おやぁ？どうしたんだい？
そんなに頭を抱えてさ

ふむ…成程…
今まで当たり前のようにかけてたヤンデレ台本が書けなくなった
それで僕に相談か…いいよ、ボクにできることがあるならだけどね
その代わり、ボクの願いを一つ何でも聞いてくれるかな？
ふふっ、ありがとう

それにしても大変だね
君はこの界隈じゃ「ヤンデレ台本師」として
名を馳せてるのに、それが書けなくなったとなると
色々と面倒なことになるね

まぁ何となく原因はわかるよ
一つは
最近君はとある美少女ゲームにご執心だということ
おやおや図星かい？
他の人には隠し通せてもボクには無理だよ
ボクは君の幼馴染だからね
君のことは何でも知ってるからね
まぁそれはおいておくとして…
ご執心なのは確かだろう？
それが原因の一つなんじゃないか？
確かにあのゲームのキャラは妙にしっとりしている女の子もいるけど
どちらかといえば甘々系だろう？
そして特に君の好きなキャラはまさに甘々…いやツンデレのほうがあってるかな？
とにかく君はヤンデレに触れてない期間が長すぎたってこと

もう一つは
君に最近好きな人ができたこと
知らないと思ったのかい？
ボクは君のすべてを知ってるんだよ？
確か…君と同じクラスの…ほら、バレー部の…
そうそう、あの背の高い子
どうだい？あってるでしょ？
アハハ、君の話を聞いてたらわかるよ
最近その子の話が多くなったからね
おや？自分でも気が付いてなかったのかい？
全く…話す内容は考えたほうがいいよ

まぁ、そんなことより…
なんであんな女を好きになったの？
ほら、答えてよ
さぁ、早く
…ボクが怖い？どうしてだい？
ボクはいたっていつも通りでしょ？
そんなことよりさ、ボクの質問に答えてよ
…優しいから？ふ～～ん、そっかぁ…
じゃあ、君の相談にいつも付き合って
いつも君にアドバイスしてるボクは優しくないのかな？
そんなことないよね？
ボクは君にいろんなアドバイスをしたよね
台本のネタを提供したり
君に降りかかりそうな火の粉を
全て振り払ったりさ…
なのに…どうしてボクじゃなくてあの女なんだい？
ほら…早く答えてよ…
さぁ…は・や・く
…すまないね、少し動揺していたよ

それにしても呆れたよ
全く、君はあの女の本性をわかってないらしいね
ほら、これを見たまえ
これがあの女の本性だよ
最近男女問わず相談が相次いでね
どうやらいろんな子がこの子からいじめられてるらしいんだよね
それで色々調べたら…次のターゲットが君だという情報を得た
どうやら、君からの告白を盛大に振っていじめようとしたらしいね
残念ながら嘘じゃないよ
さすがにそんなことはしないさ
毎回毎回思うけど君はほんとに人を見る目がないね
この前だって結構やばい女に絡まれてたし
もうちょっとそういうところきおつけたほうがいいんじゃないかな？

ごめんよ…
ホントはこんな感じで言うつもりはなかったんだ
もう少し君が傷つかないようにしたかったんだけど…
(と言って抱きしめる)
ごめん、ホントにごめん
でも、これだけはわかってほしい
ボクは君を護りたいんだ
だから…ボクのそばから離れないで…
そうだよ…ずっと、いつまでも…
…わかったかい？

そっか、わかればいいんだよ
いいかい？もう一度言うよ？
ボクは君を護りたいだけなんだ

さ、今日はもう遅いしボクの家に泊まっていかないかい？
アハハ、それもそうだね
それじゃあ、おやすみ
(そういうとドアを開け、幼馴染が出ていく)
…ふふっ、君はずっとボクのものだからね
ボクが…護ってあげるから

・台本（ゆるボイ！）
ボクっ娘幼馴染は君を護りたい
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
零音リオリア