0
戦闘メイドの最後の仕事
written by シス=リリシア
  • メイド
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年08月31日 21:44
文字数
1208文字(約 4分2秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
メイド
視聴者役柄
主人
場所
指定なし
本編
(銃声:アサルトライフルorサブマシンガン)
 
「ご主人様は同僚のメイドちゃんが避難所に連れていってもらう手筈になってるわ…それまでは私が時間を稼がないと…」
 
(爆発音)
 
「くっ…!ご主人様のお屋敷に風穴を開けるなんてっ…!なんて教養がないのかしらっ…!」
 
(銃声:ハンドガン3発)
 
「無力化できたのはたった3人…武器の性能差も歴然…さて、どうしようかしら…」
 
「あそこの孤立してる敵から武器を奪う?あら、いい案ね…ってご主人様!?なぜここに!?」
 
「自分の従者を心配するのは当たり前?…はやく逃げてください、まだ今なら逃げ切る時間を稼げます」
 
「嫌だって…はやくしてくださいよ!貴方がいない世界なんて、私が死んでも許しません!」
 
「っ!?しまっ…」
 
(銃声:アサルトライフルorサブマシンガン)
 
「…え?」
 
「な…んで…ご主人様…血が…腕から…」
 
「守れなかった…ご主人様の最初の…ご命令なのに…ううっ…」
 
「…従者を守るのも主の仕事?」
 
「…ばか」
 
「生還したら臨時ボーナスありますよね?あ、屋敷がこんな状況ですからお金は期待してませんけど」
 
「何が欲しい、ですか?そうですね、こんなことメイド失格だと思いますが…貴方の時間を少しください」
 
「ふふっ、ありがとうございます。少しやる気が出てきました」
 
「では皆さま!完璧なメイドのフルコースをご覧に入れましょう!ご覚悟ください!」
 
(銃声:ハンドガン 回数自由)
 
(数秒無音)
 
「はぁ…はぁ…終わりましたね…」
 
「さて…ご主人様?臨時ボーナスのお話は覚えていらっしゃいますね?」

「ならいいのです。では避難所に向かいますよ」
 
(足音×2人)
 
「…あ、そういえば、私と同期のメイドちゃんはどうしました?」
 
「避難所前の人混みに紛れて撒いてきた?…メイドちゃん心配してるでしょうね…それはそれとして、一応上司である私の指示を守れなかった罰は与えないと」
 
「…え?それならお前も同じだから罰を与える?」
 
「それは…そうですね。私はご主人様を無事に守りきれませんでした。どのような処分も受け入れます」
 
「え?銃を渡せ?し、しかしそれではご主人様を…」
 
「護衛の任を…解く…?いやっ…!いやですっ…!次は絶対守りきりますからっ…!私を捨てないでっ…!」
 
「違う…?傷ついてほしくないからこれからはメイドに専念して欲しい…?」
 
「ご主人様…?」
 
(髪を触る音)
 
「これは…?四つ葉のクローバーの髪飾り…?」
 
「四つ葉のクローバーの花言葉?えっと確か…『幸運』と『私のものになって』…って…」
 
「いえいえっ!幸運を願ってくれてるってことですよね!」
 
「それもそうだけど、2つ目の方…し、しかしご主人様っ!?私はメイドで貴方はご主人様なんですよ!?」
 
「それでも…?…いいのです…か…?」
 
「…わかりました。この銃はお返しします」
 
「確認ですがご主人様、そういう解釈でよろしいのですよね?」
 
「ふふっ、ではご主人様、私はご主人様に一生仕え…いえ、連れ添わせていただきます」
 
「よろしくお願いいたしますね」
 
(囁き)
「だ・ん・な・さ・ま♪」
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
戦闘メイドの最後の仕事
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
シス=リリシア
ライター情報
 シス=リリシアと申します。普段はトピアという配信アプリで不定期で活動しております。
 台本は不定期で気が向いた時に書いているので月単位で更新がないこともあるかもしれません。
有償販売利用の条件
当サイトの利用規約に準ずる
利用実績(最大10件)
シス=リリシア の投稿台本(最大10件)