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生徒会長との普通だったはずの日常
written by ゆりらんたん
  • からかい
  • 学校/学園
  • 学生
  • 同級生
  • ヤンデレ
公開日2021年06月22日 01:40 更新日2021年06月22日 01:40
文字数
3669文字(約 12分14秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
生徒会長
視聴者役柄
大学受験を目指す一般生徒
場所
教室
あらすじ
夢のために勉強熱心なきみと万能な生徒会長のお話。勉強で悩んでいるきみに対して生徒会長からある提案をされますが・・・
『ご使用に関して』
アレンジ、改変全て自由です。
ご自由にご利用ください。
本編
今日も残って勉強?偉いねぇ

どうしたの?私の顔になにかついてる?

突然生徒会長に声を掛けられると思わなかった?あはは、ごめんごめん

いっつも遅くまで残って勉強してるから気になって声かけちゃった

で・も、そこまでびっくりされるのはちょっとなぁ・・・

生徒会長と言っても同じクラスだよ?確かに普段会話はあまりしないけどさぁ

ふふふ、謝らないでいいよ。集中してたところを邪魔したのは私だし。

こっちこそごめんね?

詰まってたところだから大丈夫?・・・きみは優しいね、ありがとっ

ねぇ、よかったら気分転換に少しお話でもしない?もっと知りたいな、きみのこと

生徒のことを知るのは生徒会長の職務でもあるしねっ

あ、笑ったなー。私は真面目に言ってるんだよ、もうっ

でも、ふふ、そんな顔もできるんだ。

きみの新しい一面見れちゃった。

・・・友達といるときはいつもこんな感じ?

その友達って?・・・あぁ、別のクラスのあの人たち

中学の時彼らと同じ部活だったもんね。

だから気兼ねなく話せる、と。

え?そういえば私も同じ中学だったって?ひどいなぁ、もう!

中学どころか小学校も一緒でしたけどぉ?

知ってる?・・・そっか、そっか、覚えていてくれたんだ、ふふっ。

(軽く咳払い)

話戻すけど今は部活入ってないよね?なんで彼らもいるのに入らなかったの?

夢のためにどうしても第一志望の大学に行きたいから?だから部活をしている時間はない、と

もう人生設計を始めてるんだぁ、かっこいいねっ。

ううん、そこまで将来のことを考えて頑張れるってそんな簡単にできることじゃないよ。

でも、勉強ばかりで息詰まらない?私だったら耐えられないかも・・・

適度に遊んでるから大丈夫って?器用だねぇ・・・

・・・ふーん、彼らと一緒によく遊びに行ってるんだ。いい友情だねー。

妬けちゃうなぁ、私だってきみと・・・(小声)

んーん、なんでもないよー。

・・・っと、結構話し込んじゃったね。

生徒会の仕事があるから戻るね。勉強の邪魔してごめんね。

ねぇ、またこうやってお話しにきてもいい、かな?

・・・ほんと?ありがとう。

じゃあ、またね。

(少し間を開ける)

今日も精がでるねー。お疲れ様っ。

今大丈夫かな?少しお話しよ?

良かったぁ。断られたらショックで倒れちゃうところだった。

冗談じゃないよ?きみに拒絶されたら私は・・・

うぅん、なんでもない。そんなことよりお話しよ?時間がもったいないや。

今日は何の勉強してたの?ちょっと難しい顔してたけど。

現代文?

そっかぁ、主人公の女の子の心情の読み取りが難しいんだ。

試験も近いし、あの先生よく出題してくるもんねー・・・しかも読み取りにくいところを。

・・・私が教えてあげよっか?生徒会長の私に任せなさい。

じゃあ、まずはきみがどれくらい女の子の心情を読み取れるのかテストするね。

質問、今の私はどのような気持ちでしょうか?

なーに?その顔。私は真面目だよ?

まずは現実の女の子の心情を読み取れないとね。

そうじゃないと感情表現豊かなお話の中の人の心情なんて読み取れないよ?

ほらほら、早く答えて?テストは時間との勝負だよー?

3・2・1、はい、時間切れ―。

無回答はだめだよ。部分点すら貰えなくなっちゃうんだから。

正解?ふふっ、だーめ。無解答のきみには教えませーん。

話が違う?だって答えだけ教えても何も身につかないでしょ?

答えに行きつくまでの過程も大事なんだから。

でも困っている生徒を見過ごすことは生徒会長としてできないし・・・

ねぇ、この後時間ある?ちょっと付き合ってほしいんだけど。

きみにとってもプラスになると思うよー?

よし、じゃあ決まり。早速行こっか。


(少し間を開ける)


はぁー、楽しかった。きみはどうだった?

喫茶店でお茶して映画を見て、これが何になるのかって?

・・・はぁー鈍いなぁ。本当に気持ちを汲み取るの苦手なんだねぇ。

まぁ、そういうところが可愛いんだけど。(小声)

にしても、ひょっとしてきみって女の子と二人きりでこういったことするの初めて?

ずっとソワソワしてたし、所々上の空の時があったし。私は面白かったけど。

きみはもっと女の子と会話するべきだよ。そしたら少しずつ相手が何を想っているのか分かってくるはずだよ。

だからっていきなり他の女の子に話しかけたりしてもだめだよ?

今までそんな素振りなかったきみがそんなことしても気味悪がられるだけだからね?

大丈夫だよ。私が相手になってあげるから。

これから毎日お話しする時間を作ってね?継続は力なり、だよ?

うん、約束だからね。

それじゃ私の家こっちだから、ばいばい。また明日。


(少し間を開ける)


さて、あれから1週間ぐらい経ったけど、どう?少しは女の子の気持ち汲み取れるようになってきた?

あんまり?そっかぁ、じゃあ試験が終わった後も継続だね。

だって第一志望の大学に行きたいんでしょ?なら大学入試までに完璧にしておかないとね。

で、あんまりってことは少しは分かるようになったってことだよね?

楽しそうとか嬉しいことがあったとかはナントナクわかるようになった?

少し前進したね。良かった良かった。この調子で深めていこうねぇ。

来週から試験なわけだけど、いけそう?少しは自信になったかな?

ふふっ、頑張ってね。

あっ、そうだ。折角だからさ、試験の結果で勝負しない?

そう、勝負。そっちの方がより勉強の励みになりそうじゃない?

ルールはそうだなー、国語・数学・英語の3教科それぞれの点数で競う。つまり3本勝負ってことだね。

1教科につき1つ、負けた人は勝った人の言うことをなんでも聞くこと。

そう。な・ん・で・も。

どうしたの?目がものすごい泳いでるよ?私に何をさせるつもりなのかなぁ?ふふふっ。

ほんと、きみは可愛いねぇ。

もっときみの色んな表情を私に見せて?

からかってないよ?勝負の内容はひとつも変わらない。

真剣勝負だよ。さぁ、どうする?

・・・はい、じゃあ成立、だね。

お互い頑張ろうね。楽しみだねぇ、ふふっ。


(少し間を開ける)


さーて全教科返ってきたけど、自信の程は?

自己ベスト?凄い凄ーい、頑張ったねっ!

じゃあ、一緒に点数見せ合おっか。

せーの・・・!

・・・全教科私の勝ち、だね。ふふふっ。

全教科満点は聞いてないって?私は生徒会長だからね。

生徒のお手本にならないと。

きみも自己ベスト更新できて良かったでしょ?ふふっ。

さて、約束は約束。3つ言うことを聞いてもらうからね。

そうそう、素直でよろしい。

じゃーあ、早速1つ目使いまーす。

1つ目はぁ・・・

『私以外の女と絡むの禁止』


どうしたの、その顔。どういう意味って・・・言葉通りの意味だよ。

これから先一切私以外の女の子と絡むのはだめ。

今スマホに入ってる女の連絡先も全部消してね。あ、お義母様とかは残してていいよ。

なんでそんなことをって・・・どこまで鈍いのかなぁきみは。

それとも・・・分かっててわざとやってるのかな?

頭のいいきみがそこまで鈍いって考えにくいよねぇ。

口に出して違ったときが恥ずかしい、この関係が壊れてしまうかも、もう少しこのまま・・・

そんな感じかな?・・・図星、みたいだね。ふふっ。

さて突然ですがここで問題、私のきみに対する気持ちを答えよ。配点は100点。

あははは、過去最高に動揺してる。ふふふっ。

固まってないで答えて?

前も言ったけど・・・無回答は0点だよ?

今までの私と過ごした時間を振り返って復習してみて?

これほどのサービス問題はないよぉ?

答えられて100点取れたらぁ・・・権利を一つ譲ってもいいよぉ?

3・2・1、はい、時間切れ―。

何か言おうとしたみたいだけど時間切れでーす。

得点は残念ながら0点です。

生徒会長試験0点のきみは、残念だけど赤点で補習だね。

それじゃ、補習の部屋に行こっか。

どこでやるのかって・・・これからきみと私が一緒に暮らす家だよ。

おはようからおやすみまで二人きりで暮らす家・・・

きみと私が何も言わなくても気持ちが通じ合えるようになるまで、ね

きみのご家族に許可は貰ってるから安心して?

(ほんの少しの間)

なんで拒否するの?不当?何言ってるの?答えられなかったきみが悪いんだよ?

ふーん、そこまで拒絶するならしょうがないね。

二つ目の権利使うね。

『私と一緒に暮らすこと』

これできみに拒否権はないよ。

約束を反故する気?別にいいけど・・・私が誰か分かってて言ってるのかな?

私は学校全体から信頼されている生徒会長。

きみの学校での立場をどうこうするなんて造作もないんだよ?

彼は負けたら約束を破る人間だ、って噂が広まったらどうなるかなー?

周りのみんなは勿論、先生たちからの評価も下がるよねー?

きみの大学受験にも響くかもね

分かった?きみに拒否権は最初からないの。

そうそう。素直が一番だよ。

大丈夫。きみの身の回りのお世話は私がぜーんぶやってあげるから。

勿論きみの夢も全力で応援するよ。

きみが私を裏切らない限りずっと、ずーっと、ね。

あと一つの権利は・・・その時が来たら使わせてもらうね、ふふっ。

小さいころから夢見てたきみとの生活・・・あぁ、楽しみだなぁ・・・

これからよろしくね?私の愛しい愛しい人。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
生徒会長との普通だったはずの日常
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ゆりらんたん
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