意識を取り戻して最初に鼻が感じたのは、嗅いだことのない匂いだった。雄を魅了するための甘く官能的な香り。目隠しで目の前は真っ暗だが、うっすらと自分の前にいる人の気配は感じ取っていた・・・。

よいしょっと

やっほー

私の声、聞こえてる？

よし、聞こえてるみたいだね

[甘々な猫撫で声で]
ダーリン

ふふっ

ねぇ

目隠しで見えないかもしれないけど

今、私たちがいるのは

ダーリンと私の愛の巣

私たちはここで

燃えるように熱くて

胸焼(むねや)けするほど甘い

世界で一番の愛を育むんだよ


[最初は微笑み、徐々に高く笑い、最後には狂ったような笑いへと]
ふふっ、うふふふ、あはは、あははははは！

あぁ最高！

ダーリン、私の胸に手を当てて？

私、さっきからドキドキが止まらないの

このドキドキはどうすればいいのかな


[優しく甘いとろみのある声で囁く]
わかるよね？

ダーリン


私ね

この日のために

すっごく大きいベッドを特別に用意したんだ

やわらかくて、あったかいから

すぐに眠っちゃいそうだね

でも、今日はダメ

絶対に寝かせてあげない

あっコラ！ちょっとダーリン

抵抗しないで！

おとなしくしてってば


[脅すような圧をかける　囁き]
・・・また痛い目に遭いたいの？


痛いのは、嫌でしょ？

私の言うことを聞いてくれればいいの

そう

いい子いい子

おりこうさんだね


よいしょ・・・

じゃあ、早速なんだけど

シよっか

ん？

なんでそんなに驚いてるの？

私は、最初からそのつもりだったよ

今、既成事実を作ってしまえば

もし、いつかダーリンがこの部屋から逃げ出しても

私の中にはダーリンの愛が注がれている

完璧でしょ？

大丈夫、ダーリンはそのままでいいから

私いっぱい練習してきたんだから


それじゃあ、始める前にひとつだけ

ダーリンに言っておきたいことがあるの


[囁き声]
今日、本当にやばい日だから


[優しい声で]
覚悟してよね

ダーリン

・台本（ゆるボイ！）
ヤンデレ少女に拉致監禁され、おまけに既成事実までも作らされそうになる
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
羽衣ロロモン