世辞にも人前には出せないような顔になっていたぞ?」
 
「で、だ。この報酬、受け取るのか?受け取らんのか?…ふふっ、そうだろう!この天才探偵、耳かきであっても天才であることを改めてその身に感じさせてやろうではないか!」
 
(布が擦れる音)
「あまり動かないでくれたまえ、狙いが定まらないからな…」
 
「ふむ…中々に溜まってきているようだ…ちょうど良いタイミングだったようだな…」
 
(右耳 耳かき開始)
「なぜ耳かきが上手いのか気になるのかね?…そうだな、言ってしまえば探偵業とすることが似ているからだろう…」
 
「状況をすみずみまで観察し、把握し、気になる所を調べ、真実を見つけるのが探偵の仕事だ」
 
「耳かきの工程は、耳の中を観察、把握し、汚れがあるところを耳かきでかいて、耳を綺麗にするという作業だ」
 
(右耳 耳かき終了)
 
「ほら、どことなく似てないかい?わからない?そうか、わからないならそれでいいさ」
 
(右耳 耳ふー)
 
「ふふっ…相変わらず反応がかわいいなぁ、助手君は」
 
「嬉しくない?まあ君も男の子だものな。しかしかわいいものは仕方ない、諦めてくれ」
 
「ほら、むすっとしたかおもかわいいぞ助手君」
 
「では反対もやるから向きを変えたまえ」
 
(布が擦れる音)
 
(左耳 耳かき開始)
 
「ところで助手君、一般人的思考を持っている君に聞きたいことがある」
 
「最近、君が女性と話していると胸が痛くなることがあるのだが…何故か君にわかるか?」
 
「君と一緒にいる時は安らげる」
 
「私にはこれが何か分からないんだ…いかんせん初めての感情でな…君はこれが何かわかるか?」
 
「わかるけど信じられない?…どういうことかね?君の言葉の意図するところが分からないのだが…なぜ顔を赤くしている?」
 
(左耳 耳かき終了)
 
「わからないということは嫌いだ。説明してくれたまえ」
 
「多分でいいなら?仮定も推理には必要だよ」
 
「…ふむ、なるほど」
 
「私が助手君に惚れていると…なるほど、そういう考え方もあるのか。証拠も何も無いが不思議とそれが正しい気がするな」
 
「しかし…だ」
 
(左耳 耳ふー)
 
「ふふっ、私は証拠も無く決めつけることはしない。君もよく知っているだろう?」
 
「だから、君には色々検証を手伝ってもらう。何を手伝うのか?」
 
「決まっているだろう?私が本当に助手君に惚れているかどうかだよ。手始めにデートでもしてみようじゃないか」
 
「好きという感情を証明しなくてはな」
 
「ほら、起きて出かける支度をしたまえ」
 
「今から行くのか?私が謎を放って置けないことくらい君が1番よく知っているだろう?」
 
(布が擦れる音)
 
「おっと…謎を解気に行く前に大事なことを忘れていた」
 
「君の紅茶は私が最も好きな味で、全ての始まりと終わりに飲むものだからな」
 
「助手君、いつもの紅茶を入れてくれたまえ」
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
私の唯一解けない謎~好きの証明~
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
シス=リリシア
ライター情報
 シス=リリシアと申します。普段はトピアという配信アプリで不定期で活動しております。moneepというアプリでも活動予定なのでそちらもよろしくお願いします。
 台本は不定期で気が向いた時に書いているので月単位で更新がないこともあるかもしれません。
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