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図書室に現れた謎の美少女に片思いをしてしまったようです。
written by USIQUI
  • からかい
  • 告白
  • 切ない
  • 片思い
  • 学校/学園
  • 甘々
  • 純愛
  • 同級生
  • ボクっ娘
公開日2022年01月17日 23:54 更新日2022年01月17日 23:54
文字数
2331文字(約 7分47秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
謎の少女
視聴者役柄
内気な生徒
場所
図書室
あらすじ
〜設定〜
あなたは読書が大好きで、いつもと同じように図書室に向かっていた。
放課後の図書室にはあまり人が来ない。
いつも通りの静かな室内を想像しながら入ると、1人の少女が座っていた。
綺麗な人だな、でもこんな人この学校にいただろうか・・・
そんなことを考えていると、ふと少女が読んでいる本に目がいった。
なんとあなたが大好きな作家の本だったのだ。
それに嬉しくなったあなたは思わずその少女に声をかけるが・・・
本編
・・・ほうほう、ここでそう来るか・・・
ふふっ、やっぱり物語の考察は楽しいなぁ。


(突然呼び止められて驚く)
ん・・・?うぉ!?もしかして僕の事呼んでた!?
あっ、えっと、その、ごめん・・・はは、ちょっと急に話しかけられて驚いちゃった。


そ、それで?僕になにか用?
・・・え?『この本の作者が好きで、読んでるとこを見て気になったから話しかけた』?
うわぁ・・・そういう新手のナンパ?


・・・いや。
なんか君、普通にいい人そうなオーラしてるし、本の談義くらいならしてあげてもいいよ。


・・・ねぇ、君って結構本読むの?
顔に本の虫って書いてるからなんとなく気になって。


ふーん、ここにある本を全部読み漁るくらいには好き・・・とな。


(呟くように)
結構僕と気が合うかも・・・


(誤魔化して)
ん?あぁ、いやいや。
なんでもないよ。
それよりほら、せっかく仲良くなれそうな人と出会えたんだし、もう少し色々と話そうよ。
僕も君に興味が出てきたところだしっ。


〜1時間後〜


(はしゃいで)
そうそう!そこでさ、主人公のパンチの効いた一言が読んでる人の気持ちを揺さぶってくるのがもう・・・!
それで・・・


(少し残念そうに)
あっ、そっか・・・もう帰る時間か。
ん?うん、僕はもう少しここにいるよ。
じゃあ、ね。


・・・ちょっと待って!


(恥ずかしそうに)
・・・あの、さ。
また、来てくれない?僕の、暇つぶし相手になって欲しいんだ。
その・・・


僕の友達に、なってくれない、かな。


・・・!いいの!?
やったー!じゃあさじゃあさ、また明日来てよ!
僕ずっと待ってるからさ!


〜1ヶ月後〜


(扉が開く)


・・・おっ、きたきた!
今日はこれ!この本、一緒に読も?


(密着して)


(疑うように)
・・・なんか最近君さ、僕との距離が遠い気がするんだけど。気のせいかな?
僕ら出会ってから1ヶ月も経ったんだし、もう少し近づいてくれてもいいじゃん。


『そんなことない』?
ふーん。


・・・そういう事されるとちょっと寂しいな。


まぁいいや、続き読むよー。


・・・あれ、どしたの下向いて。


『言いたいことがある』?
えーなになにー、かしこまっちゃって。


(素っ頓狂な声で)
はっ?
僕の事が好き・・・?
付き合ってくれ・・・?


(気まずそうに)
あっ、あっはははー・・・
えーと・・・
ごっ、ごめん・・・それは出来ない、かな。


(取り繕って)
あっ、いやいや!君のことが嫌いだからとかそういうわけじゃ・・・!
あー!ちょっ、ちょっとどこ行くの!?


(その日の夜・・・)


・・・やっちゃったなー。
どうしよ、ほんとの事言った方があの子の為だったのかな・・・


・・・あれ?あの子、カバン忘れてる・・・
明日渡すしかないよね。
僕が渡しに行くのは無理だし・・・
そもそもまたここに来てくれるのかどうか・・・


(扉が開く)


(驚いて)
えっ!?
なんでこんな時間に扉が開いて・・・


・・・って、なんだ君か。
どうしたのさ、こんな夜遅くに。
あ〜、このカバンを取りに来たのか。
ご苦労ご苦労。


『そっちこそこんな時間に何やってるんだ』ね。


あははっ、なんて言えばいいのかな・・・


(真剣に)
・・・あの、さ。
ほんとに、ほんとに知りたい?僕がこんな時間までここにいた理由。
知ったら多分、僕の事嫌いになるよ?
というか、この場所に二度と来たくなくなる。
・・・それでも知りたい?


(悲しそうに)
・・・そっか。
じゃあ、話すよ。


(深呼吸して)
実は僕ね、本当はここにいていい存在じゃないんだ。
僕、もう人間じゃないんだよ。


そ、幽霊。
この学校・・・いや、この図書室に縛られてる幽霊。
聞いたことない?昔、この学校の屋上から飛び降りて死んじゃった女の子の話。
それが僕、生きてた頃の僕なんだ。


『信じられない』?
・・・じゃあ、これでどう?


(あなたの体を触ろうとして)
ほら、君の体を透けることだってできる。
ま、触ろうと思えば触れるけどね。

僕が君の告白を断ったのだって僕と君じゃ釣り合わないから。
もしあそこでOKしても、僕はここから離れられない。
いずれ君も気付くか、愛想を尽かすのがオチ。
・・・君も僕も傷つくだけなんだ。


怖いよね?好きだったなんて気持ちももう消えたでしょ?
・・・僕を見つけてしまった、君自身の不幸を呪うんだね。


(不思議そうに)
・・・えっ。
それでも僕の本当の気持ちが聞きたいって?


(困惑して)
ちょっ、ちょっと待ってよ。
さっきの話聞いてた?というか、普通怖くて逃げ出したりするはずだよね?
一体なんで・・・


『幽霊だとしても、好きになった人に変わりはないから』って・・・


(吐き出すように)
いいよ、そんなに聞きたきゃ教えてやる・・・!
僕は君の事なんて嫌いだ!


誰にも見つけて貰えなくて寂しかったのに・・・それでもここに縛られて・・・
ずっと苦しかったけど、これが僕に下された罰なんだって、それで納得してたのに・・・!
君が僕に話しかけてなんか来るから・・・!
優しく僕に笑いかけてくるから・・・!
君の事、好きになっちゃったの・・・!
この世に・・・ここに、未練ができちゃったの・・・!


君のせいだ・・・君のせいで僕は・・・
こんなに苦しい思いを背負ってあの世に行かなくちゃいけないんだ・・・


だから嫌い・・・大っ嫌い・・・!
早く君も僕の事嫌いになってよ!
これ以上、君のことで苦しみたくないの・・・


『それでも君を忘れない』・・・か。
君もずるいね、引き下がる気もないんだ・・・


(豹変して)
・・・分かった、分かったよ。
君が引き下がらないなら、僕が君のその選択を死ぬまで後悔させてやる。
君の記憶に僕がずっと残り続けて離れなくなるまで・・・


(押し倒して)
幽霊に恋しちゃうとどうなるか・・・
その体に教えこんであげる。
謝ってももう遅いよ。
絶対に君の事離さないから。
僕が君に取り憑いて、ずっとずーっと一緒になる。
君が僕と同じ場所に来るその日まで、絶対に許してあげない。
だから、覚悟しててね?ふふっ、ふふふふふ・・・
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
図書室に現れた謎の美少女に片思いをしてしまったようです。
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
USIQUI
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