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義妹の雪女ちゃんは病弱で……
written by フブキ
  • 人外 / モンスター
  • 甘々
  • 雪女
  • 義妹
公開日2021年10月25日 19:48 更新日2021年10月25日 19:48
文字数
1220文字(約 4分4秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
雪女(義妹)
視聴者役柄
男子学生(兄)
場所
孤児院
あらすじ
雪女(義妹)×人間(兄)のカップリングになります。

孤児院では、身寄りのない人間やモンスターの子供たちが共に暮らしています。

帰宅すると、義妹の雪女ちゃんが出迎えてくれました。身体が生まれつき弱く、床に伏せがちな女の子。今日は珍しく調子がいいみたいです。
本編
 (暖炉のそば。義妹ちゃん、ソファーに座っている)

 ……おかえりなさいませ、お兄様。

 外は寒かったでしょう。雪が降るかもしれないそうです。

 お兄様、身体が震えていますよ。わたしの隣にどうぞ。

 暖炉で身体を暖められてください。身体の芯からポカポカしますよ。

 (兄、隣に座る。横になってなくて大丈夫なのかと訊ねる)

 ……ご心配をおかけしてすみません、お兄様。

 今日は朝から調子が良くて、一日中起きていたんです。子供たちとピクニックもしたんですよ。

 もう少しでハロウィンが来るからって大はしゃぎで。

 みんな遊び疲れたのか、ぐっすり眠っています。

 お兄様にプレゼントしたいものがあると話していましたから、明日の朝にでも子供たちに顔をのぞかせてあげてくださいね。

 (兄、両手をさする)

 ……指がかじかんでしまわれたのですか?おかわいそうに。

 わたしでよろしければ……

 (義妹ちゃん、両手を手のひらで包み込む)

 ……どうですか?お兄様。雪女の手のひらです。暖炉にあたっていたので、暖かくなっているといいのですが。

 ……やっぱり冷たい?そ、そうですか。申し訳ありません。

 もしもわたしがお兄様と同じ人間であったなら、こごえた身体を癒してさしあげられたのですが……

 (兄、頭をなでる)

 ……ひゃっ!お、お兄様!

 す、すみません。突然、頭を撫でられたので驚いてしまって。

 嫌ではないです。は、恥ずかしくて。

 ……あの、もしもよろしければ、もうちょっとだけよろしいですか?

 (承諾する)

 ……ありがとうございます。お兄様。
 
 (とろーんとした感じで)

 お兄様にこうやって頭を撫でていただいていると、昔を思い出します。

 ……覚えておいでですか?

 暗闇が怖くて、ひとりで泣いていると、わたしが落ち着くまで、そばにいてくれたこと。

 お兄様、わたしが泣き止むまで頭を撫で続けてくれましたよね。

 大きな手……。お兄様の手は昔から大きくて……。

 お兄様……。

 (どこからか物音がする)

 はっ!

 ……すみません、もう大丈夫です。年甲斐もなく、恥ずかしい姿をお見せしてしまって。

 (兄、手を離す)

 ……も、もしもよろしければ、またいつか、ふたりだけの時に、今日のように頭を撫でていただいてもよろしいですか?

 ……お、お兄様。

 (承諾する)

 ありがとうございます、お兄様!

 ……わたしに頼みたいことがある?なんでも言ってください。

 コーディネートをしてほしい?ランチに行くから?

 ……その、女の方ですか?学校のご友人?

 (女性だと告げる)

 ……そ、そうですか。女の方……。分かりました。お任せください、お兄様。

 (小声で)

 わたしだって、お兄様と一緒に外でご飯を食べたいのに……

 なんでもありません、お兄様。ちょっとめまいがしただけです。

 ……火にあたりすぎてしまったようです。肩を貸していただいても?

 ひとりでは部屋まで歩けそうにないので……。

 (承諾)

 ありがとうございます。……お兄様の身体、暖かいです。

 (義妹ちゃん、兄の身体にもたれかかる)

 ……お慕いしています、お兄様。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
義妹の雪女ちゃんは病弱で……
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
フブキ
ライター情報
ボイス作品が好きです。ツイッターをやっています。フォローしていただけると嬉しいです。https://twitter.com/hubuki44334180

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