0
世界を滅ぼすヤンデレな魔剣に手を出し、愛されてしまった男の末路…
written by 松平蒼太郎
  • ファンタジー
  • 少女
  • ヤンデレ
  • 人外 / モンスター
  • 擬人化
  • 魔剣
  • サイコパス
公開日2021年12月09日 12:06 更新日2021年12月09日 12:10
文字数
988文字(約 3分18秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
魔剣
視聴者役柄
魔剣使い
場所
某所
本編
ねー、マスター…いつまでそうしてるつもり?

このままだとマスター、死んじゃうよ?いいの?

へー…まだあたしのモノになってくれないんだ。

早くあたしを受け入れないと…

魔剣(あたし)の呪いが身体中を侵蝕して、最後には惨めな死に方することになるけど?

俺の大切な人を奪ったお前だけは許せないって…

あははっ!何言ってるの?

あれはあの女の自業自得でしょ?

あたしのマスターに色目なんて使うから…!

だからちょっと力を分け与えただけ。

ま、魔剣(あたし)の呪いに身体が保たずに、呆気なく死んじゃったけど。

ふふっ♪けどあたしを睨みつけることしかできないマスターを、こうして眺めるのも悪くないかも♪

少なくともマスターは今、あたしだけを見てくれてるわけだし。

うん。別にその感情が憎悪でも全然問題ない。

むしろそういう負の感情は魔剣(あたし)的には大好物かな♪ふふふっ♪

あらら…吐血しちゃった。

可哀想なマスター…

そろそろお仕置きはこの辺でいいかな?

へ?ううん、違うよ。

さっきの死んじゃうってのは嘘。

マスターはこれからあたしのモノになるんだよ。

わかる?自分の意識がだんだん遠のいていくの。

ふふっ、察しがいいね。さすがマスター。

そう。マスターはあたしの可愛いお人形さんになるの。

自我は完全に失われて、ただあたしに操られるだけの存在になっちゃうんだ♪

このまま憎悪を向けてもらえるのも嬉しいけど…

やっぱりマスターのことは手に入れたいからね。

マスターの自我がなくなっても、マスターのことは愛せるし。

うーん…あたしは魔剣だよ?

人間の女の価値観をそのまま当てはめてもらっちゃ困るなぁ。

あたしがマスターに愛される必要はない。

あたしさえマスターのことを愛していればいいの。

っていうかあたしは、元々世界を滅ぼすために作られた魔剣だし。

この世界に存在するのは、あたしとマスターの二人だけでいいよね?

他の人間なんて要らない。全部消しちゃえばいい。

ふふっ…今ごろ後悔しても遅いよ。

あたしを呼び出したのはマスター自身だから。

ただ憎い敵を討ち果たすために、あたしの力を使ってしまった。

世界を滅ぼすなんて言われた代物に手を出した代償。

マスター…この結末を望んだのは貴方自身なんだよ?

ねぇ…こうしてずっと呪いに身体を蝕まれるのは苦しいでしょ?

もう眠って。意識をゆっくり手放して…?

そうそう。マスターは何も考えず、あたしに身を委ねればいい。

ちゃんと全部終わらせてくるから。安心して、ね?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
世界を滅ぼすヤンデレな魔剣に手を出し、愛されてしまった男の末路…
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
 pixivにてフリー台本を投稿しています。
 台本の創作は自由にやらせてもらっております。よろしくお願いします。
有償販売利用の条件
当サイトの利用規約に準ずる
利用実績(最大10件)
松平蒼太郎 の投稿台本(最大10件)