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DV気質の彼女が記憶喪失になってしまった...
written by 羽衣ロロモン
  • カップル
  • 切ない
  • 病院
  • 元DV彼女
公開日2021年11月18日 19:24 更新日2021年11月18日 19:24
文字数
1156文字(約 3分52秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
ストレスを暴力で発散する癖のあった彼女が倒れてしまった。しかも、目が覚めたら彼女の記憶は失われていて・・・
本編
SE:ドアをノックする音

どうぞー

SE:ドアを開ける音

ああ、あなたでしたか

こんにちは

いつもお見舞いに来てくれて

ありがとうございます

ええ、私は変わらず元気ですよ

少しだけふらついたりはしますが

問題はありません

私が記憶を失ってからだいぶ経つそうですね

原因として考えられるのはストレスだと聞きました

ただ、以前のことに関しては・・・その

相変わらず、といった感じで

はい、何も思い出せないままです・・・

ごめんなさい


[ウキウキと踊るような 明るいトーンで]
でも、今日はすごく良いことがあったんです

お医者さんが教えてくれました

私には、とっても素敵な恋人がいるそうです

私が気を失っている間、ずっと側にいてくれて

自分のことなんかほとんど忘れられているはずなのに

毎日熱心にお見舞いに来てくれてる

素敵な恋人がいるんだよって


あなたのことを、もっと知りたかった

どうしてここまで優しくしてくれるんだろうって

毎日私に会いに来てくれて、

楽しく私とお話をして

満足げな表情をして部屋を出ていくあなたのことが

すごく不思議だった


ありがとうございます

以前のことは思い出せませんけど

優しいあなたに愛されていた私は

きっと、幸せだったんだろうなと思います


それでですね、以前の私たちの関係のことについてお話していただけませんか?

私の記憶を取り戻すきっかけになるかもしれません

どんなことでも構いません

少しでもあなたとの思い出を聞けば

何か思い出せる気がするんです


ん?私に質問ですか?

いいですよ、答えられるものであれば

「好きな人に暴力を振るうことをどう思うか?」


[はっきりと言い切るような強い口調で]
良くないことだと思います

例えどのような理由があれど

暴力を振るうこと、ましてや大切な恋人に対して

許されるべきことではないと思い---


[激しさと悲しさを感じさせる演技]
ああ、もしかして

そういうことなんですか?

・・・笑えない冗談ですね

ちゃんと答えてください

そんなの信じたくありません

だって、あなたが私に暴力をだなんて・・・!

えっ、違う?

何が違うんですか

・・・私が?

私があなたに暴力をふるっていた?

もっと笑えない冗談ですね

嘘をつかないでください!

[だんだんと語気の強さを弱めていく]
本当だというなら証拠の一つや二うでも持ってきてくださ---



[消えゆくような 細い声で]
あっ、それって・・・

傷跡・・・それに痣・・・

[過呼吸気味に 狂った感じで]
ああ、いや、そんな、嘘、だ

嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ

私が、私があなたに、暴力を

どうして

どうしてどうして

ああ、あああ

ごめんなさいごめんなさい

(過呼吸の演技、だんだんと呼吸を深くしていく)

・・・もうすぐ面会終了ですよ

今日もありがとうございました

気を付けて帰ってくださいね

SE:足音

あと、最後にひとつだけ

私がこうして生きていられるのは

多分、あなたのおかげです

・・・ありがとう

SE:ドアを閉める音
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
DV気質の彼女が記憶喪失になってしまった...
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
羽衣ロロモン
ライター情報
ハゴロモ ロロモン
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